ハッカ油はスーッとした清涼感とさわやかな香りで、虫よけや消臭などに役立つ便利なアイテム。一方、天然成分だから安心とは言い切れず、思わぬ肌トラブルや健康被害につながるリスクもゼロではありません。そこで、ハッカ油を安全にかつ効果的に使うために、知っておくべきデメリットや注意点を詳しく解説します。
この記事でわかること
- ハッカ油の主な効果が分かる
- ハッカ油を使う上でのデメリットや注意点が分かる
- ハッカ油の安全な使い方が分かる
- おすすめのハッカ油が分かる
※本記事はプロモーションが含まれます。
ハッカ油の様々な効果

ハッカ油とは、ミントの仲間である「ハッカソウ」から抽出した天然の植物オイルです。まずはハッカ油の特徴からチェックしていきましょう。
メントールによる殺菌作用が期待できる
ハッカ油のスーッとする清涼感と香りの正体は、主成分の「メントール」です。
メントールには、強い殺菌・抗菌作用があるとされており、掃除や除菌グッズ、医薬品などにも使われています。
雑菌の繁殖を抑え、不快な臭いを軽減する効果も期待できるので、消臭にも役立ちます。
清涼感のある香りでリラックス効果がある
メントールの清涼感あふれるさわやかな香りは、気分をリフレッシュしたいときにもひと役買います。
疲れを感じたり、集中力が切れたりしたときなどに、メントールの香りかぐと、頭がスッキリすることも。
眠気を覚ます作用がある一方、使用量を控えれば、気分を落ち着かせてくれるので、心地良く眠れます。
虫よけにも使える
ハッカ油の香りは、蚊、アブ、ブユ、カメムシ、ゴキブリなどが嫌うので、虫よけスプレーとして使うと、これらの害虫をシャットアウトできます。
虫よけスプレーの香りが苦手だったり、使われている化学薬品が気になったりする人はぜひ、天然のハッカ油を使った虫よけスプレーを活用してみましょう。
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ハッカ油のデメリット・注意点

さまざまな用途に使えるハッカ油ですが、使用にあたっては注意が必要です。
ここではハッカ油のデメリットや、注意すべき点について解説します。
ペットへの影響
ハッカ油は動物にとっては有害となる恐れがあるため、ペットを飼っている家庭では扱いに注意が必要です。
特に猫は、ハッカ油の成分を体内で分解できず、中毒症状を引き起こすリスクがあります。愛猫がハッカ油を吸入したり、なめたりするのを避けるために、近くで使用するのはやめましょう。
猫に限らず、犬、小鳥、小動物などを飼っているご家庭でも同様に、ハッカ油の扱いには細心の注意を払ってくださいね。
肌への刺激の強さ
ハッカ油は天然の植物性オイルとはいえ刺激が強いため、原液を直接肌に塗ると、炎症や湿疹などの肌トラブルを引き起こすこともあります。
肌につけるときは、キャリアオイルや無水エタノールなどで希釈してから使いましょう。
また、ハッカ油を初めて使用するときは、腕の内側などの目立たない部分でパッチテストを行って、肌に異常が出ないか確認するのもおすすめです。
妊娠中・授乳中・乳幼児への使用
妊娠中・授乳中の女性、乳幼児にハッカ油を使用するときは、特に注意が必要です。
ハッカ油の刺激が、妊娠中や授乳中の女性の体調に悪影響を与える恐れがあります。場合によっては、赤ちゃんや胎児にも影響することも考えられるので、ハッカ油の使用は避けた方が無難です。
また、体の機能が未発達で、肌が敏感な乳幼児も同様です。子どもがハッカ油の原液に直接ふれたり、吸い込んだりすることのないように、近くで使用するのは避けましょう。
ポリスチレン(PS)製のペットボトルや容器は使用不可
ハッカ油にはプラスチック(ポリスチレン)を溶かす性質があるため、ハッカ油を詰め替える際や虫よけを手作りする際は、容器の素材に注意が必要です。
ハッカ油を入れるなら、ガラス製や陶器製、ポリプロピレン(PP)製、ポリエチレン(PE)製の容器を使用しましょう。
なお、スプレーボトルに入れる際は、ノズル部分の素材をチェックするのもお忘れなく。
殺虫効果はない
ハッカ油は虫が嫌がる匂いを放つことにより、虫をシャットアウトします。
ただし、あくまで忌避効果に過ぎず、虫の退治や殺虫に効果はないので注意しましょう。
中毒症状の危険性
ハッカ油を原液のまま飲んだり、大量に吸引したりすると非常に危険なので、絶対にやめましょう。
原液を飲んでしまった場合、重篤な中毒症状を引き起こす危険性があります。
また、目に入ると激しい痛みや炎症を引き起こすことも。目に入った場合はすぐに水で洗い流し、必要に応じて医療機関を受診しましょう。
引火の危険性
ハッカ油は引火しやすい性質があるため、火気の近くでの使用、保管は避けましょう。
キッチンのコンロ、ストーブ、キャンドルなどに火がついているときに、近くでハッカ油を使うのは厳禁です。
思わぬ事故を防ぐためにも、ハッカ油を保管する際は、高温になる場所や直射日光の当たる場所は避け、涼しい場所に置くようにしてくださいね。
ハッカ油の安全な使い方

