【紙刺繍】とは? 子供でもできる画用紙を使った「縫いさし」 年齢によって図案・難易度を変える
紙刺繍を活動にしている幼稚園や保育園は、「モンテッソーリ教育」を取り入れている場合が多いです。
モンテッソーリ教育とは、子どもたちが自らの興味や学びたいという気持ちに合わせて、それぞれが教具と呼ばれる教材を選び、活動するというもの。
手芸や工作を取り入れたものも数多くあります。この教育法は本当に奥の深いもので、近年非常に注目されています。
実は筆者の娘もモンテッソーリ教育の園に通っていたことがあり、教室では棚に紐通しのビーズと紐のセットや、数を数えるための棒など、教具が静かに置かれていました。
その中にあったのが紙刺繍のセット。教育では「縫いさし」といいます。布の代わりに穴をあけた画用紙を使い、縫い方を覚える勉強です。
いろいろな模様やイラストに針を通す場所が点で書かれており、年齢に合わせて取り組めるようイラストによって難易度が変わっています。
まずは、なみ縫いの要領で点の部分に針を出し入れすることから始まりますが、糸の色を変えたり、返し縫いの要領で縫ってみたり、子どもたちがそれぞれに工夫をしはじめ、見事な縫いさし作品が完成します。
モンテッソーリ教育の教具は市販されているものも多いのですが、なかなか高価で自宅に揃えることは難しいのが現実です。しかしこの「縫いさし」なら、画用紙と針、糸があれば取り組めるので、モンテッソーリ教育が気になっているという方も手軽に取り入れることができます。
【紙刺繍のやり方①】図案を描いて穴をあけるだけで準備完成 クロスステッチ針や刺繍糸がおすすめ
自宅でやってみる場合は、はがきサイズ~A5サイズくらいの画用紙にイラストを描き、針を出し入れする箇所に点を付けます。下絵と思うと薄く描きがちですが、まずは分かりやすさが大切なので、マッキーペンなどのペンでしっかりと図を描くのがおすすめです。
下にスポンジなどの柔らかいマットを敷いて、目打ちで点の部分に穴を開けたら準備完了です。イラストは画像検索をすると参考になるものがたくさんあります。チューリップや星など、分かりやすいものから始めてみましょう。
針はクロスステッチのものを使うと先がとがりすぎていないのでおすすめです。
針の太さは様々ありますが、はじめのうちは太いもので慣れると良いでしょう。細かい柄を刺すようになると徐々に細い針や縫い針などに持ち替えます。クロスステッチ針は手芸屋さんに行くと太さや長さが豊富にそろっています。
【紙刺繍】おすすめの針:Clover クロスステッチ針 先が尖りすぎずに安心 太さや長さも豊富
針はクロスステッチのものを使うと先がとがりすぎていないのでおすすめです。
針の太さは様々ありますが、はじめのうちは太いもので慣れると良いでしょう。細かい柄を刺すようになると徐々に細い針や縫い針などに持ち替えます。クロスステッチ針は太さや長さが豊富にそろっていますので、ご自身が使いやすいと思うものから始めましょう。
【紙刺繍】おすすめの糸:CXC 25番刺繍糸セット 色も豊富で太さもちょうどいい 絵柄が何度でも楽しめる
糸は25番刺繍糸や20番レース糸から始めると色も豊富で太さもちょうどよく、絵柄が生えます。
紙と糸の色選びは自由ですが、一番初めは水色や黄色などの薄い色に、赤や青などのはっきりした色の糸が分かりやすいと思います。完成する絵柄の可愛さよりは道具の扱い方に慣れるよう見守ってあげてくださいね。
同じ絵柄でも紙や糸の色を変えることで何度でも楽しめます。できたものを並べて飾ると子どもの達成感や満足感が高まり、自信もつきます。ぜひご自宅でお試しくださいね。
【紙刺繍】宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の挿絵バージョンがおすすめ 大人でも楽しめる刺繍の絵本♪
【紙刺繍の絵本】銀河鉄道の夜(日本語)ハードカバー 絵本で刺繍を堪能
写真やイラストに刺繍を施すアーティスト、清川あさみさんが挿絵を手掛けた絵本です。
絵本といっても、文章などはおそらく原文のままなので、小学生が自分で読むのは少し難しいかもしれません。
しかし、絵や写真にビーズやスパンコール、ラメ糸などで刺繍がされた世界は非常に美しく、思わずずっと眺めてしまう一冊です。