citywave プロ ワールドツアー決勝ヒートの模様をお届けします!①

ジープの特別発表会がボルダリング施設の前で行われ、いよいよcitywaveの世界大会決勝ヒートが始まります。(決勝戦とは呼ばずにヒートと呼びます)マスターズ・ウィメンズ・メンズの順に3部門で各4名づつ競いました

白熱したヒートの前にちょっとだけ、ルールについて触れておきますね。ジャッジ方法に関しましては、海で行われる一般的なサーフィンの大会とは異なり、「同一の条件下」で技を競い合うのが特徴のため、独自の採点システムが採用されるといいます。
下記コンペティションルールをご参考ください。

citywaveのコンペティションルール(競技ルール)

【ヒートルール】

◆1ヒート最大4名までとする
◆ヒートは4名の場合は最大8分、3名の場合は最大6分とする
◆ヒートが開始する際にホーンを1回鳴らす
◆ヒートが終了する際にホーンを1回鳴らす
◆ヒートを中断する際はホーンを連続して2回鳴らす
1つの波に乗れる時間は最大30秒とする(1回の演技時間の上限は30秒)
◆1つの波の終了5秒前に1回笛(ホイッスル)を吹く、またその際のトリックが演技最後となる
◆1つの波が終了の際には2回笛(ホイッスル)を吹く、
 終了したら速やかにプールの外に出るようにする
citywave公式コンペティションルールより

オープン・マスターズ部門

決勝ヒートの1番目はマスターズ部門から始まりました。1本の波につき1名づつ、持ち時間30秒という中、次々に技を繰り出していきます。これがまた凄い迫力とアグレッシブな動きで、さすが決勝まで残った選手だと感心しきりです。

幅9mのプール幅を最大限に使ってターンやトリックを決めまくる選手達。

画像: Photographer吉田 達史 ※美しいマニューバーライン

Photographer吉田 達史 ※美しいマニューバーライン

画像: Photographer 吉田 達史 ※ワイプアウトしたらその時点でターンは終了

Photographer 吉田 達史 ※ワイプアウトしたらその時点でターンは終了

1つの波に乗れる時間は30秒! ワイプアウト(落ちたら)したらこのターン(トライ)は制限時間内でも終了となります。各選手、技を競いあうため難しいことをやろうとすればするだけリスクはあるが果敢にチャレンジする。

画像: Photographer 吉田 達史 ※ターンの際、巨大な水しぶきがあがるため沸く会場

Photographer 吉田 達史 ※ターンの際、巨大な水しぶきがあがるため沸く会場

オープンマスターズ部門1位となったラルフさん(Ralf Oberpaurさん)はドイツから参戦。決勝ヒートに残った他の部門も含め、一番長身で体格がよい選手ながらもスピーディでダイナミックなサーフィンをしていたことが印象的でした。もうひとつ付け加えるのなら、常に笑顔を絶やさない選手で、MCも癒されてました。

オープン・ウィメンズ部門

美人揃いのウィメンズ決勝ヒートは、リバーサーフィン発祥のドイツ人2名と日本人2名で競われることになりました。素人めに見てもレベルの凄さが感じられるほど選手は、30秒間の中で果敢に攻めまくるサーフィンを展開。

画像: Photographer 吉田 達史 ※Janina Zeitlerさん(ドイツ)のパワフルなサーフィン

Photographer 吉田 達史 ※Janina Zeitlerさん(ドイツ)のパワフルなサーフィン

オープン・ウィメンズ部門1位となったJanina Zeitlerさん(ドイツ)は、メンズに負けず劣らずな、パワー・スピード・テクニックを駆使し見事なサーフィンを披露してくれました。

ウィメンズならではの華麗で美しいライディングは観るもの全員が応援したくなり、選手と観客の独特の一体感は久しぶりに味わう素晴らしい経験でした。一度観たらその美技にハマッてしまってしまいますよ。

最後はオープン・メンズ部門...その前に!

最後の決勝ヒートは4名全員がリバーサーフィンの本場ドイツからという見ごたえありの一戦! しかも実際にリバーサーフィンで腕を磨いてきたという選手もいるから興味深々で観戦することに。その前にチラッとリバーサーフィンについて調べてみました。

リバーサーフィン発祥の地はドイツ南部の都市ミュンヘンにある『アイスバッハ(Eisbach)』

画像: 引用元:123rf ※リバーサーフィン発祥の地「アイスバッハ(Eisbach)」

引用元:123rf ※リバーサーフィン発祥の地「アイスバッハ(Eisbach)」

ドイツ南部の都市ミュンヘンにある「アイスバッハEisbach」という川が、リバーサーフィン発祥の地と言われており、今ではサーファーの間では世界的に有名となっている川。

画像: 引用元:google map ※アイスバッハ(Eisbach)と海の位置関係

引用元:google map ※アイスバッハ(Eisbach)と海の位置関係

地図を見れば一目瞭然ですが、ミュンヘンは海が近くにない! サーフィンのできる海までは1000km以上もあると言われてます。そんな環境の中、目をつけたサーファーたちが集まるようになってリバーサーフィンを楽しみだしたと言われてます。それがルーツとなってcitywaveが開発されたとは、なんと素晴らしいことでしょう!

