ストーブを使用していると、注意していても思わぬ火傷やケガにつながることがあります。とくに赤ちゃんや小さな子どもがいる家庭では、ストーブガードは必須アイテムです。そこで今回は、ストーブガードの必要性や選び方、タイプ別のおすすめアイテムについて詳しく解説します。さらに、DIYで安く簡単に作れる方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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ストーブガードとは
ストーブガードとは、ケガや事故を防ぐために暖房器具の周囲に設置する安全柵のことです。
ストーブはうっかり触ってしまうと火傷をしたり、ぶつかって倒してしまうと火事の原因になったりと、ケガや事故の危険性もあるアイテムです。思わぬ事態を避けるためにも、ストーブガードを設置して熱源から十分な距離を保つことで、予防対策をしておきましょう。
ストーブガードは、石油ストーブやファンヒーター、電気ストーブはもちろん、薪ストーブに対応しているものなど、さまざまな種類が用意されています。
子どもやペットのやけど対策に効果的!ストーブガードの必要性
小さな子どもやペットのいる家庭では、ストーブガードは必須アイテムです。特に、赤ちゃんはストーブが熱くて危険だと認識していないため、ストーブガードを設置して、ストーブに触れたりぶつかったりするのを防ぎましょう。
電気ストーブやファンヒーターの場合でも、近い距離で高温の風を浴びていると火傷のリスクがあります。「石油じゃないから」と油断せず、きちんとストーブガードを設置してくださいね。
ストーブとの距離が近くなりやすい家の中だけでなく、キャンプなどのアウトドアシーンでも、ストーブガードがあることでより安心して過ごすことができます。
ストーブガードの選び方とは?大切な4つのポイントをチェック
ストーブガードにはさまざまな種類があります。ここでは、ストーブガードを選ぶときのポイントについて詳しく解説していきます。
【1】暖房器具や設置場所に適したタイプを選ぶ
ストーブガードには大きく分けて次の5タイプがあります。
ストーブガードのタイプ
- 三方式タイプ
- 四方式タイプ
- 丸型タイプ
- 吹き出し口ガードタイプ
- ハースゲートタイプ
暖房器具によって適したタイプが異なりますので、タイプごとの特徴や適している暖房器具を説明します。
三方式タイプ
暖房器具の前方+左右の三方向を覆うタイプのストーブガード。
主に壁面に設置したストーブにおすすめで、省スペースで利用できるのが魅力です。
四方式タイプ
暖房器具の左右前後を囲むタイプのストーブガードです。
設置スペースを広く必要とするものの、熱源との距離をしっかり確保しやすいのが特徴。壁から離して設置する対流式の円筒形ストーブには、四方式タイプがおすすめです。
丸型タイプ
筒状のストーブがすっぽり入る形状になっており、天板が付いているタイプのストーブガードです。
柵の隙間が広いものが多いため、赤ちゃんのいる家庭には向きませんが、テーブルとしても使用できるのが便利です。
ハースゲートタイプ
パネルを組み合わせて自由に大きさや形を調整できるタイプのストーブガードです。
設置にはかなりのスペースが必要になるものの、大型ストーブや薪ストーブ、暖炉などにおすすめで、インテリアとしても馴染みます。
【2】安全性の高いサイズを選ぶ
安全性を確保するためには、暖房器具と適切な距離を保てるストーブガードを選ぶのが大切です。ただし、大きすぎてもスペースをムダにしてしまうため、過不足のないサイズを選びましょう。
目安としては、各面がストーブ本体と10〜20cm離れるサイズが理想的です。
また小さな子どもがいる場合は、高さや柵の間隔にも注意しましょう。
