タイヤの交換は大事! 消費期限・溝・ひび割れの有無など タイヤ交換の目安になるポイントをチェック!
タイヤがパンクしたり、釘が刺さったりすると、誰でも「タイヤを交換しなければ」と思いますが、そのようなことがなければ「まだまだ走れる」と何年も同じタイヤを使っている人も少なくありません。
しかしタイヤには寿命があり、寿命の過ぎたタイヤを使用していると、スリップしたり、走行中に突然パンクするなどの思わぬ事故につながる危険があります。
特に高速道路に乗ったり長距離運転をすることも多いキャンパーにとって、安全のためにはタイヤを正しいタイミングで交換することが欠かせません。交換が必要なサインを見つけたら、早めに交換を行いましょう。
タイヤの交換の目安となるチェックポイントは主に以下の3つです。
1.タイヤの消費期限を過ぎていないか
2.タイヤの溝の深さが十分残っているか
3.ひび割れや傷がないか
それぞれのチェックポイントについて、詳しくご説明していきます。
【タイヤの交換の目安】チェックポイント①:消費期限 夏タイヤは4~5年&スタッドレスなら3年!
まず、タイヤには消費期限があります。メーカーが推奨しているタイヤ交換の目安は4~5年です。冬用のスタッドレスタイヤは、柔らかいゴムが使われており劣化しやすいため、3年が交換の目安になります。
タイヤの原料には、ゴムの木から取れる「天然ゴム」という天然素材が使われています。タイヤは一見単なる黒い人工物に見えますが、実はタイヤのゴムは「生もの」。生ものには旬があります。
見た目のひび割れやすり減りなどがなくても、目に見えないゴムの劣化が進んでいる可能性があります。そのため使用状況に関わらず、消費期限が過ぎる前にタイヤを交換する必要があります。
「タイヤをいつ買ったかなんて覚えてないよ」という人もご安心を!実はタイヤを見れば、そのタイヤがいつ頃製造されたのか分かるのです。
タイヤの側面には、4桁の数字からなる「製造番号」が表示されており、最初の数字2桁は「週」、最後の数字2桁が「年」を表しています。ぜひお手持ちのタイヤの製造年週をチェックしてみてくださいね。
【タイヤの交換の目安】チェックポイント②:溝の深さ 浅いタイヤはスリップの危険性あり!
消費期限以内のタイヤでも、タイヤの状態によっては交換が必要になる場合があります。それを判断する基準となるのが、タイヤの「溝」の深さです。
タイヤの溝はタイヤと路面の間の水をかき出し、スリップを防ぎます。タイヤの溝がないとスリップしやすくなり、特に雨に日にタイヤが浮いてブレーキもハンドルも効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起きることがあり大変危険です。
タイヤの溝の深さは、最低でも「1.6mm」以上が必要とされています。タイヤの溝の深さが1.6mm以上ない状態で走行していると、道路交通法違反となるので注意しましょう。
便利な目安となるのが残りの溝の深さが1.6mmであることを示す「スリップサイン」。タイヤ側面に表示されている「△」のマークの延長線上に、溝の底に少し盛り上がった突起のようなスリップサインがあります。
タイヤが地面と接する部分を「トレッド」と呼びますが、トレッドが摩耗することで溝が浅くなっていきます。溝が浅くなり、トレッドがスリップサインと同じ高さまですり減ってしまったら、タイヤを交換する必要があります。
またタイヤの溝は走行距離約5,000kmで1㎜すり減ると言われています。新品タイヤの溝は約8mmなので、(8mm-1.6mm)×5,000km=3,2000km走ると残りの溝が1.6mmになる計算です。
実際の残りの溝の深さは使用状況によるので一概には言えませんが、一つの目安にしてみてくださいね。
より正確に溝の深さをチェックしたい場合は、タイヤ摩耗計などを使用して溝の深さを測ることもできます。