元々、虫嫌いででキャンプも苦手だった筆者 大人になってキャンプにハマったワケとは?
私は好奇心が勝ってしまう性分で、それが、楽しいことをたくさん引き寄せます。なので只今、波乱万丈で退屈しない人生をまっしぐら(笑)
私にとって「キャンプ」は幼いころ、とても身近な存在でした。よく両親の友人家族と今でいう「グルキャン」をしていました。ただ私にとっては無理やり連れていかれていたといった方がしっくりきます。
なぜなら、私、虫が大の苦手なんです!虫が登ってくるかもと思うだけで、草の上に座ることもできないくらい。現在の絵に描いたようにキャンプにハマる私の姿を見て一番びっくりしているのが私の両親です。「あの、あっこが毎週キャンプに行くなんて・・・」とうわごとのように何度言われたことか。
そんな私が大人になって、なぜキャンプをしようと思ったのか。それは、「娘にキャンプを体験させてやりたかった」から。皆さんが思う、それと同じです。
でもちょっと違っていたのが私は「シングルマザー」。そして「左足首に100万人に3人しかかからない難病を抱えている」ということ。母子だけで、それも足に負担をかけないでできるキャンプ・・・
豊洲でグランピングしたことがきっかけで、キャンプに大ハマリ! キャンプに行くと、笑顔になれる
たまたま目にしたのが「グランピング」。当時はまだグランピングはメジャーではなく日本ではできるところが限られていました。
そんな中、色々さがして見つけたのが豊洲。ハイ、大都会東京の、あの豊洲です。自然や虫が苦手で、その上、足が少し不自由な私にとっては電車でキャンプ場のすぐ近くまで行けるなんて、もってこいの場所でした。
すでに張ってあるコールマンのテントで、とってもおいしく味付けしてあるお肉ときれいにカットされた野菜を焼き、すでに火のついている焚火を楽しみました。楽しい、快適・・・でも、「娘がこれをキャンプだと思ってしまったら、なんか絶対だめな気がする!!」と強く思ったんです。強く思うと急にキャンプと縁ができるもんなんですね。
なんと何年も一緒に仕事をする同僚が学生時代からキャンプをやっていて、テントを購入したばかりというではありませんか。実はいつもランチをしていたママ友は10年前からキャンプを始めて、毎年、雪中キャンプをしていることも発覚!!
ということで、本物のキャンプを体験することになります。でも、まだこの時はあくまでも「娘の為」でした。ですが、この大人になって初めてのキャンプで、私は、キャンプ沼にはまってしまったのです。
なんでしょうね~、行ったその日に、私、「笑顔」になったんです。テントを張るのも初めてで、どう手伝っていいかもよくわからず、決して楽でもない。ご飯作って、星空の下でお酒を飲みながら話をしていたら、その時、気が付いたんです。
その日ずっと「笑顔」だったことに。
シングルマザーで仕事に追われ、生活に追われ、いつの間にか笑顔が少なくなっていたんですね。心の中にあった、つらい気持ちの塊みたいなものが、どんどん小さくなって、私、結構いろいろ抱えていたんだなって、客観的に自分を見つめることもできるようになりました。おまけに難病持ちの左足に然程負担がかからないのにもびっくりしました。
あと、虫も何故かあまり気にならない(笑) もう、それからは、キャンプの虜♡キャンプが「娘の為」から「自分と娘の為」に代わりました。
【初心者歓迎】キャンプを身近にするイベント「campicnic(キャンプ × ピクニック)」
campicnicを立ち上げたのは丁度1年半前。とにかく皆にも笑顔になってもらいたかったんです。まだまだ出来立てほやほやのイベントです。
2019年4月19日(金)〜21日(日)がすでに4回目とハイスピードで開催していて私としては4年ぐらいやってる気分です(笑) 立ち上げのころ私は地元のラジオ局で生放送のメインパーソナリティをしていました。その番組の1コーナーでキャンプを始めたばかりの頃から等身大のキャンプ情報をお伝えしていたんです。
ある時、キャンプでみんなを笑顔にするにはラジオで伝えるだけでは、100年たっても出来ないって思い始め、あれこれ考えた結果(といっても1時間ぐらい)、「イベントを開催して、まだキャンプをしたことのない人に直接会って話してキャンプを身近に感じてもらおう」と思いついたんです。
そうと決まったら、すぐに知り合いのキャンプ好きの料理の先生やフォトグラファー、アロマテラピーの先生、考えていた場所がコーヒー豆屋のカフェだったのでそこのオーナーに焙煎体験をお願いし、その他協力してくださいそうな方に連絡を取ると、みんな快諾。おまけに、この日にしようと決めた日がみんな空いているという奇跡。(本当に忙しい方ばかりなのです)
考え始めてから2時間もたたないうちにすべてが整ってしまったのです。これがcampに興味を持ってもらうためのpicnic「campicnic」の誕生の瞬間です!
campicnicの特徴でもあるキャンプキャンプしすぎないワークショップのテーマは「こじつけでもいいからキャンプ寄り」。
vol.1は100組限定の予約制で始まったcampicnicが新聞に取り上げられ、一宮市公園緑地課の目に留まり、その半年後のvol.2からは国の政策「ミズベリング」の一環として一宮市後援で開催、その半年後のvol.3は、大手アウトトドア企業2社にお手伝い頂き1日で約4000人もの方にお越しいただけるようになりました。その中でビギナーズキャンプも開催。
キャンプをしたいけど道具もないし何から手を付けていいかわからない方にテントなどをお貸しして1泊2日で講習を受けて頂き、終わったころにはすっかりキャンパーになっているというキャンプ。キャンプに興味を持ってもらうためのpicnicからのビギナーズキャンプ。
「キャンプでみんなに笑顔になってもらいたい」という思いが少しづつ実現している気がしています。