カラビナは、小物を吊るしたり固定したりできる便利なアイテムです。アウトドアはもちろん、日常生活でも活躍の場が増えており、最近ではアクセサリー感覚で使えるおしゃれなタイプも登場しています。ただ、形や素材、機能が豊富でどれを選べばいいのかと迷ってしまうこともありますよね。この記事ではカラビナとはどんなものなのかを始め、選び方、おすすめの製品などを徹底的に解説します!
※この記事にはプロモーションが含まれます。
- そもそもカラビナとは?
- カラビナの種類
- カラビナの使い方
- おしゃれなカラビナ10選
- 1.CHUMS(チャムス)『ブービーカラビナ』
- 2.Mont-bell(モンベル)『キーカラビナ フラットDカン 7』
- 3.Dickies(ディッキーズ)『オーバルカラビナ』
- 4.ROOT CO.『GRAVITY MAG REEL 360』
- 5.MILESTO(ミレスト)『カラビナ』
- 6.VARCO『リアルウッドカラビナ』
- 7.NITE IZE(ナイトアイズ)『エスビナーボトルオープナー』
- 8.PETZL(ペツル)『カラビナ アンジュ S M57』
- 9.COLUMBIA(コロンビア)『ナイオストリームショートキーリング』
- 10.CANDY DESIGN&WORKS.(キャンディデザイン&ワークス)『Bullet Carabiner バレット カラビナ』
- 100均で購入できるカラビナ
- カラビナをアウトドアで使用する際の注意点
- 安全にカラビナを使おう!
そもそもカラビナとは?

カラビナとは、金属製のフックに開閉式のゲートが付いたリング状のアイテムです。
登山やクライミングの安全確保用として使われてきましたが、現在はアウトドアや日常生活でも使われています。
カバンやリュックに小物を吊るす、ロープをつなぐ、物をぶら下げるなど、形や素材によってさまざまな使い方があります。
▼キャンプで役立つカラビナの選び方・人気ブランドや100均のおすすめのカラビナを紹介
カラビナの種類

カラビナは、使うシーンや目的によって適した素材や形が変わります。
まずは代表的な素材と形の違いを紹介します。それぞれの特徴を知って、自分に合ったカラビナを選びましょう。
どんな素材でできているの?
カラビナの素材は重さや耐久性に関係するので、用途にあった素材を選ぶことが大切です。
カラビナによく使われている素材と、それぞれの特徴は以下の通りです。
カラビナの素材 | 耐荷重 | 耐久性 | 値段 | ポイント |
ステンレス | ◎ | ◎ | ◯ | ・タフで長く使える・屋外や水まわりでの使用に強い |
アルミニウム合金(ジェラルミンなど) | ◯ | ◎ | ◯ | ・軽さと強さのバランスが良い・登山・携行向き |
チタン | ◎ | ◎ | × | ・超軽量・長期間の使用に向く・アレルギー対応 |
亜鉛合金 | △ | ◯ | ◎ | ・デザイン性が高い・コスパ重視に最適 |
アクリル | × | × | ◎ | ・カラーバリエーションが豊富・軽い・キーホルダーに最適 |
ステンレス
耐久性と耐水性があり、アウトドアでも錆びにくい素材です。やや重みがありますが、長く使いたい人におすすめ。
アルミニウム合金(ジェラルミンなど)
軽量でありながら十分な強度を持つ素材です。携行性に優れており、登山などのシーンで重さを抑えつつ安全性も確保したい場面に最適。
チタン
軽くて錆びにくく、金属アレルギーの人にも安心して使える素材です。耐久性に優れる一方、価格は高め。
亜鉛合金
コストを抑えながらデザインの自由度が高い素材です。見た目の良さから、カラビナをアクセサリーとして使いたい人に人気があります。
アクリル
透明感やカラフルな見た目が特徴で軽量です。強度は低めなので、装飾用やキーホルダー向き。
どんな形状の物があるの?
カラビナの形状は、見た目だけでなく、吊るせる物の数や使いやすさにも影響します。
主な形状とそれぞれの特徴、用途例などは次の通りです。
形状 | 特徴 | 用途例 | 弱点 |
オーバル型(O型) | ・左右対称の楕円形 ・バランスが取りやすい | ・道具のまとめ吊り ・幅のある道具の連結 | 強度はやや低め |
D型(デルタ型) | ・荷重が一方向に集中しやすい ・安全性が高い | ・登山 ・安全確保 ・基本的なギア連結 | 開口幅はやや狭い |
洋梨型(HMS型) | ・下部が広く開口部が大きい ・複数の物を通しやすい | ・ロープワーク ・ビレイ器の連結 ・複数ギアの吊り下げ | やや大きく重量もある |
S字型 | ・両端にゲートがある ・上下で別の物を接続できる | ・小物の仕分け ・鍵・バッグの同時吊り | 強度は高くない |
デザイン型 | ・動物やキャラ型など個性的 ・見た目重視のデザイン | ・キーホルダー ・アクセサリー | 装飾用が多く、耐荷重は低い |
オーバル型(O型)

