え、これダイソー? 1,100円の焚き火台は『17,600円のアレ』にそっくり!後悔しないための注意点

キャンプギア

2025.08.11 更新

え、これダイソー? 1,100円の焚き火台は『17,600円のアレ』にそっくり!後悔しないための注意点

編集部・川窪チエ

編集部・川窪チエ

ダイソーから税込1,100円の「焚き火台」が登場!見た瞬間「これ、タキビズムのJIKABIじゃない?」と思った方も多いはず。そこで、本家JIKABI(Mサイズ)を愛用する筆者が両者を実際に比較しました。結論から言うと、価格は本家の1/16とコスパは最高レベル──しかし、初心者が手を出す前に知っておくべき落とし穴もあります。本記事では見た目・サイズ感・使い勝手を徹底比較し、経験者だからこそわかる注意点を紹介します。

この記事でわかること

  • ダイソー「ファイアースタンド」のスペックと特徴
  • 本家JIKABIとの見た目・構造・使い勝手の違い
  • 購入前に必ず知っておきたい“2つの注意点”

ダイソー初の本格焚き火台「ファイアースタンド」

筆者撮影

ダイソーがついに本格サイズの焚き火台を発売しました。価格は税込1,100円

これまでにも小型の焚き火台はありましたが、ここまで大きいサイズは初めて。キャンプ界隈で話題になるのも納得です。

筆者撮影

さらに話題を呼んでいるのが、そのビジュアル。全体のフォルムが、タキビズムの「JIKABI」にそっくりなんです。個人的に、JIKABIは直火感覚でロースタイルの焚き火を楽しめる、ワンランク上の焚き火台というイメージ

そんな焚き火台に似たものが、まさかダイソーから発売されるとは思いもよらず……。愛用品と比較するため早速購入してきました!

購入場所と価格差

「ファイアースタンド」は全店舗での取り扱いはなく、私はダイソーアプリで在庫を調べて大型店舗まで足を運びました。

本家JIKABI(Mサイズ)は17,600円(税込)。対してダイソーは1,100円。その差はおよそ16倍。こう文字にすると余計にインパクトがありますね。

スペック比較

項目ダイソー 「ファイアースタンド」タキビズム「JIKABI Mサイズ」
価格1,100円(税込)17,600円(税込)
サイズ43.3×42.7×9.0cm40×40×7cm
重量記載なし約1,150g
火床サイズ約32cm約28.5cm
材質ステンレス鋼ステンレス
脚の取り外し不可可能
購入場所大型店舗などダイソーの一部店舗オンラインショップや一部アウトドアショップ

JIKABI(Mサイズ)と比較!ダイソー「ファイアースタンド」開封レビュー

筆者撮影

こちらがタキビズムの「JIKABI(M)」。私の大のお気に入りの焚き火台です。

タキビズムは、アウトドアライフアドバイザーの寒川一氏と槙塚鉄工所の鉄作家、槇塚登氏によるプロダクト。焚き火を存分に楽しめる、個性的でユニークなギアがラインアップされています。

それでは、ダイソーの焚き火台「ファイアースタンド」と比較していきます。

【見た目・素材】JIKABIの頑丈さに比べると劣る

筆者撮影

並べてみると、やはり似ていることがわかります。ただし、ダイソーの方が線が華奢で、鍋やケトルを支える部分(ゴトク)の本数が少なくなっています。JIKABIが8本に対し、ダイソーは4本と半分です。

筆者撮影 JIKABI 火入れ前の姿

使い込んだJIKABIは変色により比較しにくいので、火入れ前の写真もご覧ください。素材はどちらもステンレスですが、JIKABIはマット仕上げ、ダイソーはピカピカしています。

筆者撮影

外周部分を比較してみると、JIKABIはプレス加工によって頑丈に作られており、ちょっとやそっとじゃ歪まない印象。ダイソーはやはり華奢な印象で、想定外の力が加わると歪んでしまいそう…と思わずにはいられません。

