ドローンの名前の由来はプロペラが回る音が○○に似ていることから!昔はカメラ・武器を搭載していた?
『ドローン』と言う言葉が一般的になる前、私の様に測量や調査で使用する機体や、戦争で使用される無人機を『UAV』と呼んでいました。
『UAV』とは“Unmanned Aerial Vehicle”の略で、意味は“無人航空機”。カメラや武器を搭載した無人機の様なものを『UAV』と呼んでいました。
ドローンは、プロペラが回る音が蜂の羽音に似ていることから、オスのミツバチ“Drone”と言う名前で呼ばれるようになり、一般化しました。
UAVは産業軍事向け、ドローンは民生用と言う感じでしたが、今は無人機全て『ドローン』と呼ぶのが一般的になってきました。
ちなみに、僕が生業にしているドローンの活用方法は、大雨や地震などによる被害調査や、復旧のための写真測量、ダムや橋梁などの構造物のクラック・錆の調査、ドローンに計測機器を積んで三次元データを取得する、サーモカメラを搭載した害獣調査、マルチスペクトルカメラを搭載しての農作物の発育状況の調査、城の石垣などの図面作成の為の空撮など、多岐にわたります。
ドローンはこの数年間で進化を遂げた! 現在は映像をリアルタイムで見られるから初心者でも使いやすい!
この空撮は、5年前に撮影した福島県・五色沼の空撮動画です。テレビの旅番組で度々使われているので、見覚えのある方もいらっしゃるかもしれませんね。
この頃のドローンは、機体に『GOPRO』と言うカメラを取り付けただけのもので、機体やカメラの設定すらできませんでした。さらに、機体を見失ってしまったら最後、諦めるしかありませんでしたので、もう必死にドローンを目で追っていました。
映像も、ドローンを回収して再生してみるまでどんな映像が撮れているかもわからない、非常に心もとないものでした。
最近のドローンにはタブレットをセットする事ができ、撮影している映像をリアルタイムで見ることができます。
さらに、シャッタースピードや絞り、ISO等のカメラの細かい設定も調整でき、思い通りの映像を撮影できる様になりました。
機体にはGPSが内臓され、プロポ(コントローラー)から手を離していても、機体自体が位置を把握して、風が吹いてもその場に静止していてくれます。
また、機体にはたくさんのセンサーがついていて、飛行中に物にぶつかりそうになっても自分で避けてくれたり、ぶつかる前に止まってくれる機能まで付いています。
それどころか、ボタンを押せば勝手に離陸し、決められた飛行ルートを飛んで勝手に戻ってきて着陸まで行ってくれるものまであるのです。
近年のドローンの特徴
- スマホやタブレットを設置してリアルタイムの映像をチェックできる
- シャッタースピードや絞り、ISO等の細かい設定ができる
- GPSが内臓されプロポから手を離していても機体自体が位置を把握し安定する
- 機体に付いているセンサーが障害物を避けてくれる
- 離陸・着陸が自動で、さらに決められた飛行ルートを飛んでくれる機体も
この数年間で、ドローンは飛躍的に賢くなりました。
ちょっと練習すれば誰でも簡単に、非常に綺麗な空撮ができるドローン。皆さんも、空飛ぶ鳥の目線で、見たこともない景色を手に入れてみませんか?
……と、仕事でドローンを扱っている手前、これで締めるわけにはいきません!
誰でも何処でも簡単に飛ばせるドローンなのですが、現在では、数年前にはなかった規制・ルールが存在します。むやみに飛ばすと捕まってしまいますので、規制についてご説明しますね!
【ドローンの注意点】航空法に触れなないように気をつけよう! 特に初心者はチェックすべし! キャンプでも要注意!
ここからは、ドローンを飛ばす上で注意しなければならない規制について解説します。これが非常に複雑で厳しい規制なのですが、できるだけ簡単にご説明していきますね!
ドローンが航空法に触れてしまう飛行状況
以下に書かれた状況でドローンを飛ばすと、航空法に触れてしまいます。
- 空港周辺
- 人口密集地区
- モニターを見つづけ機体を見ない飛行(目視外飛行)
- 夜間飛行
- 人や物との距離が30m未満の飛行
- 危険物の輸送
- イベント上空
- 物を落下させる
- 150m以上の高度での飛行
- 酒酔い飛行
承認が必要となる飛行方法
以下に書かれた状況でドローンを飛ばすには、承認が必要です。
- 夜間飛行
- 目視外飛行
- 30m未満の飛行
- イベント上空飛行
- 危険物輸送
- 物件投下
厳守事項
ドローンを飛ばす際は、以下に書かれたことを厳守してください。
- 飲酒時の飛行禁止
- 飛行前確認
- 衝突予防
- 危険な飛行の禁止
これらが、航空法に抵触するドローンの飛行です。
もちろん、航空局に届けを提出して許可書を発行してもらえば飛ばすことは可能になりますが、許可を得るためには10時間以上の飛行実績や、安全に飛行させるためのマニュアルを作成し、機体と操縦者を登録する必要があるのです。
最近よく聞く『ドローンスクール』は、これらのことを学んだ上で安全な場所でフライト訓練をし、卒業することで飛行実績の10時間が免除されますが、免許ではなくあくまでも民間の認定なので、航空局への届けは自分で行わなければなりません。
さらに、飛行する度に『FISS(ドローン情報基盤システム)』に、いつ、誰が、何時から何時まで、どのエリアを、どの高さでフライトするか登録する義務があり、毎回飛ばす度に登録する必要があります。
「ドローンは難しそう!」と思ってしまう方もいると思いますが、ご安心ください。ドローン初心者でも比較的気軽に使えるドローンが販売されていますので、ここからは初心者でも安心して使えるドローンについてご紹介していきます!