火消し壺は代用できる?ホームセンターや100均でも買える代用品を紹介

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2025.09.14 更新

火消し壺は代用できる?ホームセンターや100均でも買える代用品を紹介

齋藤@sora1028

齋藤@sora1028

キャンプやバーベキューで使用した炭の後処理道具として便利な「火消し壺」ですが、意外にも火消し壺を用意していなかったという人も少なくありません。キャンプやバーベキューを楽しんだ場所によっては炭捨て場の設置がなく、急遽、火消し壺が必要になるというケースも。そこで本記事では、火消し壺の代用品になり得るアイテムと、火消し壺の代用品を使う上での注意点についてご紹介します。

※本記事には、プロモーションが含まれています。

なんで火消し壺は必要なの?

火消し壺は使用後の炭や薪の火を安全かつ完全に消火するために必要なギアであると同時に、炭の再利用も可能になるギアです。

使用後の炭を水で消火する人もいますが、水で消火した場合は炭の再利用が難しく、また、水で完全消火したつもりでも、実は火種が残っていて思わぬ事故につながってしまうリスクも考えられます。

その点、火消し壺は燃焼に必要な酸素供給を止められるので、火を自然に消すことが可能です。安全で確実な消火と、再利用を目的としている場合、必要性の高いギアになるでしょう

炭捨て場がないキャンプ場では持ち帰りに便利

キャンプ場によっては炭捨て場がなく、炭や灰をビニール袋に入れて持ち帰るケースがあります。

一見すると消えているように見える炭や灰ですが、実は熱が残っていて、ビニール袋が溶解して思わぬ事故につながってしまうことも。

そこで役立つギアが「火消し壺」です。火消し壺の中に炭を入れるだけで安全に消火できることはもちろん、蓋付きなので保管・移動が簡単に可能。

炭に水をかけたり、時間をかけて冷ましたりする手間が省けるため、安全かつスマートに持ち帰れます。事故リスクを減らせる他、キャンプ場でのマナーとしても評価されているギアです。

消火が簡単にできる

炭の消火方法はいくつかありますが、水をかけて消火するよりも、火消し壺を利用することで安全に、確実な消火が可能です。

水をかけて炭を消火する方法もありますが、消火が甘いと出火原因となり、怪我や大きな事故につながってしまいます。また、水での消火は焚き火台の損傷リスクも高まるので注意が必要です。

一方、火消し壺を使えば炭を移して蓋を閉めるだけで、燃焼エネルギーとなる酸素が遮断されるため自然消火できます。

火消し壺を用いた消火にかかる時間は炭の種類や量によって異なりますが、30分~1時間程度で安全な状態になります。

使った炭を再利用できる

一度温度が下がった炭は再着火しやすく、火起こしの際に非常に便利です。火消し壺を使用すれば炭が水分を含まず、乾いた状態をキープできるため翌日以降の再利用もスムーズにできます。

これにより炭の無駄を減らし、余計なコストをかけずにキャンプを楽しめるでしょう。

キャンプ場での連泊やキャンプツーリングなど、使った炭を再利用したい場合は実用性の高いギアです。

火消し壺の代用品を選ぶときの注意

火消し壺の代用品を選ぶ際は、「耐熱性の高い素材」「密閉できる構造」の2つがポイント。

耐熱性が高くないと溶解や出火など、さまざまなリスクと危険が伴います。また、密閉できる構造という点においては、燃焼エネルギーとなる酸素を遮断するために必要です。

熱に強い金属素材

耐熱性の高い素材という点で代用に適しているものは、主に金属製容器です。アルミ・スチール・ステンレスといった金属素材は熱に強く、炭を入れても安心です。

耐熱性という観点では陶器も優れていますが、アウトドアという視点で考えると携帯性や耐久性に不安がある他、落下や移動による衝撃で割れてしまうリスクもあるため不向きでしょう。

その点、金属素材の耐久性の高さと軽量で持ち運びしやすい点は、火消し壺の代用品としておすすめです。

蓋ができること

消火には酸素遮断が必須であるため、蓋ができる構造であることは火消し壺の代用品を探す上で重要なポイントです。

密閉度が高いほど酸素の供給を断ちやすいので、消火・鎮火までの時間を短くできます。

また、蓋ができる構造であれば携行中に炭が外にこぼれるのを防ぐこともできるので、蓋ができるかどうかというのは非常に重要です。

蓋に加えて、取っ手付きのものであれば持ち運びしやすく、利便性も高くなるでしょう。まずは、代用品は蓋の開閉がキチンとできるか、という点に着目して選ぶことが大切です。

火消し壺の手軽な代用品

火消し壺を用意していなかった場合の代用品は何が良いか悩む人も多いのではないでしょうか。

そこでここでは、火消し壺の手軽な代用品として、コスト・収納性・耐熱性を考慮した上で、身近なもので代用できるアイテムを3種類ご紹介します。

※注意

※ご紹介している代用品はあくまで一時的な代用方法であり、本来の用途とは異なります。ご使用の際は、火の取り扱いに十分注意し、必ず自己責任のもとで安全を確保してください。

①ペール缶

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ペール缶は主にスチール製で、バケツのような形状をした容器です。優れた耐熱性と強度を持ち、取っ手付きのものが主流になるため持ち運びも楽◎

