キャンドルのやさしい炎は、眺めているだけで心が癒やされますよね。実はキャンドルは手作りが可能で、初心者でも簡単に作れます。今回は、自宅やキャンプサイトをおしゃれに演出できるキャンドルの作り方をご紹介。ぜひオリジナルキャンドルで夜を彩って楽しみましょう。
この記事でわかること
- おしゃれなキャンドルの種類がわかる
- キャンドルに必要な材料がわかる
- 基本的なキャンドルの作り方と、アレンジのバリエーションがわかる
- キャンドル作りのコツがわかる
※本記事はプロモーションが含まれます。
キャンドルとろうそくは何が違う?

「キャンドル」と「ろうそく」はほぼ同義で使われますが、厳密に言うとその特徴は異なります。
一般的に、ろうそくは植物性原料が使われている和蝋燭を指すことが多いです。
一方で、キャンドルはパラフィンワックスやソイワックスをはじめ、さまざまな素材が使用されています。デザイン性が高く、香り付きなども多いのが特徴です。
キャンドルの種類

キャンドルとひと口にいっても、さまざまな種類があります。ここでは主なキャンドルの種類をひとつずつ紹介します。
広く使われてきた「ベーシックキャンドル」

ベーシックキャンドルは、スティック状、ラウンド型、スクエア型などをしている、スタンダードなタイプです。
火を灯すことを目的としたシンプルなキャンドルなので、インテリアや食卓など、幅広いシーンで汎用的に使われます。
水に浮かべて使う「フローティングキャンドル」

フローティングキャンドルは、水に浮かべて楽しむタイプのキャンドル。水面で揺らめく炎が幻想的な雰囲気を演出します。
水中で火が消えるので、使用に際して安心感が高いのも特徴です。
お花の形などの「モチーフキャンドル」

モチーフキャンドルは、ハート、花、動物、フードなど、さまざまな形がモチーフとなっているタイプです。
火を灯すのがもったいないと思えるほどデザイン性が高いものもあり、インテリアアイテムとして飾って楽しむのもおすすめですよ。
オイルで香りを付けた「アロマキャンドル」

アロマキャンドルは、アロマオイルや精油などを使い、香り付けされたタイプのキャンドルです。
炎の揺らぎを眺めながら、良い香りも楽しめるので、よりリラックス効果が得られるとして人気です。
中には「虫が寄り付きにくい香り」など、リラックス以外の効果が期待できる製品もあります。
香り袋として使う「サシェ」

サシェ(アロマワックスサシェ)は、火を灯さずに、香りを楽しむために使用するアイテムです。
キャンドルと同様に、ワックスにアロマオイルを混ぜ、ドライフラワーやハーブなどを一緒に固めて作ります。吊るして使用するインテリアとしても人気を集めています。
100均でもそろえられる!キャンドル作りに必要な材料と道具

実は、手作りキャンドルに必要な材料と道具は100均でもそろえられます。
ここでは、キャンドル作りに必要な基本の材料と道具に加え、100均のおすすめアイテムを紹介します。
基本の材料と道具
材料
- ワックス(パラフィンワックス、ソイワックス、ジェルワックス、ミツロウなど)
- キャンドル芯
- アロマオイル(香りをつけたいとき)
- 顔料(色をつけたいとき)
道具
- 耐熱容器(ホーロー製の鍋、カップ、ステンレス製のボウルなど)
- 温度計
- キャンドルの型(ガラス瓶、空き缶、牛乳パックなど、耐熱性のあるもの)
- 割り箸
- 使い捨てスプーンや竹串
- ティッシュペーパーやキッチンペーパー
- 鍋つかみ
加熱時はガス火だと高温になりすぎるため、IHヒーターを使うのがおすすめですが、湯煎で対応することも可能です。
100均でおすすめのアイテム
▼ダイソー「蜜蝋(ミツロウ)」
▼ダイソー「アロマオイル(ラベンダー&オレンジ)」
▼ダイソー「竹天削割箸(20膳)」
▼ダイソー「料理用温度計」
▼キャンドゥ「キャンドルゼリー37mlアソート」
基本のキャンドルの作り方

ここではキャンドルの基本的な作り方を紹介します。
100均のアイテムだけでも簡単に作れるので、ぜひ挑戦してみてください。
ワックスを溶かす

ワックス(または既存のキャンドルやろうろく)を鍋やカップに入れ、90〜95℃の低温で溶かしていきます。IHヒーター、または湯煎でゆっくりと溶かしましょう。
ワックスがすべて溶けたら、火から下ろします。
香りづけする

キャンドルに香りづけしたい場合は、ワックスが60℃ほどに冷めてから、好みのアロマオイルやエッセンシャルオイル(精油)を加えましょう。
割り箸や使い捨てスプーンなどを使って、しっかり混ぜ合わせればOK。お好みで、2〜3種類の香りをブレンドするのもおすすめです。
なお、ワックスの温度が高すぎると香りが飛んでしまうので、温度管理に注意しましょう。
キャンドル芯をセットする