ハッカ油の使用にはいくつかの注意点があるものの、正しく使えば心配ありません。ここではハッカ油の安全な使い方を紹介します。
薄めて使う
ハッカ油は原液のまま使用すると肌への刺激や香りが強すぎることがあるので、適切な濃度に薄めて使うのが基本です。
用途に応じて、ホホバオイルやオリーブオイルといったキャリアオイル、無水エタノール、精製水などを使って希釈しましょう。
使用前にパッチテストを行う
ハッカ油を初めて使用する人や肌が敏感な人は、使用前にパッチテストを行うのがおすすめです。
パッチテストでは、ハッカ油を薄めたものを、腕の内側などの皮膚の柔らかい部分に少量を塗り、しばらく放置して、赤み、かゆみ、かぶれなどの異常が出ないかを確認します。
もし異常が見られた場合は、すぐに使用を中止して、水で洗い流しましょう。
子どもの手の届かない冷暗所で保管する
ハッカ油は引火性が高く、誤飲すると中毒症状を引き起こす危険もあることから、子どもの手が届かない、冷暗所で保管しましょう。
鍵のかかる引き出しや棚などに保管するのが安心です。
おすすめのハッカ油5選

ハッカ油はさまざまなメーカーから販売されています。
どれもハッカ油であることに変わりはありませんが、スプレータイプや大容量タイプなど、特徴はさまざまです。
ここでは、おすすめのハッカ油を5つ紹介します。
【1】北見ハッカ通商「ハッカ油スプレー」

北見ハッカ通商「ハッカ油スプレー」は、携帯に便利な小型のガラス製スプレーボトル入りのハッカ油です。
バッグのポケットや化粧ポーチなどにラクに入れられるサイズ感で、持ち運びに便利。外出先やオフィスなどで手軽に使えます。

商品情報
- 内容量:10ml
- 原産国:日本(原料調達先:インド)
【2】健栄製薬「天然ハッカ油」

健栄製薬「天然ハッカ油」は、一滴一滴垂らして使う瓶タイプです。
虫よけスプレーを手作りしたり、湯船に数滴入れて、入浴剤と使ったりするときに便利です。1ml中にハッカ油1mlを含有し、爽快な芳香を楽しめます。
商品情報
- 内容量:20ml
- 原産国:-
【3】ジアニスト「天然ハッカ油」

ジアニスト「天然ハッカ油」は、和種ハッカの葉から抽出した精油を100%使用しているのが特徴の原液タイプです。
遮光性の高いガラス瓶に入っているうえに、中栓がついているため、保管中に品質が劣化するのを防止できます。
商品情報
- 内容量:100ml
- 原産国:日本
【4】リバティライフ「天然ハッカ油」

リバティライフ「天然ハッカ油」は、日本製の天然100%のハッカ油です。
200mlの大容量タイプですが、使用に便利なスポイトが付属。虫よけスプレー作りや掃除をはじめ、入浴やボディケア、消臭スプレーなど、マルチに使えます。
商品情報
- 内容量:200ml
- 原産国:日本
【5】Nicoライフ「純滴」

Nicoライフ「純滴」は、原料に和種はっかが使われている、高品質なハッカ油です。
使いやすいスプレー式のミニボトル入りで、持ち運びにも便利。虫よけ、消臭、掃除、アロマオイルなど、さまざまな用途に活用できます。

商品情報
- 内容量:10ml
- 原産国:日本
ハッカ油の使用に関するよくある質問
ハッカ油をお風呂に入れてもいいですか?
ハッカ油は入浴剤として使用できます。お湯を張った浴槽に数滴たらすだけで心地良い清涼感が得られるので、気分をリフレッシュできるのが魅力です。
ただし、入れすぎはNG。多くても3~5滴程度の使用にとどめましょう。
また、ハッカ油は水に溶けにくいため、浴槽に直接入れずに、あらかじめ少量の無水エタノールでなじませておくのがポイントです。
子どもがハッカ油をなめてしまったときは、どのように対処すればいいですか?
子どもがハッカ油をなめてしまった場合は、まずは口の中を水でよくすすぎましょう。その上で、痛みや刺激の有無、口の中に異常がないかを確認します。
痛み、腫れ、発疹など、何らかの異常や中毒症状が見られる場合や、大量に飲んでしまったときなどは、すぐに医療機関を受診しましょう。
ハッカ油を散布しても、虫が寄ってくるのはなぜですか?
ハッカ油には虫を寄せつけない効果があるとされ、さまざまな害虫をシャットアウトできますが、中にはハッカの香りを好む虫(シバンムシなど)もいます。そのような虫が多い場所では使用を中止した方が無難です。
なお、ハッカ油を希釈しすぎて濃度が低くなると、虫よけ効果も薄れます。
加えて、揮発性が高く時間の経過にともなって忌避効果を感じられなくなることもあるため、適切な濃度でこまめに散布するのがおすすめです。
天然成分でも要注意!ハッカ油を正しく使って生活に役立てよう

さわやかな香りと清涼感が心地良いハッカ油は、私たちにさまざまな良い効果をもたらしてくれる天然の植物オイルです。
ただし、誤った使い方をすると逆効果になるだけでなく、重大な健康被害や事故につながるリスクもあるので注意しましょう。
本記事で紹介した安全で効果的な使い方を参考に、ハッカ油を生活に取り入れて、快適に過ごしましょう。