昨年登場して大きな話題を呼んだTOKYO CRAFTS(トウキョウクラフト)の大型シェルター「グラハス」。独創的な構造で広々空間を実現しており、どんな立て方なのか一見想像もつきません。そこで、トウキョウクラフトのスタッフに設営方法を伝授してもらうことに!
TOKYO CRAFTSが送る、斬新大型シェルター「グラハス」
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その形状や大きさ、大胆なメッシュ窓など、非常に斬新なデザインのトウキョウクラフトの傑作シェルター「グラハス」。昨年のリリースから、非常に話題を呼んだ逸品です。
設営方法が気になる!
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その独創的な形状ゆえに、さぞ設営も難しいはず…!そこで今回は、トウキョウクラフトがアウトドアイベントで「グラハス」をお披露目するという話を聞きつけ、筆者もお邪魔させていただくことに!そこで、実際トウキョウクラフトスタッフさん達がグラハスを立てている様子を観察し、気になる設営方法を徹底分析します!
グラハスの基本情報
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まずは、グラハスの基本情報をおさらい。収納サイズは約30㎝×30㎝×80㎝、重さ20kgと、それなりのボリューム感。ザ・平均体型男子な筆者で、無理なく持ち運べる程度です。女性やお子さん1人で持ち運ぶのは少し大変かも。
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内容物としては、基本が幕本体と、ポールが計10本、インナールーフ、ペグ、ガイロープのセットになります。写真にはオプションのTPUウィンドウも。
さらに詳しい情報については、ぜひ公式サイトからチェックしてみてください。
- 価格:¥119,800(税込)
- 組み立てサイズ:約540㎝×470㎝×260㎝/収納サイズ:約30㎝×30㎝×80㎝
- 総重量:約20kg
- 素材:本体/75D ポリエステルタフタリップストップ(耐水圧2,000mm)、メインポール/アルミニウム合金(A6061)、サブポール/アルミニウム合金(A6061)、収納ケース/420Dポリエステルオックス、インナールーフ/210Dポリエステル
- セット内容: メインポール×2、サブポールA×4、サブポールB×4、二又ロープ×2、自在付ロープ×4、自在付ロープ×6、ペグ(大)×14、ペグ(小)×8、キャリーバック×1、ポールケース×1、ペグケース×1
ほぼタープと一緒!?実は超シンプルな驚きの設営手順!
ここからは設営手順をご紹介…!したいところなのですが、先に結論を申し上げると、グラハスの設営は見た目に反して実に簡単!キャンプギアの定番であるタープ(特にヘキサタープ)の設営方法をベースとしており、タープの立て方を理解している人ならすぐにでも立てられるでしょう。
基本的なタープを立て方は下記の記事でも紹介していますのでぜひ読んでみてください。
それを踏まえた上で、意外にもシンプルなグラハスの設営方法をご覧ください!
1.幕を広げて地面に置く
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まずは、幕本体を地面に広げます。その時、生地の表裏や、メインポールの差し込み位置だけご注意を。この時点で、テントをどこに立てるか決めてしまい、メインポールに繋がるガイロープをペグダウンします。
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なお、ペグダウンの位置目安は、地面に幕を置いた状態で上から見た時の星マークの位置。星マークに繋がる線はガイロープです。ペグダウンの後ポールを立てるので、ロープの長さには余裕を持っておくと打ち直しなどの手間がないでしょう。
2.メインポールを立ち上げる
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本体のポールがハマるポジションにハマるグロメットが設置されていて、ポールの先端を通せるようになっているので、ポールを本体幕の内側に潜らせた後、先端をグロメットに差し込みガイロープを引っ掛けて立ち上げます。
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ガイロープが正しく張ってあれば、写真のように自立します。
3.サブポールを立てる
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メインポールが立ち上がったら、お次はサブポールを立てます。タープであれば必ずしもサブポールを立てる必要はありませんが、グラハスではサブポールがとても重要。シェルターの壁をピシッと立ち上げます。
サブポールもメインポール同様、グロメットが設置されているので、差し込んで立ち上げ、ガイロープを張ります。サブポールの足元には本体幕をポールに固定するためのベルトがあるのでお忘れなく。
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ここまでですでにシェルターの全体像が姿を見せ始めています。なんとここまでは、タープを立てるのとほぼ同じ手順。
4.テンションポールを差し込む
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お次が、グラハスに他のシェルターにはない立体感を持たせるための重要な手順、テンションポールの設置です。テンションポールはシェルターの窓部分に設置するポールで片側2本ずつあり、地面には接しない、幕に立体感と張りを与えるためのポール。ポールの両側をグロメットにハメ、ポールフックを掛けるだけで設置できます。
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テンションポールを刺せたら、テンションポールの交わる頂点部分からガイロープを引っ張り、窓部分も完成!
5.各所のペグダウンとガイロープ張りを済ませたら設営完了!
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最後に本体の裾部分をしっかりペグダウン、本体の各所に設置されたループからガイロープを張ってシルエットを調節すれば設営完了です。
これまで多くのテントやシェルターを見てきた筆者の個人的な感想としては、このサイズ感のシェルターの中では、設営方法のわかりやすさがトップクラス。タープを立てた経験が豊富な人であれば、直感的に綺麗に張ることができるのではないでしょうか!
気の利いたギミックも多数!
グラハスの魅力は立てやすさだけではありません。もちろん気の利いたギミックも多数!
圧倒的眺望と通気性を確保できるメッシュ窓
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グラハスの大きな特徴はサイドのメッシュ窓。5つの窓を開くとかなり大きな1つの窓のようになり、かなり大きな眺望を楽しめます。またメッシュなので夏場は通気性の確保としても期待できます。
スカートは巻き上げも可能
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冬キャンプに使うテントには必須のスカート。グラハスはスカートにもペグダウン用のループがあり、テントの密封性を高めて冬場は防寒性を高めてくれます。逆に夏にはスカート巻き上げてまとめておくストラップもあるので、通気性を高めることも可能です。
ガイドベルト収納用ポケットも気が利いている!
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グラハスには、シェルターを綺麗に張るためのガイドベルトがあります。サブポール結ぶように、地面に張られているのですが、そのままにしておくと、シェルター内でつまづいてしまうかもしれません。そんな時はベルトを外して、ポケットに収納することが可能。シェルター内での快適性がアップします。
大型シェルター初心者ならコレ!
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今回はトウキョウクラフトの大型シェルター「グラハス」をレビューしました。一見設営が難しそうでしたが、ほぼタープと同様の方法で立てることができ、きっと初心者でも立てられるようなシェルターでした。また、広々とした空間とギミックで、高い快適性も魅力的。
これまで大型シェルターを手に取ったことがない人でもチャレンジしやすい上に、きっと満足できる機能性を備えた逸品です。オールシーズン使えるシェルターをお探しの方はぜひチェックしてみてください!