インストラクターに教えてもらおう! 春キャンプの防寒・防風対策@キャンプ民泊NONIWA

編集部撮影
「春のキャンプって、どんなことに気をつけるべきなんだろう?」
暖かくなってきてキャンプに行く人は増えるものの、朝晩はまだまだ寒いし、風が強かったり、実は雨の日も多かったり…。
「春キャンプの注意点や楽しむためのコツを知りたい!」ということで、キャンプインストラクターに教えてもらうことにしました!
今回教えてくれたのは、キャンプ民泊『NONIWA』を運営するキャンプユニット・野あそび夫婦のお二人。

エリーさん
妻・エリーさん。日本キャンプ協会公認キャンプインストラクター。

アオさん
夫・アオさん。日本オートキャンプ協会公認オートキャンプ指導者。
【キャンプ民泊NONIWAって?】
日本初のキャンプ体験型民泊施設。古民家の前のお庭でキャンプ体験ができます。道具はすべてレンタル可能で、使い方やメンテナンス方法までレクチャーしてもらえる場所です。
【キャンプ民泊NONIWA】
- 住所:埼玉県ときがわ町
- アクセス:東武東上線「小川町駅」から車で10分/坂戸西スマートIC から車で25分
- 公式サイト:https://noniwa.jp/
お二人が運営するキャンプ民泊NONIWAにお伺いして、春キャンプに向いている道具や、設営のコツ、防寒対策アイテムなどを教えていただきます!
まずは道具選び! 春キャンプで使いやすい道具&防寒対策アイテムをチョイスします
キャンプ民泊NONIWAには、レンタルできるキャンプ道具がたくさん用意されています。
その中から、今回はお二人が「春キャンプで使いやすい!」とおすすめしてくださったアイテムをチョイス。

編集部撮影
NONIWAのラウンジで道具を選びます
テント(タープ)、寝具、防寒対策アイテムなどもろもろお借りして、実際に設営&キャンプをしながら「春キャンプのコツ」を教えてもらいました!

編集部撮影
設営完了の様子
今回はスクリーンタープを使った土間スタイル&コット使用に挑戦。これも防寒対策のひとつなのですが、その理由はのちほど!
ここからは、カテゴリ別に「春キャンプにおすすめの道具」と「春キャンプを楽しむコツ」をご紹介していきます!
【寝具編】春キャンプの防寒対策! 2枚重ねる「レイヤリング」をすれば冬用寝袋を買わなくてもOK
寝袋は「夏用の薄手のもの+3シーズン用のもの」のレイヤリングで!

エリーさん
「夏用」や「3シーズン用」を持っているのなら、それらを重ねればOK!
まだまだ寒い春先の夜、冬用の寝袋を用意してもいいですが、冬にキャンプに行かない人にとっては、「はあ、また物が増えるのか…」なんて気持ちになりますよね。
そんな時は、寝袋の「レイヤリング」がおすすめ。要するに2枚重ねです。
今回は以下の2つの寝袋を重ねました。

多目的目的:私たちの寝袋は、旅行、キャンプ、ハイキングに最適です。ブランケットとして完全に解凍することができます
展開されていないサイズ:190cm x 75cm。頭部が覆われていない状態で、最大5フィート9インチ(= 175cm)までフィットします。
防水構造と快適なライニング:寝袋は耐久性があり、柔らかいT / C綿のライナーが付いたポリエステルカバーで作られ、綿で詰め込まれています
ポータブルでコンパクトなサイズ:男性、女性、男の子、女の子用の省スペースの...
これに加え、次にご紹介するような防寒アイテムも使用しましたが、取材日の夜は0度を下回る日だったにもかかわらず、ポカポカで過ごせました!

エリーさん
防寒対策は、しすぎるぐらいが調度いいですよ!「やりすぎかな?」と思うぐらい準備していくのが◎
寝袋の上に毛布! それだけで体感温度がかなり変わる

編集部撮影
普段使っている毛布を持参して、寝袋の上にかけるだけで、温かさがUP!
キャンプ用に改めて準備する必要はなく、手持ちのものでOK。たしかに、あるのと無いのとでは体感温度が全然違いました。

エリーさん
封筒型の寝袋を使っていて、身体と寝袋の間に空間がある場合は、寝袋の中で毛布をかけるのも有効です!
電気毛布を寝袋の下に敷くと心強い◎

編集部撮影
寝袋の下に敷いているグリーンのチェックの布が電気毛布
肌寒い季節のキャンプには、電気毛布がおすすめ。リーズナブルな値段で、手軽に購入できます。
この電気毛布を寝袋の下に敷くことで、寒い夜もポカポカに!(低温火傷などには気を付けましょう!)