左右対称の楕円形をした最も基本的な形状のカラビナです。
幅のある道具ともうまく組み合わせられるので、複数の装備をひとまとめにする場面でよく使われます。
丸みのある形状がロープや道具を傷めにくく、取り付け位置も調整しやすいのがメリット。
ただし、力が全体に広がるため、他の形よりも重さに弱いです。
D型(デルタ型)

シンプルで扱いやすい三角形のカラビナです。
荷重を分散しやすいので安全性が高く、登山用具としてもよく使われています。
頂点の一箇所に開閉ゲートがついているのが一般的で、開口幅がやや狭いのが弱点です。
洋梨型(HMS型)

下側が広がった形のカラビナです。クライミングや登山時のロープワークに向いているため、アウトドアシーンでは最も目にする形状でしょう。
開口部が大きく、複数のギアをまとめて吊るすのにも便利です。
他に比べるとサイズ感が大きかったり、重さがあったりする製品が多く、携帯性は少し劣ります。
S字型

S字の形をしていて、両端にそれぞれ開閉できるゲート(開口部)があるのが特徴です。
通常のカラビナが一か所だけで物をつなぐのに対し、S字型は上下別々の物を同時につなげられます。
例えば、バッグを壁のフックに吊るしつつ、そこに鍵も一緒に取り付けるといった使い方ができるでしょう。
強度はあまり高くないので、小物の仕分けや、一時的に複数のアイテムを連結するのに便利なタイプです。
デザイン型

動物の形やキャラクターデザインなど、遊び心ある見た目のカラビナです。
ブランドロゴやブランドキャラクターを象ったものを販売しているアウトドアブランドも多く、アクセサリーやキーホルダーとして活躍します。
強度は低く、安全確保などのシーンでは使えない場合が多いです。
カラビナの使い方

カナビナは引っ掛けるだけの簡単な構造ながら、使い道は驚くほど幅広いです。
アウトドアから日常まで、アイデア次第で便利に使えるアイテムですので、その具体的な使い方を見ていきましょう。
小物を吊るして整理する
カラビナの使い方で代表的なのが「吊るす収納」としての用途です。
特にアウトドアシーンでカラビナを使うと、キャンプ場で散らかりがちな小物をすっきりまとめることができます。
ランタン、カップなどを、地面に置かず清潔に保てるのも嬉しいポイント。濡れたタオルや食器類を乾かすときにも重宝しますよ。
またカラビナを使って、リュックサックの外側にシェラカップやコップなどを取り付けておくと、必要なときにすぐに使えて便利です。
キーホルダーとして利用する
日常生活では、キーホルダーとしての使い方が主流です。
ベルトループにカラビナをつけておけば鍵をポケットに入れずに持ち運べます。紛失防止にもなるだけでなく、カバンの中で鍵を探す手間も省けますよ。
また、バックの持ち手にエコバッグをぶら下げておくと、買い物帰りにすぐ使えて便利です。
カラビナ一つで、日常生活がちょっと快適になりますよ。
アクセサリーとして取り入れる
ブランドロゴ入りのカラビナをバッグにつけるだけで、アウトドアスタイルにアクセントが加わります。
さらに、カラビナの形を生かしたブレスレットも流行中です。
留め具としてカラビナ機能を活用した物、カラビナとチェーンと組み合わせたデザイン、カラビナ型の装飾パーツを使った物など、デザインはさまざま。
もちろん、キーホルダーとしても使えるので、おしゃれを楽しみながら機能性を取り入れたい人にぴったりのアイテムです。
おしゃれなカラビナ10選
カラビナはアウトドアや日常生活での実用性だけでなく、ファッションアイテムとしても注目されています。
ここではデザイン性と機能性を兼ね備えた、おすすめのカラビナを10点ご紹介します。カラビナ選びの参考にしてみてくださいね。
1.CHUMS(チャムス)『ブービーカラビナ』