ペール缶は低容量サイズはもちろん、大容量サイズまで幅広く展開しているアイテムになるので、用途に合わせやすい点が魅力です。

コーナンのペール缶20Lサイズは、たくさんの炭を入れて消火できる優れものです。蓋は別途用意しなければなりませんが、安全性と容量がピカイチの火消し壺の代用品になります。

②オイルポット

オイルポッドは揚げ物をした後の油を保管するための容器ですが、金属製で耐熱性に優れている他、密閉するための蓋も付属しているので、火消し壺の代用品として使用しやすいアイテムです。

オイルポッドは特殊なアイテムではないため、100円ショップやホームセンター、スーパーマーケットなど、簡単に購入できる手軽さが魅力のひとつ。

ただし、多くのオイルポッドは家庭用でキッチン用品として販売されているので、容量はかなり小さめです。ソロキャンや少人数でのシーンで、炭の量が少ない場合に用いることをおすすめします。

パール金属から販売されているオイルポット1.1Lサイズは、取っ手と蓋が付属しているので扱いやすく、消火までのステップもスムーズです。

③お菓子の缶

クッキーやおせんべいに使用されている缶は金属製で蓋付きのものが多く、火消し壺の代用品として使いやすいサイズ感です。身近で用意しやすい代用品ではありますが、小ぶりな缶になるため、ソロキャン向きになるでしょう。

また、お菓子の缶においては、その多くが取っ手付きではないため、消火確認をするときや、冷めていない缶を持つときは軍手やトングが必須アイテムになります。

火消し壺の代用品として十分に役割を果たしてくれるアイテムですが、やけどや怪我防止のためにお菓子の缶とは別に厚手の軍手などを用意しましょう。

軍手には耐熱グローブがおすすめです。高温耐性を持つ耐熱グローブを用いることで、消火作業中のやけどはもちろん、キャンプ・バーベキュー作業中のやけどリスクを軽減できます。

④アルミホイル

バーベキュー場やキャンプ場で急遽、火消し壺が必要になった場合には、アルミホイルを代用品にする方法もおすすめです。

アルミホイルを二重にして袋状にすることで、即席火消し壺として利用できます。炭を入れた後は酸素を遮断するために、蓋もアルミホイルで作成しましょう。

なお、アルミホイルを火消し壺の代用品とする場合は、熱による破れを防ぎやすくするため、厚手に作られているバーベキュー用のアルミホイルがおすすめです。

尾上製作所のBBQお助けシートは厚さ0.04mmと、一般的な家庭用アルミホイルの約3倍ほどの厚みがあるので、火消し壺の代用品として向いています。バーベキューやキャンプ中も大活躍するアイテムになるため、一本は持っておきたいアルミホイルです。

火消し壺の代用品を使うときのポイント

火消し壺の代用品を使うときは「密閉しすぎない」「耐熱手袋&トング使用」「赤い炭を入れない」「水を使わない」という4点がポイントです。

あくまでも火消し壺の代用品になるので、使い方を誤ると期待していた効果を発揮しないだけでなく、怪我につながる可能性もあります。

安全に、効果的に使うためのポイントをより詳しくご紹介します。

①完全に密閉しない

蓋をしっかり閉めることで酸素の供給を止められますが、完全密閉してしまうと内部で空気が膨張していき、高圧が原因で爆発してしまう恐れがあります。

そのため、わずかでも空気の通り道を確保し、炭の熱が小さくなってから完全密閉するようにしましょう。

また、代用品は火消し壺の用途で作られているわけではないので、蓋がズレないように設計されていることも。その場合は、蓋に小さい通気穴を開けたり、蓋をずらして密閉度を調整したりすると安全に使用できます。

あくまでも火消し壺の代用品になるため、火消し壺と同じように完全密閉しないように気を付けましょう。

②耐熱グローブとトングを使う

炭を入れると、容器は最大で1000℃に達する恐れがあるため非常に危険です。素手で取り扱ってしまうと火傷のリスクが高いため、必ず耐熱グローブやトングを使用しましょう。

なお、消えかけの炭を入れた場合でも容器は100℃以上になるケースもあるため、炭の熱が低い場合でも油断せず、安全第一で慎重に扱うことが重要です。

③真っ赤な炭は入れない

火が残っていて高温状態の真っ赤な炭を入れると、容器内部で爆発し火や煙が吹き出すリスクが高まります。

手早く消火したい気持ちを抑えて、まずは炭をしばらく冷ましてから容器に入れるようにしましょう。

慌てずに少し冷ますだけで、消火はスムーズに、安全に進みます。

④水を使わない

水をかけて消火すると水蒸気が発生し、高温の蒸気で火傷する危険があります。

せっかく火消し壺の代用品として容器を利用するのであれば、危険防止のためにも水は使わないようにしましょう。

また、濡れた炭は再利用しづらくなるため、代用品を使用する場合は自然消火がベストな選択です。

身近なもので火消し壺の代用ができる!

火消し壺の用意がなくても、身近な金属容器をうまく使えば安全かつ合理的な代替手段として利用できます。

ひと口に火消し壺の代用品といっても、ペール缶やオイルポット、お菓子缶、アルミホイルなど、それぞれ特性が異なります。

ぜひ、自身のキャンプスタイルに最適な代用品を見つけましょう。

また、火消し壺の代用品を選ぶときのポイントは「熱に強い素材」「酸素を遮断できる蓋」「持ち運びの安全対策」の3点です。

おすすめの火消し壺については、こちらの記事で詳しくご紹介しています!

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