このデザインはチャムスならでは! エーフレームテントT/C 4

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いつものテント紹介なら、まず商品の特徴や機能の説明。続いて張り方などを紹介するところですが、今回は違います。まずはテントのデザインにご注目ください。
三角形をベースとした特徴的なフォルムに、コットンの色を生かした白を基調としたデザイン。マスタード寄りの黄色をアクセントに、正面には赤いCHUMSロゴ。

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ちょっとレトロさを感じさせるデザインこそ、チャムスしかできない洗練された個性ですよ。もし他のメーカーが同じ配色で真似をしたとしても、「チャムスっぽい別のもの」になるだけです。

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テントから伸びる太めのガイロープ(張り綱)すらデザインの一部で、場所によって色分けされています。このおしゃれさはなかなか真似できない!デザイン思想がテントからの派生ではなく、アパレルのそれです。
実際にスタイリングした動画もCHUMS公式Youtubeチャンネルで公開されていますので、ご覧ください。
いくら機能が優れた製品でも、デザインが気に入らなければ受け入れられない!という人は多いでしょう。昔はキャンプ場に2~3種類ぐらいのテントしか存在しない時代もありましたが、今は違います。テントでも個性を主張できるんです。
そしていくらデザインが良い製品でも、機能がダメなら使っていて苦痛になります。そのあたりも次項からチェックしていきましょう。

チャムス「エーフレームテントT/C 4」は多彩なキャノピーアレンジが可能!
まずは商品スペックをご確認ください。
展開サイズ | H:220cm W:260cm L:210cm |
収納サイズ | 本体:70×30×25cm 付属品:65×25×18cm |
素材 | 本体:T/C(ポリエステル65%,コットン35%) 床:210DナイロンOxford (耐水圧2000mm) ポール:スチール |
付属品 | ポール,ガイライン,ペグ,収納袋 |
重量 | 約23kg(本体11kg/ポール12kg) |
3~4人用のテントとしては中々の重量級です。ポールが太くて頑丈なスチール製で、幕体のT/Cもけっこう厚めのためですね。布の厚さはカタログには出ない部分ですが、手抜きはありません。
続きましてエーフレームテントT/C 4の色々な設営アレンジについて、ご紹介します。

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正面のキャノピーは、タープのように多彩なアレンジが可能です。まずはキャノピー端にポールを入れて跳ね上げた、オーソドックスな使い方。春から秋の温暖な3シーズンは、この形で使うことが多くなるでしょう。
厚めのT/C素材は遮光性に優れ、日差しを効果的に遮ってくれます。

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イスを2脚横並びで置いてまだ余裕がありますので、4人家族なら全員分のイスとメインテーブルが置けるリビングになります。

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4人もいけますが、余裕をもって2~3人ぐらいで使うのが個人的におすすめです。その方が他の荷物も置けます。

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続いてはキャノピーの張り出し幅を短くした形。見た目のかわいらしさでは、このスタイルが一番ですね。

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この形の作り方は、タープ部分の端についたフックを使います。フルクローズする場合も同様です。

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本体の正面出入口の上にループがあるので、ここにフックを引っ掛けます。合計3箇所。正面パネルが折り畳まれて重なり、1枚になります。

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正面の出入り口を全開にして、開放的なリビング空間にも。使う人の工夫次第で、色々な楽しみ方ができます。

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雨や日差しを遮るサイドパネルは巻き上げ可能です。テント内から景色を楽しみたい時は、巻き上げましょう。

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さらに別アレンジ、キャノピーを半分下げた状態。雨の吹込みや西日の差し込み、周りからの視線を遮りながら過ごせます。

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イスとテーブルを置いて、2人ぐらいは余裕で過ごせます。暖かい時季の就寝にもおすすめで、通気性を確保しつつプライベートも保てます。

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実際に私もこの状態で就寝しました。意図的に覗き込まない限り、外からテントの内部は見えません。ただし、当然ながら音は通りますのでご注意を。

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もう1種類、タープ状態を解除してフルクローズも可能です。これはキャノピー跳ね上げポールを抜いて、ファスナーを閉じるだけ。寒い時には、このスタイルになるでしょう。
キャノピーをタープ状態に跳ね上げながら、正面パネルのクローズはできません。パネルを跳ね上げていると、出入り口はメッシュか全開かの二択です。
真冬もキャンプする変態としては、パネルを閉じながらタープも使えてほしかったです!

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真冬はテント内で引きこもることにすれば、タープ機能を使わずとも十分です。寝るだけなら大人4人はギリギリですが、リビングも兼用にするなら2人ぐらいがおすすめ。
天井が高いので圧迫感が少なく、前後の壁も垂直なので背の高いハイコットも壁にくっつけて置けます。壁が白いので昼間でも違和感がなく、見るものすべてがテントの色に染まる現象とも無縁です。

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テントの短辺側、正面から見て右側は、観音開きの出入り口があります。ここは全閉、メッシュ、半開、全開と利用シーンに応じて変えられます。
正面パネルをクローズしている時は、こちらから出入りしたほうが楽です。フレームが外側にあるので邪魔にならず、出入りもしやすくなっています。
チャムス「エーフレームテントT/C 4」の設営は2人がおすすめ 撤収は簡単!
それではチャムス「エーフレームテントT/C 4」テントの張り方をご説明します。基本的には説明書の通りですが、注意すべき点は太字にしておきます。