このアイスバッハは、アルプス山脈から流れてくる水が、水中の段差などでの自然現象で波を作り出しているんだとか。しかし腕に自信の無い人はまず無理かと。しかも夏ならまだしも、ヨーロッパの冬の川なんて想像を絶するほど冷たいのが想像できますよね。

こんな凄いところで長年、リバーサーフィンを練習してきたサーファーもいますので妙技を楽しんでください!

citywave プロ ワールドツアー決勝ヒートの模様②

リバーサーフィンの本場ドイツから来日したレナード〝レニー〟・ウェインホールド(Lennard Weinhold)やタオ・シューマッハ(Tao Schirrmacher)は、この競技に詳しい人には有名な選手。ドイツ選手が固めた決勝ヒートは、まさに技の祭典となりました。スピーディーでキレのある大技から流れるように技を繰り出すその姿をご覧下さい。

画像: Photographer吉田 達史 ※レニー・ウェインホールド選手

Photographer吉田 達史 ※レニー・ウェインホールド選手

citywave ワールドツアー第1戦イスラエル大会の優勝者であるレニー・ウェインホールド選手はその才能を遺憾なく発揮! 失敗を恐れず技のオンパレード。(ピョンピョン飛び跳ねてました)これでワイプアウトしない(落ちない)のが不思議なくらい。

画像: Photographer吉田 達史 ※タオ・シューマッハ選手

Photographer吉田 達史 ※タオ・シューマッハ選手

リーバーサーファーの先駆者として世界トップレベルのタオ・シューマッハ選手もレニー選手を意識してか!? 流れるようなライディングから技を連発。この2人、実は第1戦イスラエル大会の優勝者・レニー選手と3位・タオ選手という良きライバル同士。

難易度の高い技に挑戦し、次々と決めていったレニー選手。最後は思わずガッツポーズが出てましたが、時には頭をかきながら自分自信に言い聞かせ集中しているのがわかったほどです。

表彰式では結果に関わらず選手・観客全員 笑顔が絶えない大会でした

初めて見ましたが、人工サーフィンのなんとも形容しがたいレベルの高い大会に感無量となりました。一番感じたことは、選手と観客との距離感が紛れもなく身近で一体感があり、もはや決勝ヒートを観ているというよりも一緒になってイベントを楽しんでいるという気がしてなりませんでした。

もちろん選手はワールドツアーですので真剣そのものかと思いますが、時折見せる表情などを見ていると、サーフィンを純粋に楽しんでいると、こちらも感じたほどです。

人工サーフィンを間近で見る機会がない観客にとっても見応え十分ですので、実際にご自身で体験したり、大会を一度観に来てはいかがでしょうか?

いずれもキャンプと同じように、味わってこそ感じる〝空気感〟! ここでは波、風、気候など施設にいながらも自然を満喫できることと思います。

アジア初開催となったcitywaveワールドツアーの今後にも大いに期待して、ハピキャン編集部もこれからも応援していきます。

画像: Photographer吉田 達史 ※オープン・マスターズ部門表彰式

Photographer吉田 達史 ※オープン・マスターズ部門表彰式


《オープン・マスターズ部門 結果》
1位 Ralf Oberpaur[ドイツ](青)
2位Tomo Yonezawa[日本](黄)
3位 Kazunari Miyagi[日本](赤)
4位Yoshitada Shinkawa[日本](緑)

画像: Photographer吉田 達史 ※オープン・ウィメンズ部門表彰式

Photographer吉田 達史 ※オープン・ウィメンズ部門表彰式

《オープン・ウィメンズ部門 結果》
1位 Janina Zeitler[ドイツ](赤)
2位 Sophie Puchta[ドイツ](緑)
3位 Yuna Nomura[日本](青)
4位 Sato Emi[日本](黄)

画像: Photographer吉田 達史 ※オープン・メンズ部門表彰式

Photographer吉田 達史 ※オープン・メンズ部門表彰式

《オープン・メンズ部門 結果》
1位 Lennard Weinhold[ドイツ](赤)
2位 Tao Schirrmacher[ドイツ](青)
3位 Nicolas Marusa[ドイツ](緑)
4位 Jan Vogt[ドイツ](黄)

最後にcitywave Tokyoの代表の方がおっしゃってました。「シティウェーブができて1年。これからもお客さんに喜んでもらえるものを提供できるように頑張っていきたいと」!

来年の東京オリンピックの正式種目となったサーフィンですが、波乗りという点では人工サーフィンも同じですね。この新しいスポーツの発展を期待すると共に今回、大会をサポートしたジープの持つ〝遊び心〟に注目しながら、さらに「どんなイベントを仕掛けてくるのか」アンテナを張っておきたいと思います。

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