エリーさん
電気毛布はホットカーペットと比較すると消費電力が低く、ほとんどのキャンプ場で使えるのも嬉しいところです。
(消費電力の高いホットカーペットは、キャンプ場によってはNGなところもアリ!)
使用する際は電源サイトを選ぶか、ポータブル電源を持っていきましょう。また、延長コードは必ず外用のものを使いましょう。

編集部撮影

エリーさん
雨でも使える防水仕様のものを選びましょう!電源までの距離が遠くても使えるように、長さが10m以上あるものがおすすめです。
コットを使えば地面からの冷えを感じずにすむ!

編集部撮影
コットを使うことで、地面から伝わってくる冷たさをシャットアウトできます。今回は、ネイチャーハイクの「屋外折りたたみアルミキャンプテントベッド」と、キャプテンスタッグの「エクスギア アルミGIキャンピングベッド」のコットを使用。

ネイチャーハイクの「テントベッド」の方は組み立てが簡単で、あっという間に組み立てられました!寝転がると少し沈むような感覚。
キャプテンスタッグ「エクスギア アルミGIキャンピングベッド」の方は頑丈なつくりで、ほどよい跳ね返りを感じます。
どちらも寝心地が良く、ぐっすり眠れました!
コットの場合は下空間の冷え防止

編集部撮影
コット使用でさらに暖かく過ごすコツが、コット下の空間の使い方にあります。
地面からの冷気をより感じにくくするために、防寒用のアルミシートを敷くのがおすすめ。

エリーさん
レジャーシートでもOK!敷くことで全然体感温度が変わります。寝袋で寝る場合も、マットなどの下に敷くと良いですよ。
また、コットと地面の間にある空間に荷物などを置くことで、風が通って冷えることも防げます。意外な豆知識ですよね!

編集部撮影
野あそび夫婦の寒さ対策のおかげで、快適に夜を過ごせました!
【小物編】肌寒い春キャンプにあると嬉しいもの! 防寒対策に役立つ小物
持っておくと安心♪ 湯たんぽ・豆炭アンカ

編集部撮影
手軽に使える防寒対策として、湯たんぽは1つ持っておきたいところ。

【漏れなし】スクリューキャップでキャップを回してしっかり閉じれるので中のお湯が漏れる心配もありません。
【専用カバー付き】やわらかニット素材の専用カバーが洗濯できるので、いつでも清潔にお使い頂けます。
【適用範囲】お腹まわり・背中・足元など温めたい箇所でご使用いただけます。デスクまわりの冷え対策としてもおすすめです。
【2個セット】4セットから選べます。セット1:グレーとパープル、セット2:グレーとホワイト、セット3:グレーと濃い青、セット4:グレー...
電源サイトではない場合も、湯たんぽならお湯さえあれば使えるので安心!
そしてもう1つ、野あそび夫婦イチオシだったのが「豆炭アンカ」です。

エリーさん
成形された炭「豆炭」を容器に入れて暖をとるアイテムです。私たちも最近ゲットしたのですが、とっても暖かいですよ!やわらかい暖かさで、キャンパーに人気なのも納得。
火が8時間も持つということで、湯たんぽよりも長く暖かさを保てるのも大きなメリット。

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豆炭に火をつけて、炎が消えたらアンカにイン!

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エリーさん
今回使用した「スーパー豆炭」は着火剤がコーティングされているので、マッチで火をつけるだけで着火します。(焚き火の炎がなくてもOK)
お湯をわかす必要もなく、火さえあれば用意できるのが良いところ。夜に使い始めて、朝までじんわり暖かかったです!
寝起きですぐに温かい飲み物を! 魔法瓶

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今回は1泊取材だったのですが、とってもやさしいエリーさんが「朝起きたらすぐに温かいものが飲めるように」と寝る前にスタンレーの魔法瓶にお湯を入れてくれました。
これ、とっってもありがたかった!!
朝、起きてからお湯を沸かすのって、沸かしている間に体が冷えてしまうんですよね…。
でも、起きてすぐに飲めるようにお湯が用意してあれば、白湯でも、お茶でも、コーヒーでも、なんでもすぐに飲めて、体の中から温められます。
エリーさんが使っていたのはスタンレーの旧モデルでしたが、夜に入れて、朝まで熱々のお湯のまま。さすがの保温力でした。
あなどれない暖かさ! レッグウォーマー

編集部撮影
「レッグウォーマがあると、足元の暖かさが全然変わるんですよ~」とのことで、今回レッグウォーマをお借りしました。
正直「レッグウォーマだけでそんなに変わるかな?」とあなどってましたが…これがもう、本当に暖かい!

エリーさん
焚き火に強いウール素材がおすすめです!例えば、モンベルのこちらのレッグウォーマーなど。
肌寒い季節にキャンプに行く場合、特に足元が冷えがちな女性はぜひ使ってみてください。