2025年11月15日(土)・16日(日)、Aichi Sky Expoで開催された「FIELDSTYLE EXPO 2025」。その会場で、2児の母である私が足を止めたのは、「生きることを楽しむ家」を提案するMINER BASE.(ミネルベース)のブース。そこには、木工ワークショップに夢中になる子どもたちの姿がありました。
- 子どもの「できた!」を引き出す、大人気の木工ワークショップ
- リビングからアウトドアまで。ボックスが刻む、「暮らしの物語」
- 創業74年の老舗が紡ぐ、家族の時間
- 【うちの子にも】家族の物語を創る、ブースで感じた「親としての願い」
子どもの「できた!」を引き出す、大人気の木工ワークショップ

こちらは、爽やかな白とナチュラルな木材を基調としたMINER BASE.ブース。この温かな空気感に引き寄せられるように足を踏み入れると、奥の方で子どもたちが集まり、真剣な表情で作業をしていました。

のぞいてみると、開催されていたのはMINER BASE.恒例のボックス作りワークショップ。
来場者は、木をカットし、ボックスを組み立て、スタンプでデザインを施すという一連の工程を体験し、世界にひとつだけのボックスを完成させます。
子どもたちの創造力を引き出す、MINER BASE.のワークショップ。その様子を見学させてもらいました。
STEP1:パーツのカット


大部分がすでにカットされている板材。まずは、のこぎりを使って、残された部分をカットしてパーツを切り出します。
STEP2:組み立て&固定

パーツを組み上げ、ボックスの形ができたら、トンカチで丁寧に釘打ち。トントンと軽やかな音が響き渡ります。
STEP3:好みのスタンプでカスタマイズ


好きなスタンプを選び、側面や内側など思い思いの場所に模様を刻んでいき、ついに完成です!

作る工程はいたってシンプル。しかし、木を切り、組み上げ、デザインを施す一連の過程それぞれに、その瞬間にしか得られない達成感があります。
スタンプの向きや色の選び方に個性が表れ、作品へ自分の意志を刻み込んだ瞬間、子どもの表情がふっと誇らしさに変わります。


完成した作品を、得意気な表情で見せてくれる子どもたち。一連の工程から小さな自信を得て、少し大きくなったようにも感じられます。
「うちの子も、こんな表情を見せてくれるだろうか」──そう想像すると、胸が温かくなりました。
シンプルながら、ものづくりの本質に触れられるこのワークショップは、毎年参加してはコレクションする人も多く、家族でのイベント参加がいつしか「毎年の恒例行事」となるのだそう。
こうした「ものづくり体験」が、子どもたちの遊びや仕事の幅を広げ、人生を豊かにするきっかけになる──そう確信させるワークショップでした。
リビングからアウトドアまで。ボックスが刻む、「暮らしの物語」

このボックスは、単なる収納アイテムではありません。
アウトドアシーンでは、おしゃれな調味料ケースとして活躍。リビングでは小物収納、デスクでは文房具入れに。車に常備すれば、ドリンクの持ち運びにも重宝します。
暮らしの中で用途が広がる”万能さ”は、生活に寄り添う家づくりをしているMINER BASE.らしい魅力のひとつといえます。
そして、日々の暮らしの中で目にするたびに、ボックスは作った時の思い出を優しく呼び覚まします。
リビングでその箱を見るたび、子どもの誇らしげな表情が目に浮かぶ。この一度の体験が、暮らしの物語を刻み始める、特別なワークショップです。
創業74年の老舗が紡ぐ、家族の時間

MINER BASE.(ミネルベース)を運営するのは、愛知県豊田市に本社を構える稲武製材株式会社。1951年5月1日の創業から74年、まもなく75周年を迎えようとする老舗です。

現在の代表 大内康範さんは、伝統を継ぐ3代目。受け継いだ技術を大切にしつつ、「生きることを楽しむ家」というテーマを掲げ、暮らしに遊び心を織り込んだ住まいを提案してきました。
大内さんは、今回のイベント「FIELDSTYLE」の黎明期から運営にも関わり、“SWEET JUNGLE”エリアの統括も担当。出展者としてだけでなく、会場の世界観づくりに携わってきた人物です。


今回のブースでは、来年の創業75周年を見据えた記念アイテムも展開。
デザインされた波のようなラインは、創業から「山あり谷あり」の道を乗り越えてきた歴史を象徴しています。過去の歩みを力に変え、良い流れに乗って未来へ突き進む、ブランドの決意が込められています。

そのモチーフとなっているのは、創業時の古いロゴマーク。新しいブランドであるMINER BASE.が、あえてルーツである歴史に光を当てることで、「70年以上の信用と技術の上に、この革新的なブランドが立っている」という強いメッセージを伝えます。


他にも、オリジナルキャップやブランドキャラクター「ジョージ・ミネルソン」のキーホルダーなど、センスあふれるアイテムも魅力的で、どれも遊び心の奥に“暮らしに寄り添う姿勢”が感じられました。
こうした視点はワークショップにも通じており、MINER BASE.の体験が“暮らしに根づくワークショップ”として支持されているのは、住まいづくりで培ってきた価値観があるからなのでしょう。
【うちの子にも】家族の物語を創る、ブースで感じた「親としての願い」

自分の手で作り上げたボックスを誇らしげに見せる、あの表情。それは、小さな自信と成長の証。そんな瞬間に立ち会えるのは、親として何よりの喜びです。
完成したボックスは、家に帰ってからも暮らしの中で自然と活躍の場を広げていきます。リビングや車の中でふと目にすると、「あの瞬間の顔つき」がそっと蘇るはずです。
うちの子にも、この体験をさせてあげたい。きっと、家族の宝物になる——。
2人の子どもたちを育てる母親として、心からそう思ったFIELDSTYLE EXPO 2025での出会いでした。


