高さは子どもの身長にもよりますが、柵の上からストーブに触れることがないように、65cm以上のものを選ぶのがおすすめです。柵の間隔は子どもの指や腕が入らないように、隙間が狭いタイプのものを選ぶと良いでしょう。
【3】ストーブガード自体が熱くならないものを選ぶ
ストーブガードは金属製のものが多く、常に熱を受け続けているとストーブガード自体が熱くなり、火傷や事故の危険性があります。
金属をナイロンなどで覆っている植毛タイプや、耐熱加工が施されているタイプを選ぶと安心です。
【4】プラスアルファの機能にも注目して選ぶ
ストーブガードを選ぶときには、収納性や扱いやすさをアップさせるための機能が付いているかにも注目してみましょう。
例えば、アウトドアでの使用を考えている場合は、簡単に折りたたむことができるものがおすすめです。加えて、工具を使わずに組み立てられるタイプを選べば、楽に設営・撤収ができるでしょう。
自宅で使う場合でも、収納性が高いものであれば、シーズンオフ中の収納場所に困りません。
また、扉付きのストーブガードであれば、暖房器具の操作や給油がスムーズになります。小さな子どものいる家庭では、チャイルドロックが付いているかどうかもポイントです。
さらに、底面ワイヤー付きのストーブガードだと、暖房器具を固定でき、ストーブやストーブガードが倒れたりズレたりしにくいので安心です。
【タイプ別】ストーブガードのおすすめ5選
ここでは、人気のストーブガードをタイプ別にご紹介します。前でも解説したとおり、タイプによって特徴が異なるので、使用シーンにあったストーブガードを選びましょう。
【三方式タイプ】アイリスオーヤマ『ストーブガード SS-650N』
アイリスオーヤマの『ストーブガード SS-650N』は、シンプルなデザインながら、便利な機能が盛りだくさんのストーブガードです。
ストーブのサイズに合わせて調整できる固定ワイヤー付きで、倒れたりズレたりする心配が少ないです。また、上下スライド式の前面扉付きで、ストーブの操作がしやすく、操作中はストッパーで扉が止まるのも魅力。
工具不要で組み立てができ、使用しないときは折りたたんで収納できます。
ただし、温風式暖房機やファンヒーター、対流式には使用できないため注意しましょう。
スペック
- 使用サイズ(約):幅65×奥行56×高さ71cm
- 重さ(約):4.7kg
- 材質:スチール(エポキシ粉体塗装)、EVA樹脂
【四方式タイプ】アイリスオーヤマ『ストーブガード STG-650N』
赤ちゃんのいる家庭での使用には、アイリスオーヤマ『ストーブガード STG-650N』がおすすめです。
正面の柵は赤ちゃんの指が入らないよう、間隔が約20mm(側面・背面は約30mm)に設計。さらに、高さが71cmあり、小さな子どもが上から手を伸ばしても、ストーブには届きにくいサイズ感になっています。
ストーブの大きさに合わせてサイズ調整できる底面ワイヤーや、前面スライドドア付きなのもうれしいポイント。工具なしで組み立てができ、キャンプにもおすすめです。
ファンヒーターや対流式ストーブには使用できないため、自身の暖房器具が適応になっているかをきちんと確認してくださいね。
スペック
- 使用サイズ(約):幅58×奥行53×高さ71cm
- 重さ(約):5.1kg
- 材質:スチール(エポキシ粉体塗装)、EVA樹脂
【丸型タイプ】加藤工業『ストーブガードAL』
加藤工業『ストーブガードAL』は、ものづくりの街、新潟県の燕三条で一つひとつ丁寧に手作りされたストーブガードです。
鉄のフレームはブラック塗装が施され、アンティークなインテリアから、クールなインテリアまで、さまざまなテイストとマッチします。デザイン性の高さから、自宅ではもちろん、キャンプシーンでも活躍してくれること間違いなし。
天板付きでサロンテーブルとしても活躍してくれるので、シーズンオフ中はテーブルとしても活用するのもいいでしょう。
柵の間隔が広いため、小さな子どもや赤ちゃんがいる家庭には不向きですが、デザイン性を重視したい人にイチオシです。
