庭やベランダでキャンプしよう! 手軽にできてメリットいっぱい 確認しておきたい注意点もチェック
自分の家の庭などでキャンプをすることを「家キャンプ」または「家キャン」、ベランダでキャンプをすることを「ベラキャン」または「べランピング」と言います。家やベランダでキャンプをするメリットをご紹介する前に、まずは必ずチェックしておきたい注意点からご紹介します。
庭やベランダでのキャンプの注意点 管理規約などを確認しよう
アパート・マンションの場合は、ベランダや専用庭は入居者の専有部分ではなく、建物の全区分所有者の合意のもと、特定の居住者が専用で使う権利を認められている「専用部分」という位置付けが多いです。ベランダに大きなものを置き長時間滞在するベランダキャンプは禁止されているところもありますので、まずは「貸室賃貸借契約書」や「管理規約」「使用規則」など、住んでいる建物のルールを確認して、管理規約違反にならないよう注意しましょう。
また、規則として問題がない場合も、ベランダや専用庭は避難経路を兼ねている建物も多いので、塞がないようにしてください。もちろん、騒音が出ないようにも十分に配慮しましょう。
では、実際に家キャンプ・ベランピングをすることで得られるメリットとはなんでしょうか?
おうちキャンプ・ベランピングのメリット
- 事前にテントやタープ張りの練習ができる
- シュラフ(寝袋)で寝る体験ができる
- 道具の使い方やキャンプ道具のレイアウトを試せる
- 実際のキャンプに必要なもの、不必要なものを確認できる
などです。特に忘れ物に関しては、実際のキャンプに「これは忘れたらダメ」というものの把握ができるので、役に立ちます。
ベテランキャンパーに混じって初めてのキャンプをすることに抵抗がある人にとっては、家でキャンプの疑似体験をすることは自信にも繋がります。道具などの使い方が分かれば現地で焦ることもないので、キャンプデビューを迷っている方にはおすすめです。

自宅でキャンプしよう! 家の中・ベランダ・車庫・庭での「おうちキャンプ」「ベランピング」の魅力
家でキャンプをする場合、お住まいの環境によってどこでキャンプをするかが異なります。特に住宅街や賃貸で制限がある場合は工夫が必要です。そこで場所別におすすめの方法をご紹介します。
家の中:ソロキャンプのテント張りや、寝袋の感触、道具の使い方の練習に
自室では屋外のような広さはありませんが、自立式の1人~2人用テント(ポールを立てなくても自立するタイプ)サイズであれば実際に組み立ててみることも可能です。部屋の広さは6~8畳くらいあると作業が楽にできます。また、寝袋を広げて大きさを確認したり、寝た時の感触を確かめてみたり。
そして、撤収の練習ができる点も魅力です。実際のキャンプではテントの畳み方が分からない、寝袋が収納袋に入らないと悩む方もいるので、事前に練習しておくと安心です。
ベランダ:自然の風を感じながら、ソロキャンプの疑似体験ができる
SNSなどでも多くのベランダキャンパーによる実際のキャンプの様子が紹介されています。ベランダは外の風を感じたり、夕景を楽しみながら食事をしたりと、家の中のキャンプより少しだけ自然に近い感覚が味わえます。場所としては狭いのでソロキャンプ・デュオキャンプ向けですが、ちょっとした料理やランタンを用意してキャンプの雰囲気を味わうことができます。
但し、ベランダの避難通路を塞がないようにして楽しみましょう。お住まいのアパートやマンションによってルールが設けられているので、事前に大家さんなどに確認するといいでしょう。また、料理の煙や音など隣人への配慮も必要です。
車庫・庭:キャンプ場デビューの近道・本格的な疑似体験ができる
戸建の場合は、もう少し本格的な疑似体験が可能になります。雨天の場合は自宅の車庫で、晴れた日は庭にテントを張って、道具をセッティングしてみましょう。広さがあればファミリーキャンプ用のテント張りもできますし、バーベキューも楽しめます。屋外ならではの楽しさと、虫よけや就寝時の注意点など、気付きにくい点も発見できます。

初心者のキャンプ練習に! キャンプ場デビューで失敗しないために、家でできる具体的な疑似体験方法
家でのキャンプはキャンプ場デビューの疑似体験として、できるだけキャンプ場に近い状況で試すことをおすすめします。例えば、調理するときは家に置いてあるものではなく、キャンプ用のクッカーやバーナー、アルコールバーナーなどを使って調理する、不便でも手持ちの物で何とか工夫するなどです。例えば以下の点を実践してみてください。
- キャンプに持って行く荷物を、リュックやコンテナに詰める
- 水や食材も荷物として準備する
- 明かりはランタンやLEDライトを使用し、どの程度の明るさなのか確認する
- 体験して、不便だったことや使わなかったものなどを再確認する
一度に全てを試す必要はありません。少しずつ家キャンプでキャンプに慣れ、自信がつく頃にはキャンプ場に行ってみたい気持ちが湧いてくると思います。
キャンプ場でなら、家では試せない焚き火や自然の枝などを使ったブッシュクラフトにも挑戦できますよ。何より大自然の澄んだ空気や広大な景色、早朝の清々しさはキャンプ場ならではの楽しみです。まずは家キャンプの疑似体験で、自分に合ったキャンプスタイルを見つけてください。
※ブッシュクラフトに関しては、こちらの記事もどうぞ。
ベランピング・おうちキャンプはアウトドア初心者の味方 まずはベランダ・庭でキャンプをやってみよう

キャンプに行ってみたい…という気持ちをそのままにせず、ぜひ家の中やベランダ、庭で一度キャンプをしてみてください。一度でも体験していれば、実際のキャンプ場でも慌てずに設営や準備ができるので、余裕を持って楽しめると思います。今回紹介したことを参考に、ぜひキャンプデビューを飾ってくださいね!
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