チャムスのマスコット「ブービーバード」を模したユニークなデザインが特徴的な製品。
カラフルなカラー展開で、バッグや鍵のアクセントとして最適です。アウトドア好きや個性的なアイテムを探している人におすすめですよ。
スペック
- サイズ(cm):高さ7.4
- 耐荷重(kg):-
- 重量(g):-
- 素材:アルミニウム
2.Mont-bell(モンベル)『キーカラビナ フラットDカン 7』
シンプルで洗練されたデザインが魅力なモンベルのカラビナです。軽量で持ち運びやすく、ミニマムなスタイルを好む方にぴったりです。
日常使いからアウトドアまで幅広く活躍しますが、アクセサリーカラビナのため、クライミングや登山シーンなどでは使わないようにしましょう。
スペック
- サイズ(cm):幅4.5×高さ7.2
- 耐荷重(kg):-
- 重量(g):16
- 素材:アルミニウム合金
3.Dickies(ディッキーズ)『オーバルカラビナ』

ディッキーズのロゴが刻印されたカラビナで、ストリートファッションとの相性が抜群です。
耐久性のある素材で、鍵や小物の携帯に便利。カジュアルなスタイルを好む方におすすめです。
スペック
- サイズ(cm):幅4×高さ8
- 耐荷重(kg):-
- 重量(g):-
- 素材:合金100%
4.ROOT CO.『GRAVITY MAG REEL 360』

マグネット内蔵のリール式カラビナで、鍵や小物を素早く取り出せます。「鍵を開けるために、カラビナから一度鍵を外す」といった手間もなく、非常に便利です。
機能性の高さから、日常はもちろん、アウトドアや釣り、キャンプなど、アクティブなシーンでも大活躍すること間違いなしですよ。
スペック
- サイズ(cm):幅4×高さ12.4×奥行1.6
- 耐荷重(kg):0.3
- 重量(g):41
- 素材:-
5.MILESTO(ミレスト)『カラビナ』

シンプルでスタイリッシュなデザインが特徴のミレストのカラビナです。
軽量で持ち運びやすく、日常使いに適しています。洗練されたデザインは、おしゃれなカラビナがほしいと考えている方にピッタリです。
スペック
- サイズ(cm):幅3.4×高さ5.6×奥行3
- 耐荷重(kg):-
- 重量(g):-
- 素材:亜鉛合金
6.VARCO『リアルウッドカラビナ』

レザーブランド「VARCO」が手がける、皮と天然木と金属の組み合わせが美しいカラビナです。
ナチュラルな風合いで、ファッションのアクセントになります。ナスカン付きで、使い道も幅広いですよ。
スペック
- サイズ(cm):幅3.5×高さ6×奥行0.5
- 耐荷重(kg):-
- 重量(g):-
- 素材:カラビナ本体、亜鉛ダイキャスト
- 牛革、ブラックウォールナット
7.NITE IZE(ナイトアイズ)『エスビナーボトルオープナー』

ナイトアイズのエスビナーボトルオープナーは、S字型の両開きカラビナに栓抜き機能が一体化したカラビナです。
ステンレス製で頑丈な作りになっており、アウトドアシーンで万能に使えるアイテムとなります。
スペック
- サイズ(cm):幅4.5×高さ8×奥行0.7
- 耐荷重(kg):-
- 重量(g):33
- 素材:ステンレススチール
8.PETZL(ペツル)『カラビナ アンジュ S M57』

Petzl「ANGE S」は、わずか28gの超軽量コンパクトなカラビナです。特徴的な「モノフィル」キーロックシステムを採用し、ゲート(開閉部)が非常にスムーズに開閉でき、従来型のワイヤーゲートに比べて耐久性に優れています。
シンプルでスタイリッシュなデザインで耐久性も高く、実用的なアイテムです。
スペック
- サイズ(cm):幅5.3×高さ8.5
- 耐荷重:クローズドゲート/20kN、オープンゲート/9kN、マイナーアクシス/7kN
- 重量(g):28
- 素材:アルミニウム
9.COLUMBIA(コロンビア)『ナイオストリームショートキーリング』