スペック
- 使用サイズ(約):幅68×奥行68×高さ61cm、天板の外径60cm・内径40cm
- 重さ(約):6.4kg
- 材質:鉄(黒色塗装)
▼丸型タイプのストーブガードと相性抜群な石油ストーブもチェック
【ハースゲートタイプ】ベビーダン『ハースゲート XL』
『ハースゲート XL』は、セーフティーゲートを開発しているデンマークの会社『ベビーダン』のストーブガードです。
5枚のパネルを組み合わせて使用するタイプで、大型ストーブや薪ストーブ、暖炉などにおすすめです。ストーブのサイズや形状に合わせてパネル同士の角度も自由に変更できるほか、右開き・左開きのいずれにも対応し、設置場所に合わせたレイアウトが可能です。
扉は二重ロック式ハンドルのため、小さな子どもがいる家庭でも安心です。別売りの追加パネルを追加購入すれば、さらにサイズを大きくできます。サークル状やスクエア型にもなり、ベビーフェンスやペットフェンスとしても活用できますよ。
工具なしで組み立てできるのも便利なポイント。ただし、鉄製で熱を受けやすいため、暖房器具本体よりも75cm以上離して設置するようにしましょう。
スペック
- 使用サイズ(約):ドアパネル/幅72cm×高さ71cm、ラージパネル/幅72cm×高さ71cm、スモールパネル/幅33cm×高さ71cm
- 重さ(約):12.4kg
- 材質:鉄、一部プラスチック
▼ハースゲートタイプのストーブガードと相性抜群な薪ストーブもチェック!
【番外編】吹き出し口ガードタイプもおすすめ
「設置場所に合うサイズのものがない」「自分の暖房器具に対応しているものがない」という場合には、暖房器具の吹き出し口を覆うタイプのストーブガードもおすすめです。
吹き出し口ガードタイプのストーブガードは、サイズが小さいため省スペースで設置できるのがポイント。
グリーンライフの『吹き出し口ガード』は、石油ストーブ・ガスストーブ兼用のストーブガードです。
前面部が耐熱植毛仕上げのため熱くなりにくく、安全に使えます。また、工具無しで設置できるほか、固定テープ付きでガスファンヒーターに使用できるのも美点です。
スペック
- 使用サイズ(約):幅40×奥行19×高さ21cm
- 重さ(約):0.8kg
- 材質:本体はスチール(焼付塗装、耐熱植毛仕上)、固定ベルトはポリエステル
ストーブガードはDIYできる!100均グッズで作ることも可能
ここまで、おすすめのストーブガードをご紹介してきましたが、「できればなるべく安く手に入れたい!」という方には手作りがおすすめです。
100均で売られているワイヤーネット数枚と結束バンドを組み合わせると、簡単にストーブガードが作れます。ワイヤーネットの枚数によって大きさも自由に変えられるので、暖房器具のサイズや、設置場所にピッタリなストーブガードを作れるのも自作ならではのポイント。
ただし、100均で売られているワイヤーネットや結束バンドの多くは耐熱仕様ではないため、熱源からある程度離して使用しましょう。
また、ホームセンターなどで売られているすのこを組み合わせて作るストーブガードもおすすめです。
部屋の雰囲気に合わせて色を塗ったり、デザインを工夫したりすることで、DIYを楽しみながら実用的なストーブガードを作ることができます。
ただし、手作り品は既製品に比べて倒れやすかったり、ズレやすかったりするため安全性が劣ります。使用する際は十分に注意しましょう。
ストーブガードでケガや事故を防ごう!
ストーブガードは暖房器具を安全に使うために一役買ってくれるアイテムです。特に小さな子どもやペットがいる家庭では、思わぬケガや事故を防ぐために欠かせません。
また、冬のアウトドアやキャンプでもストーブガードは大活躍します。本記事を参考に家庭でもキャンプでも使える最適なストーブガードを選んで、安全で快適な冬をお過ごしください。