【決定版】キャンパーが検証!ダイソー「焚き火シート」の実力とおすすめ活用法

キャンプギア

2025.12.06 投稿

【決定版】キャンパーが検証!ダイソー「焚き火シート」の実力とおすすめ活用法

兎山 花

兎山 花

焚き火後の片付けを楽にしたいときや、直火NGのキャンプ場で焚き火をするときなどに活躍する「焚き火シート」。有名ブランドの製品だと数千円しますが、ダイソーなら数百円で手に入るとあって、気になっている方も多いのではないでしょうか。この記事では、ダイソーの焚き火シートを実際に購入し、その実力を徹底的に検証しました。サイズ感から気になる耐熱性まで、本音でレビューします。

この記事でわかること

  • ダイソーの焚き火シートのサイズ感
  • ダイソーの焚き火シートの耐熱性や地面の保護性能
  • ダイソーの焚き火シートを使ってわかったメリットとデメリット

ダイソー焚き火シートの基本スペックと特徴

筆者撮影

まずは今回検証するダイソーの焚き火シートの、基本スペックを見ていきましょう。

スペック

  • 価格(税込):330円
  • サイズ(約):32cm×40cm×0.1cm
  • 素材:グラスファイバー
  • 耐熱温度:具体的な温度記載なし

ダイソーと並んで人気の100円均一ショップである「セリア」や「キャンドゥ」でも焚き火シートは販売されており、その価格は税込み110円でした。

ダイソーの製品は税込330円とやや高価ですが、その分、しっかりとした厚みがあります。

特徴1:330円の圧倒的コスパ

ダイソーの焚き火シートの最大の魅力は、最大の魅力は、なんといっても税込330円という価格です。

例えば、人気のアウトドアブランドであるロゴスの焚き火シート「ロゴスミニグリル耐火・断熱シート(35×50cm)」が約3,000円することを考えると、圧倒的な安さと言えます。

特徴2:耐熱性の高いグラスファイバー素材

筆者撮影

素材には、非常に熱に強く、燃えにくい特徴を持つ「グラスファイバー(ガラス繊維)」が採用されています。

なお、グラスファイバーは多くの焚き火シートにも採用されている信頼性の高い素材です。

ただし、パッケージに具体的な耐熱温度の記載はありません。

「火の粉や灰から地面を保護」との記載があり、あくまでも「燃え広がりを防ぎ、地面を守る」ためのシートとして販売されているようです。

特徴3:32×40cmのコンパクトなサイズ感

サイズは32cm×40cmと、A4サイズ(約21×30cm)より一回り大きい程度です。

厚さも薄く、コンパクトに折りたためるため、荷物を減らしたいキャンパーにとっては魅力的なサイズ感と言えるでしょう。

一方で「自分の持っている焚き火台が置けるだろうか」「こんなに小さくて、本当に地面を守れるの?」と心配にもなります。このあたりの性能については、後ほどしっかり検証していきます!

使用感をレビュー。焚き火シートの「基本の使い方」

ダイソーの焚き火シートの基本的な使い方を、「敷く→使う→片付ける」の3ステップでご紹介します。

ステップ1:敷く

筆者撮影

焚き火をしたい場所で、焚き火シートを広げます。今回は安全対策をした上で、あえて熱に弱い人工芝の上で検証しました。

シートにはロゴなどもなく、シンプルなデザイン。表面はツルツル、裏面は少しザラザラしており、裏表の区別はわかりやすかったです。

筆者撮影(焚き火シートの裏面)

ステップ2:使う

シートの上に、焚き火台を設置します。焚き火台がシートの中央にしっかりおさまっていることを確認してから、焚き火を開始しましょう。

筆者撮影

実際に使用してみると、素材特有のニオイなども感じず、「素材が燃えて煙が出る」といったこともありませんでした。

焚き火シートのパッケージには耐熱温度の記載がなかったものの、焚き火台を置いて使う分には特に問題なさそうです。

ステップ3:片付ける

薪や炭が完全に鎮火し、シートが冷えたことを確認してから片付けます。

シートに残った灰は、水で濡らした布で拭き取りましょう。素材の特性上、素手で触るとチクチクすることがあるため、取り扱いの際は耐熱グローブや軍手を着用してください。

キャンパーがリアルに検証。ダイソー焚き火シートの実力

「安いけどちゃんと使えるの?」「熱で溶けたり、地面を焦がしたりしない?」といった不安を解消するため、ここからは安全面・耐熱性・携行性・コスパといった、気になるポイントを徹底検証していきます。

【検証1:安全面】ソロ用の焚き火台で風に注意して使用すべし

実際に使ってみると、ダイソーの焚き火シートはソロ用の焚き火台に適したサイズ感でした。ファミリー用の焚き火台だとはみ出てしまうので、大きな焚き火台を置いて使うのは避けるようにしましょう。

まず、ソロ用の「ロゴスピラミッドグリル・コンパクト(幅19×奥行19×高さ15cm)」を置いたときのサイズ感は以下のような形です。

筆者撮影

シートの上に十分おさまり、前後左右にも余裕があって「ちょうどいい」大きさです。

一方で、一般的なサイズのファミリー用焚き火台を置いてみると、脚が完全にシートからはみ出してしまっています。

これでは、こぼれ落ちる火の粉や熱から、地面を守ることができません。

筆者撮影

また、ダイソーの焚き火シートには、ペグで固定するための穴(ハトメ)がありません

筆者撮影

この日は風がなく問題ありませんでしたが、風が強いと、風にあおられて焚き火台ごとひっくり返る心配もあります。風が強い日は、シートの隅を石などの重しで固定して使うようにしましょう。