普段の外出からアウトドアまで幅広く活躍する、コンパクトサイズのカラビナ付きキーホルダー。
洗練されたデザインはどんなシーンにも調和し、実用性の高さが魅力的です。ファッションのアクセントとしても重宝しますよ。
スペック
- サイズ(cm):幅×高さ×奥行
- 耐荷重(kg):-
- 重量(g):-
- 素材:テープはポリプロピレン100%(ブラック×タイムグリーン、エルク)、柄テープはポリエステル100%とポリプロピレン100%の組み合わせ(ブラック×ウォルナット、フォッシル×ウォルナット)
10.CANDY DESIGN&WORKS.(キャンディデザイン&ワークス)『Bullet Carabiner バレット カラビナ』

バレットカラビナは、銃弾からインスピレーションを得たユニークなデザインのカラビナです。
ニッケル、真鍮、ニッケル×真鍮の3種類の素材から選べて、どれもずっしりとした重量感と無骨さが特徴。使えば使うほど黒みがかった深い色合いに変化し、独自の風合いが生まれます。
開閉部分には使いやすいバネ機構が採用されており、スムーズな着脱が可能。職人技が光る高品質なアクセサリーとして、日常使いにおすすめです。
スペック
- サイズ(cm):幅6.4×高さ1.1×奥行2.7
- 耐荷重(kg):-
- 重量(g):-
- 素材:ニッケル、真鍮、ニッケル×真鍮の3種類
100均で購入できるカラビナ

100均で販売されているカラビナは、その価格以上の価値を持つ実用的なアイテムです。
ダイソーやセリアでは、LEDライト付き、栓抜き機能付き、S字型などさまざまなタイプが揃っており、鍵や小物の収納から手袋やライトの吊り下げまで幅広く活躍します。
耐荷重は一部で5kgまでの物がありますが、主にアクセサリー用途であるため、登山などの安全が必要な場面では専門店の物を選びましょう。
▼【100均カラビナ7選】いろいろな物を体に結びつけられる LEDライト付きや栓抜き付きなど機能的でかわいい商品を紹介
カラビナをアウトドアで使用する際の注意点

カラビナは便利な反面、使い方を誤ると思わぬトラブルにつながります。ここでは、安全に使うために知っておきたいポイントをご紹介します。
強度の確認を忘れない
耐荷重の記載があるかを事前に確認し、耐荷重が低い、または記載のないカラビナは重たいギアの吊り下げには使わないようにしましょう。
誤った使い方をすると、カラビナが変形したり破損したりする恐れがあります。思わぬ事故につながることもあるので、スペックを必ず確認してから使うようにしてください。
ロック機能の有無を確認する
風が強い場合、カラビナのゲートが勝手に開いて道具が落下する危険があります。頻繁に取り外す必要のない状況では、ロック機能付きのカラビナが安心です。
スクリュー式やスライド式のロックが付いたタイプであれば、万が一の事故を防ぎやすくなります。
特にランタンなどを高い位置に吊るす場合は、ロック機能付きカラビナを選ぶようにしましょう。
用途や目的に応じてカラビナを使い分ける
カラビナは形や構造によって適した用途が異なります。1つのカラビナで何でも吊るすのではなく、用途に応じて使い分けることが大切です。
例えば、細めのロープや鍵には小型タイプ、リュックや大きめのギアにはD型のしっかりした物など、目的ごとに選びましょう。
また、特に安全確保が主な用途になる場合は、UIAA規格やCEマークが付いているかを確認してください。これらは国際的な安全基準を満たしていることを示すもので、とくに命に関わる場面では非常に大切なポイントです。
安全にカラビナを使おう!

カラビナは適切に選べば、アウトドアでも日常でも頼りになる道具です。
素材・強度・形状・ロック機能などさまざまな観点から自分の用途に合った物を選びましょう。
この記事を参考に、あなたにぴったりのカラビナを見つけて、アウトドアライフをより快適に、そして安全に楽しんでくださいね!