キャンドルの型に芯をセットします。芯は火をつける部分なので、型の中心にくるようにセットするのがポイントです。
割り箸などで固定しておくと、ワックスを注いだ際に芯がずれるのを防げます。
溶かしたワックスを注ぐ

芯をセットした方に、溶かしたワックスをゆっくりと注ぎ入れます。このとき、ワックスを一気に注ぐと気泡が入ってしまうため、静かに丁寧に注ぎ入れるのがポイントです。
ワックスが熱を持っているので、やけどに注意しましょう。
ワックスを固める

ワックスを注いだら、風通しの良い場所などに置いて冷まし、固まるまで待ちましょう。
キャンドルのサイズや使用する素材などにより、完全に固まるまでは数時間かかることもあります。
割り箸を外して芯をカットする

ワックスが完全に固まったら、芯を固定していた割り箸を外します。
必要に応じて芯を5〜10mm程度の長さにカットすると、スッキリした見た目に仕上がります。
キャンドルをきれいに作るためのコツ

ここではキャンドルをきれいに作るためのコツを紹介します。ポイントをおさえることで、より良い見た目に仕上げられます。
溶かすワックスの種類を知る
手作りキャンドルに使うワックスには、パラフィンワックス、ジェルワックス、ソイワックス、ミツロウなどの種類があります。
それぞれ原料や成分が異なり、融点や加工のしやすさなどにも違いが出るため、作りたいキャンドルに適した種類を選ぶのが大切です。
主な種類と特徴
- パラフィンワックス
石油由来のワックスで、融点は47~69℃。見た目は半透明で、もっともポピュラーな種類 - ジェルワックス
石油由来の「液化パラフィン」を原料としており、融点は72〜135℃程度。無色透明の見た目が特徴的。 - パームワックス
ヤシの葉を原料としており、融点は57℃。固まった後の表面がキラキラするため、デザイン性の高いキャンドルを作れる。 - ソイワックス
大豆由来のワックスで、融点は47〜57℃。天然素材であることに加え、白濁とした見た目の風合いからも人気のワックス。 - ミツロウ
ミツバチから分泌されるワックスで、融点は60℃〜67℃程度。粘度があるため、捻ったり伸ばしたりといった加工も可能。
精油を入れる場合、ワックスの5%程度にする
キャンドルに香りづけをする場合、精油の入れすぎには注意は必要です。
量が多すぎると芯が目詰まりして、燃焼の妨げになることも。精油をいれる場合は、使用するワックスの5%程度の量にしましょう。
また、身体や環境への優しさも考慮して、使用するのは植物由来の天然成分100%のエッセンシャルオイル(精油)がおすすめです。
エッセンシャルオイルの種類は多岐にわたるので、好みの香りを選びましょう。
ワックスは90℃程度で溶かし、静かに流し入れる
作り方でも触れたとおり、ワックスを溶かす際は、“90〜95℃の低温でゆっくり”がポイントです。
見た目ではわかりづらいので、温度計を活用して温度管理をしましょう。
特にIHヒーターを使っている場合、すぐに高温になってしまいます。ワックスの品質を保つためにも、120℃以上を超えないように注意が必要です。
冷蔵庫でしっかり冷ます
キャンドルをきれいに仕上げるには、ワックスをしっかり冷まして固めることも大切です。
型から取り出す場合は、ワックスが完全に固まってからにしましょう。気温が高く固まりづらいときや、サイズの大きいキャンドルを作るときは、冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。
また、ワックスを流し入れる前に「型の内側にシリコンスプレーを吹きかける」「食用油を均一に塗る」などをすると、型から外しやすくなりますよ。
キャンプにも使える!キャンドルナイトを楽しむコツ

手作りしたキャンドルは、ぜひキャンプでも活用してみましょう。
ここでは、キャンドルナイトを楽しむときのコツをご紹介します。
ガラス瓶に入れて飾る
キャンドルはそのまま置いてもおしゃれですが、耐熱性のあるガラス瓶に入れて近くの木に吊るすと、まるでランタンのような雰囲気を出してくれます。
瓶の中に入れることで風除けにもなり、火が消えにくくなるメリットもあります。
ランタンは控えめに
ランタンとキャンドルを併用する場合、ランタンの明るさは少し控えめにするのがおすすめです。
ランタンの灯りを補うようにキャンドルを使用すれば、サイトが温かみのある光に包まれ、幻想的な雰囲気を演出できます。
▼キャンドルナイトの楽しみ方はこちら!
▼キャンドルナイトを彩るキャンドルランタン、グラデーションキャンドルの作り方はこちら!
手作りキャンドルでキャンプの夜をおしゃれに演出しよう!

眺めているだけで心が癒やされるキャンドルの炎は、リラックスしたいときや、空間をおしゃれに演出したいときに一役買ってくれます。
キャンプでは、キャンドルとランタンを組み合わせることで、サイトが幻想的な雰囲気に。
市販のキャンドルを使うのもいいですが、手作りのキャンドルを使うことで、より気分も盛り上がるはずです。
キャンドルは材料さえあれば簡単に作れるので、ぜひ本記事を参考にして手作りにチャレンジしてみてくださいね。