冬キャンプといえば欠かせないのがストーブです。特に夜急激に冷え込むことがあるので、暖の取れるアイテムがないと不安ですよね。そこでおすすめしたいのが、石油ストーブ。キャンプの暖房器具といえばほかにも「薪ストーブ」「ガスストーブ」などがあります。それぞれにメリットもあればデメリットもありますが、総合的に考えて初心者キャンパーにはやっぱり石油ストーブがおすすめなんです。今回は、それぞれのメリットとデメリットを比較しながら、石油ストーブがどんな点で初心者キャンパーにぴったりなのかを見ていきましょう。
石油ストーブがキャンプにおすすめな理由を解説 安定した火力と天板で調理ができるのが魅力的!
早速キャンプ初心者に石油ストーブがおすすめなワケを解説していきます! 「薪ストーブ」「ガスストーブ」「石油ストーブ」。 3つの暖房器具のメリットとデメリットをまとめました。
【薪ストーブ】火力が大きく調理にも利用可! でもキャンプ上級者向け
薪ストーブのメリットは、3つの暖房器具の中で最も火力が大きく、最も暖かいというところにあります。他の燃料器具と比べ、自在に火力を調整できるのは薪ストーブの魅力です。そのまま調理にも利用できるので、焼き芋などの直火をはじめとした幅広い料理を楽しめるのが特徴です。
薪ストーブのデメリットは、火力が強くなるまで時間がかかり、取り扱いが難しいところです。燃料である薪の準備も必要で、ガスや石油と違って気軽に手に入らないのもデメリットのひとつ。燃料の薪はかさばる割に比較的高価で、コストパフォーマンスが良いとは言えません。ビジュアルはキャンプらしく雰囲気もあっていいのですが、キャンプ上級者向けの暖房器具と言ってもいいでしょう。
【ガスストーブ】扱いやすくコンパクトで燃料代も安い! でも火力はやや弱め……
ガスストーブのメリットは、扱いやすいことにあります。コンパクトで種類も多く、ガスボンベを数本用意しておけばキャンプ中の燃料を心配せずに済みます。ガスボンベはコストが低く、100円程度で買うことができます。
ガスストーブのデメリットは、他の暖房器具と比べると火力が弱く、全体的に暖まりにくいというところです。ガスストーブの周りはしっかりと暖まるのですが、パワー不足で広範囲に暖かさが広がりにくく、大人数でのキャンプや広い場所での使用には適していません。足元だけを暖めたい場合など、シーンによって使い分けが必要です。
【石油ストーブ】火力が強く調理にも使える! でも石油の取り扱いとフォルムに注意
石油ストーブのメリットは、薪ストーブほどではないにせよ、ガスヒーターよりも火力が強いため、広範囲で温かさを享受することができるということです。また、上にものを乗せられるタイプの石油ストーブなら、調理に使うことも可能で、キャンプには重宝しそうです。
石油ストーブのデメリットは、燃料である石油の扱いに慣れが必要なこと。また、石油を入れて使う性質上、大きく重いものが多いというところです。コンパクトな暖房器具と比べ、持ち運びが大変なところはデメリットと言えるでしょう。
石油ストーブはキャンプ初心者でも扱いやすくおすすめ! フジカ・ハイペットやアルパカストーブなど5つご紹介
しっかりと暖がとれて、初心者キャンパーでも比較的気軽に使え、コストパフォーマンスが良いなど、全体のバランスを見るとやはり軍配が上がるのが石油ストーブです。ここからは、初心者キャンパーにおすすめの石油ストーブについてご紹介します!
『フジカ・ハイペットKSP-229-21C-J2R』安全性と耐久性が高く、キャンプ好きに大人気の石油ストーブ
キャンパーたちに絶大な人気を誇るのが『フジカ・ハイペット』です。フジカといえば、現代のネット社会において、電話注文や受注生産しか行わないこだわりのメーカーなのですが、キャンパーたちに長く愛用されている、日本製の石油ストーブメーカーでもあります。
人気のせいで、常に入荷待ち。何か月も待たされることはザラですが、待ちわびる時間まで楽しいと感じられるほど、キャンパーなら誰もが欲しがる人気のアイテムです。フジカが愛される理由は、高い安全性と耐久性。国産メーカーとして70年以上も続いてきた長い歴史が物語っています。
またフジカ・ハイペットは、ヘリコプターが飛ぶ高さでもある高度3000mでの燃焼も実証されたそうです。その中でもKSP-229-21C-J2Rは反射板が付属しており、取り外しが可能なモデルです。反射板があるほうが輻射熱がアップし、熱が一方向しか行かないため、テントの角にも置ける利点があります。
【スペック】
●サイズ:幅310×奥行310×高さ432㎜
●重量:5.6㎏
●暖房出力(発熱量):2.5kw(2150kcal/時)
●使用燃料:灯油
●燃料タンク安全量:約3.6L
●燃料消費量:0.26L
●連続燃焼時間:約10~12時間(フル給油時)