新潟・燕三条のキャンプ用品メーカー③【UNIFLAME(ユニフレーム)】ものづくりの技術が魅力
ユニフレームは、1963年に燕市で『信越金網製造工場』として産声を上げ、その3年後『新越金網株式会社』を設立、一般家庭用網製品の製造を開始しました。ざるや麺の水きり網等、網製品に特化した金網屋さんだったそうです。
昭和54年にLPガスの燃焼器具を開発し、「ユニークな炎(フレーム)を創造する」という理念のもと、僕たちのよく知る『UNIFLAME(ユニフレーム)』になっていきました。
UNIFLAME(ユニフレーム)の一押しギアは『ファイアグリル』
ユニフレームと言えば『ファイアグリル』が絶対的におすすめです。非常に軽くコンパクトなのにも関らず、20キロの重さにも耐えられ、オプションのヘビーロストルを使えば12インチと10インチのダッチオーブンを置くことだって可能です。
四隅は熱による変形を防ぎ、空気を取り入れるためにあえて隙間が空いています。ファイアグリルの爪に網をのせる構造になっているため、炭の調整がしやすく、網の四隅に食材を置けば弱火の保温スペースとしても利用できます。
価格は7,000円程とリーズナブルなのですが、20年近く使っていても穴が開くこともなく、見た目以上に頑丈です。
収納バッグ、エンボス鉄板、ヘビーロストル等、オプションも豊富なので、キャンプにはなくてはならないギアのひとつです。
新潟・燕三条のキャンプ用品メーカー④【村の鍛冶屋】プロデューサーとして燕三条の技術を全国に発信
『村の鍛冶屋』は1979年創業の株式会社山谷産業のアウトドアブランドで、漁師の使う錨や釣り針等、漁具の金物卸業者として始まりました。2代目の社長になってから、漁具金物卸商とネットショップ『村の鍛冶屋』の運営を開始。近隣の企業と協力して商品を生産・販売しています。
そうです、『村の鍛冶屋』は初めから製造部門を持たない商社で、現在もアウトドア商品の企画を行い、様々な企業に生産を委託している生粋の“プロデューサー”なのです。
アニメ『ゆるキャン』とのコラボ商品を企画したり、最近では燕三条発信の新ブランド、『TSBBQ※』を立ち上げ、燕三条の技術を全国に発信しています。
※燕三条=Tsubame Sanjo BBQの頭文字
『村の鍛冶屋』はネット販売がメインで店頭に商品が並ぶ事はほとんどありません。これは、流通・販売コストを抑え、その分価格と品質に転化したいという社長の想いからですが、三条市にある本社にはショップが併設されていて、『村の鍛冶屋』の商品を実際に手にとって購入することが可能です。
TSBBQブランドで販売している商品はまだまだ多くはありませんが、ペグを使ったコーヒーセットやホットサンドメーカー、ステンレスのダッチオーブンや香取ホルダー等、一工夫されたおもしろい商品が目に付きます。
ホットサンドメーカーは、つくりがしっかりしていて耳までカリッと焼け、ひとつに別れるセパレートタイプなので手入れが楽。また、片面だけをミニフライパンとして使うこともできます。
「村の鍛冶屋」の一押しギアは『エリッゼステーク』
気づかない内に我が家にも『森の鍛冶屋』製品がたくさんありましたが、絶対に手放せないのは鍛造ペグの『エリッゼステーク』です。
『エリッゼステーク』は、丸い鋼材を1100度まで熱し、楕円形に圧縮したペグで、強度に優れ打ち込みやすく、ペグを回転させることで簡単に抜ける優れたペグです。
また、今までは黒一色だったペグですが、この『エリッゼステーク』は26種類のサイズとカラー展開しています。私はキャンプ場に置き忘れたり足を引っ掛けないように、少しでも目立つ黄色とオレンジをチョイスしています。
石頭で岩を砕いてもへこたれることもなく非常に頑丈な『エリッゼステーク』。安心感は半端ないです。
社長に伺うと、楕円にすることで製造行程が多くなり、型の損耗も激しくコストは掛かってしまうけれど、ソリッドステークより強度がある、と言うことでした。
通常の丸棒のペグは地中でペグがクルクルと回り使い勝手が悪いですが、楕円のペグは、砂利や石が混じった固い地面でも入り込みが良く、地中でクルクルと回る事なく、ガッチリと固定します。
またロープの引っ張り方向は材料が厚めに設計されておりますので、強靭に耐えるようにされております。
ロープが触れる箇所は、バリでロープが切れる事がないようにトリミングしており、細心の注意を計っています。
塗装は防錆性能に優れ、...
僕も何度か社長さんにお会いしていますが、若くてとても気さくで、キャンプ道具の話になるとついつい長話になってしまうんです。非常に柔軟な発想をする方で、3層鋼ダッチオーブンのクラウドファウンディングで目標金額を大幅に上回る1990%で達成したそう。
これからも目が離せない『村の鍛冶屋』です。
新潟・燕三条で製造されたキャンプ用品のアウトレット店『ストックバスターズ』もおすすめ!
たくさんのアウトドアメーカーが名を連ねる燕三条。他にも多くの刃物や金属製品の工場が立ち並ぶ場所ですが、そんな燕三条製の商品を格安で購入できるのが『ストックバスターズ』です。
『ストックバスターズ』は、燕三条にあるメーカーや工場で製作された商品のアウトレット品を格安で購入できる店。店のトレードマークの豚の鼻は、地中深くに埋もれた貴重なトリュフを豚が探し出すように、掘り出し物を見つけて欲しいと言う思いからだそうです。
新潟『燕三条』には高いクオリティの有名キャンプ用品・アウトドアショップがたくさん!
「snow peak(スノーピーク)」に「CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)」、「UNIFLAME(ユニフレーム)」に「村の鍛冶屋」。
今回は、アウトドア好きなら必ず聞いたことがあるであろう名だたるメーカーが集う『燕三条』のヒストリーとそれぞれのメーカーのご紹介、そしてキャンプ歴約40年の僕が個人的におすすめするそれぞれのキャンプギアをご紹介しました!
ぜひ参考にしてみてください。
▼こちらの記事もおすすめ!