【サイズ(全体・火床)】ダイソーがひとまわり大きい

筆者撮影

サイズは、JIKABIが40cm、ダイソーが42.5cm(※実測値)。ダイソーがわずかに大きいですが、ほぼ同じようなサイズ感です。

筆者撮影

火床部分も比較してみると、JIKABIが28.5cm、ダイソーが32cmほどと、ダイソーの方がひとまわり大きく感じます。

さらに、ダイソーの方が火床に深さがあるので、JIKABIで感じている、こまめに手入れをしなければならない焚き火の難しさにおいて、難易度は下がりそうです。

【高さ】ダイソーの方が高さあり

筆者撮影

全体の高さも、地面から火床までの高さも、どちらもダイソーの方が高くなりました

横から見ると、ダイソーの火床は容量があり、JIKABIに比べると風の影響を受けにくいだろうと想像できます。

【脚】JIKABIの方が頑丈で安定性あり

筆者撮影

脚についても比べてみると、ダイソーは細く、JIKABIは頑丈です。また、JIKABIは地面との接地面が広く、ぬかるんだ地面でも沈み込みにくく、安定感のある設計となっています。

【収納性】JIKABIは脚の取り外しによりコンパクト収納可能

筆者撮影

JIKABIは脚が取り外せるため、収納時は薄くコンパクトに収まります。一方、ダイソーはそのままのサイズで持ち運ぶことになるため、収納性についてはJIKABIが一歩リード

ダイソーは脚が華奢なので、そのまま袋に入れて持ち運ぶと、歪みや破損につながるリスクがあります。購入時の箱を保管しておくのがおすすめです。

結論:コスパは最高。でも初心者は注意!

正直、1,100円でこのクオリティは驚きです。直火感覚の焚き火を味わえるのは魅力的。ただし、JIKABIと比べると耐久性や精度は劣ります。

購入する際は、下記のポイントで選ぶと良いでしょう。

あなたはどのタイプ? どっちを選ぶべき?「購入判断ガイド」

  • とにかく安く試したい → ダイソー(JIKABIの1/16の価格で購入できる!)
  • 年10回以上キャンプする→ JIKABI(長期的にはコスパ良し)
  • 焚き火初心者→ どちらも要注意!まずは高さのある一般的な焚き火台を検討
  • 持ち運びを重視→ JIKABI(脚が取り外し可能)

いずれにしても、ロースタイルの焚き火台は“使いこなせる人向け”。初心者にはちょっとハードルが高い理由が2つあります。

【注意点1】芝生を焦がすリスク大!焚き火シートは必須

筆者撮影

焚き火をする時には、どんな焚き火台でも焚き火シートを使い、地面を保護するのが基本です。

ロースタイルの焚き火台は、例えば、厚手の焚き火シートを使うなど、より地面への配慮が必要です。

実際、JIKABIユーザーの中には焚き火シートを使ったにもかかわらず芝生を焦がしてしまったという人の情報もあります。そのため、私は大きめの焚き火シートを折って、2枚重ねにして使っています

このことから、誰でも簡単に焚き火ができるロータイプ焚き火台が手軽に買えることは魅力ですが、同時に芝生を焦がすリスクについても、もっと多くの人に知ってほしいと思います。

【注意点2】40cm薪は入らない!薪割り道具が必要

筆者撮影

市販の40cmの薪を置いてみると、この通り火床に収まりません。ナイフや鉈等での薪割りが必須です。

焚き火は手軽さよりも“手間を楽しむ”もの──そう割り切れる人には最高ですが、「すぐ焚き火したい」派には不向き。メインの焚き火台として使うには、少し難しいかもしれません。

安くても意識は高く!ダイソー「ファイアースタンド」を安全に使おう

ダイソーの「ファイアースタンド」は、手頃な価格で本格的な焚き火を楽しみたい人にとって非常に魅力的な選択肢です。しかし、焚き火は一歩間違えれば火災につながり、自然へダメージを与えてしまうこともあります。そのため、マナーや安全面への配慮も欠かせません。

初心者の方は特に、焚き火シートなどの対策をしっかり行い、安全で楽しい焚き火ライフを送ってくださいね。

最後に、もしタキビズムのJIKABIに興味を持った方は、ぜひJIKABIもチェックしてみてください!

タキビズム オンラインショップ▶https://makizuka.official.ec/categories/6001476

▼ハピキャンでは、安全な焚き火の方法について紹介しています。焚き火初心者の方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

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