【検証2:耐熱性】炭を落としても燃える心配は少なめ

焚き火中、パチッと火花が飛んだり、熱い炭がこぼれ落ちたりすることはよくありますよね。

そこで今回は、赤く燃えている薪を火ばさみでつかみ、意図的にシートの上に直接落としてみました。

筆者撮影

炭が触れた部分は若干黒くコゲ(変色)つきましたが、シートが溶けたり、穴が開いたりすることはありませんでした。もちろん、匂いもなく、シートに火が燃え移ることもなかったです。

筆者撮影(燃えている薪を落とした後)

次に、熱した鉄板(スキレット)を直に置いてみます。

筆者撮影

するとコゲ色はつくものの、シートが溶けることはありませんでした。焚き火シートとして、十分な耐熱性を持っていることがわかります。

筆者撮影(スキレットを置いた後)

【検証3:遮熱性】炭を落としても燃える心配は少なめ

十分な耐熱性があることはわかりましたが、実際に地面を熱からどれだけ守れているのか、遮熱性能も検証してみました。

まず、次の写真はソロ用焚き火台で約1〜2時間焚き火をした後の焚き火シートの様子です。

シートの表面・裏面ともに、わざと炭を落としたり、スキレットを置いたりしたところ以外は、熱による変色も見られません

筆者撮影(焚き火シート表面)
筆者撮影(焚き火シート裏面)

続いて、地面(人工芝)の状態を見てみましょう。今回検証に使った焚き火台は、高さがあまりなく、地面との距離が近いものでした。

筆者撮影(焚き火台の高さを缶チューハイと比較)

距離が近い分、地面への影響は大きいかもしれないと思いましたが、焚き火シートを片付けてみたところ、人工芝にもコゲや変色は一切ありませんでした。熱をしっかり遮断し、地面を完璧に保護できていることがわかります。

筆者撮影(焚き火シートを置いていた場所。熱に弱い人工芝でもダメージは一切なし)

【検証4:携行性】収納ケースによっては焚き火台と一緒に収納できる薄さ

ダイソーの焚き火シートは素材が薄くしなやかなため、非常にコンパクトに折り畳むことができます。

筆者撮影

4つ折りにしてみたところ、使用した「ロゴスピラミッドグリル・コンパクト」の付属収納袋に、焚き火台と一緒におさまりました。これは荷物を最小限にしたいソロキャンパーにとって、うれしいポイントです。

筆者撮影(付属の収納袋に焚き火シートを入れる様子)
筆者撮影(焚き火台と焚き火シートを一緒に収納した様子)

【検証5:コスパ】最低限の機能ながらコスパは最強

税込330円と圧倒的に安い製品ですが、性能や機能等をアウトドアメーカーの焚き火シートと比較してみます。

スクロールできます
ダイソー「焚き火シート」ロゴス「ミニグリル耐火・断熱シート」ロゴス「たき火台 耐火・断熱シート」
価格(税込)330円2,970円3,960円
サイズ40×32cm50×35cm80×60cm
ファミリー用焚き火台での使用
素材グラスファイバーファイバーグラス(シリコンコーティング)、綿ファイバーグラス(シリコンコーティング)、綿
ハトメ

こうして比較してみると、やはり値段が異なる分、素材やハトメの有無などの細かい性能が異なります。

ただ、耐熱性・遮熱性の実証テストもクリアしたうえに、税込330円という破格の金額。「最低限の機能を持つソロ用の焚き火シート」としてはコスパ最強クラスの焚き火シートと言えます。

使ってみてわかったメリット・デメリット。

今回の検証結果を踏まえ、ダイソー焚き火シートのメリットとデメリットをまとめます。

メリット

  • 税込330円と圧倒的な安さ
  • コンパクトに収納できる高い携行性があり、ソロ用焚き火台と一緒に収納できる場合も
  • 炭を落としても穴が開かず、しっかり地面も守れたので、ソロ用としては十分すぎる耐熱・遮熱性能がある

デメリット

  • 小さすぎてファミリー用の焚き火台では使えない
  • ペグ穴がなく、風に飛ばされやすいため、重しが必要
  • 素材の特性上、素手で触るとチクチクするので手袋が必須

価格を考えると十分すぎるほどの性能ではあるものの、デメリットも「無視はできない」要素だと思います。

今回、筆者もファミリーキャンパーの視点で、「もしかしたらファミリー用焚き火台でも使えるかも?」と淡い期待を抱いて検証を始めました。しかし、実際にファミリー用焚き火台をのせてみた瞬間、「これは危ない」とヒヤッとしました。

もし、このサイズ感の検証をせずに「安いから」という理由だけでキャンプ場に持って行っていたら、シートからはみ出した火の粉で地面を焦がす失敗につながっていたかもしれません。

「安いから」という理由だけで選ぶのではなく、「自分の道具(焚き火台)に合っているか」を確かめることが、安全に楽しむための第一歩です。

メリットだけでなく、デメリットもしっかり確認したうえで、購入を検討してくださいね!

ダイソーの焚き火シートは「ソロ用」と割り切れば最強!

筆者撮影

今回の検証結果から、ダイソーの焚き火シートは「ソロキャンプ用、または卓上コンロ用のサブシートとして使うなら、最強クラスのコストパフォーマンスを持つ『買い』の製品」と言えます。

330円という圧倒的な安さにもかかわらず、今回の検証で「熱い炭を落としても穴が開かない耐熱性」と「人工芝の地面を完璧に守る遮熱性」が実証されました。

ただし、ファミリーキャンプがメインの方にはおすすめできません。検証の通り、サイズが32x40cmと小さいため、ファミリー用焚き火台の熱や火の粉から地面を守りきれず、非常に危険です。

「ソロ用の最初の一枚」や「卓上バーナー用のサブシート」など、適した用途に使うのであれば、自信を持っておすすめできる商品です。

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