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収納は2袋に分かれています。小さい方にポールと付属品で12kg、大きいほうがテント本体で11kgです。
これがもし1袋にまとまっていると、女性では持てなかったのではないかと思うんです。女性からの人気もとても高いチャムスですから、これは嬉しい配慮です。

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正面の方向を決めて、テントを広げます。グラウンドシートがあれば敷いておきましょう。純正品はこちら。


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四隅にあるグレーのベルトについたループをペグダウンします。この時点では仮止めぐらいで大丈夫。

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テントの左右天頂部についた2つのリングの小さい方に、茶色のガイロープを結びます。ガイロープが二又になるよう、真ん中あたりを結びましょう。

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太くて丈夫なスチールのクロスポールを組み立て、内側になるポールに大きい方のリングを通します。

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リングは左右にありますので、反対側も同様に。

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茶色のガイロープは、テント前後の延長線上に先にペグを打って引っ掛けておきます。

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グレーのベルトについたピンをポールの根本に挿し込み、ポールを起こします。

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この時、グレーのベルトの位置がテントの床とおおよそ直角になるようにします。ベルトの位置が斜めになっていると、テントがうまく起きてくれません。

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ポールがまっすぐ立ったら、茶色のガイロープの張りを調整して倒れないように張ります。そしてできればこの工程は、左右から2人で同時にやったほうが簡単です。
1人でも建てられなくはないのですが、もう片方のポールが倒れてきて重しになってしまうため大変になります。

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テントのベルクロ付きテープを、ポールに巻いて留めていきます。ここは簡単で、見た目通りです。

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ちょっと長めのベルトがポールの真ん中あたりにあるので、ここはポールに1周巻きつけます。続いて先端のリングに、白いガイロープを結んでペグダウン。

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グレーの短いガイロープ4本は、テントの裾近くにひさしを作るために使います。後ろ側は常時装着ですが、前側はキャノピー跳ね上げ時には使わなくても良いです。前側は正面パネルをクローズした時に、裾を引っ張ることで換気ベンチレーターを作ることが可能です。
このあたりのロープを結びっぱなしにしておくと次回の設営は楽になりますが、テントの布地に色移りする恐れがあります。面倒でも外すようにしましょう。

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赤く映える各部の自在金具で張りを調整したら、完成です。

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撤収については全く逆の手順で、フロアが四角いので畳みやすいです。これは1人でやっても、設営の半分ぐらいの時間で終わるでしょう。
底面はナイロンなので、最後に少し風にさらしてあげるだけでよく乾きます。
設営・撤収の詳細についてはCHUMS公式Youtubeチャンネルに動画が公開されていますので、こちらをご覧ください。
チャムス「エーフレームテントT/C 4」は優れた換気ベンチレーターで熱帯夜も快適
生地そのものに通気性があるT/C素材を使ったエーフレームテントですが、換気ベンチレーターも多数あります。

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まず正面パネルは、巨大なメッシュになります。右側ドアも同様。

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奥側下部のベンチレーター。実は夜間にけっこうな雨が降ったのですが、ここを開放していても雨は吹き込みませんでした。

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後ろ側のひさし。ベンチレーターはひさしに隠れ、上方向から全く見えません。ボトム付近に角度が付いているため地面で跳ね返った雨も入ってくることがなく、優秀です。

テント上部のベンチレーターは、常時メッシュ。ここからも雨は吹き込みません。T/Cはもともと結露しにくい素材ですが、こうしたベンチレーターが複数あることで風が通り、さらに結露しにくくなっています。
実際に最低気温が26℃という熱帯夜に、このテントで寝てみました。寝付きこそ暑苦しさを感じましたが、複数ベンチレーターと生地そのものの通気性のおかげか、思ったよりも快適に眠れましたよ。
チャムス「エーフレームテントT/C 4」 こんなところに注意
T/C素材の基本的な注意点をお伝えします。
長寿命で通気性と遮光性には優れますが、濡れると重く、ポリエステルに比べると雨には弱くカビやすいという点があります。このエーフレームテントでも例外ではありませんので、使った後は乾燥を心がけましょう。
他の注意点としてもっとも大きな点が、寒くて正面パネルを閉じるとキャノピーをタープにできないというところです。
暖かい時季は、キャノピーはタープ状態にしたままエーフレームテント単独で使えます。しかし寒くてキャノピーを閉めた時は、タープも無くなるので外の荷物は夜露で濡れることになります。
もちろんテントと別にタープを張れば、この問題は全く気にしなくてよくなります。

テントと同じ配色のタープも販売されておりますので、これがあればトータルデザイン的にも完璧です。一年を通してキャンプをされる方は、ぜひ合わせてご検討ください。
チャムス「エーフレームテントT/C 4」 こんな人に特におすすめ!
まずデザインが気に入った方には、これはもう手放しでおすすめできます。デザインだけが先行した商品ではないことは、これまでご説明してきた通りですから。
続いて両親と小さい子供が2人までのご家族。この家族構成ですと、テント内でも外でもストレスなく過ごせるでしょう。子供が絵日記に描きやすい、特徴的なデザインもおすすめポイントです。
悪天候や寒さに対応するため、タープも合わせてあると万全です。
そしてご夫婦やカップルなど、2人組のデュオキャンパー。夏はテントだけあればタープ要らずですし、冬もタープ無しでテント内に荷物をすべて入れて引きこもって過ごしても、ストレスを感じないだけの広さがあります。

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分厚いT/C生地のおかげで、夏は涼しく・冬は暖かく快適なキャンプができるチャムスの「エーフレームテントT/C 4」。
このデザインにピンときた方は、ぜひご検討ください!

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