光の明るさや当たる範囲が重要 アウトドア用LEDヘッドライトは機能・重さで選ぶ
選び方の主なポイントを4つご紹介しましょう。
「明るさ」で選ぶ
LEDライトの明るさは「ルーメン(lm)」と呼ばれる単位で表します。ルーメンの値が大きいほど明るさが増すので、より明るいヘッドライトが必要な場合は数値の大きいものを選びましょう。ただし、数値が大きくなるほどライト本体の重量や消費電力量も増す傾向があるので、単純に明るいライトが良いというわけではなく、用途や目的に合わせた明るさ選びが大切です。
目安としては、夜間テント内やその周辺を動いたり、手元を照らしたりといった程度であれば、50ルーメンでも明るさは十分。一方、夜間のウォーキングやジョギングなどで使用する際は、100ルーメン以上の明るさを確保しましょう。できれば300ルーメンほどあると、暗闇の中でもスムーズに動けると思います。
「光があたる範囲」で選ぶ
ルーメンの数値が同じでも、ヘッドライトの種類やメーカーによって、LEDの明るさに若干違いがあります。また、ルーメンの値が大きいからといって、より遠くまでライトの光が届くわけではありません。そのため、LEDヘッドライトを選ぶ際は「照射(しょうしゃ)距離」にも注目すべきです。
安全確保のために、できるだけ遠くまで見渡したい場合は、最長照射距離がより長い商品を選びましょう。手元などの近距離に光を当てたい場合は、狭い範囲をスポットで照らせるフォーカス機能があるヘッドライトが便利です。なかでも、ライトの角度や明るさを調整しやすいものがおすすめ。霧の発生時など、視界が悪い中で行動せざるを得ない場合も、フォーカス機能が役立ちます。
「機能」で選ぶ
LEDヘッドライトは、その種類によって備わっている機能もさまざまです。電池不要のUSB充電タイプ、モーションセンサー搭載で手をかざせば点灯するライト、モバイルアプリと連携してスマートフォンで操作できるスマート型、防水性や耐久性に優れたものなど、「あったら便利」と感じる機能的なヘッドライトもあります。搭載されている便利機能を比較して選ぶのも1つの方法です。
「重さ」で選ぶ
ヘッドライトは文字通り頭に装着するため、あまり重いものは長時間着用していると疲れます。そのため、特に女性や小さいお子さんが使用する場合は、ライト本体ができるだけ軽量でコンパクトな設計になっているタイプがおすすめです。ちなみに、使用バッテリーの数が少ないほど軽量になります。乾電池たった1本でライトが使用できるモデルもあるので、このあとご紹介しますね。
それでは、登山やキャンプにおすすめのアウトドア用LEDヘッドライトを3つご紹介していきます!
65gとかなり軽量! 単3電池1本で使用できるLEDヘッドライト
1. GENTOS(ジェントス) LED ヘッドライト CP-095D
とにかく軽量でコンパクトなLEDヘッドライトがほしい人におすすめです。使用バッテリーは、入手しやすい単3電池1本のみ。電池を含めた全体の重量は65gとかなり軽量に設計されています。
明るさはハイモード使用時で95ルーメン、最大照射距離は約55mというスペック。キャンプや日帰り登山であれば、十分な明るさと照射距離が確保できます。
点灯時間はハイモードで7.5時間ですが、エコモードで使用すると20時間です。手元を照らす場合にメインのLEDでは明るすぎると感じた場合は、赤色サブLEDに切り替えて使用するのがおすすめです。
長時間着用しても疲れない! 充電式のLEDランタンヘッドライト
2.Ledlenser(レッドレンザー) LEDヘッドライト H8R
「Ledlenser(レッドレンザー)」は、ヘッドライトやフラッシュライトなどで知られるドイツのグローバルメーカーです。ライト重量はバッテリー(専用リチウムイオン充電池使用)を含めて158gとやや重めですが、頭部に心地よくフィットし、長時間着用しても疲れにくいデザイン設計になっています。
明るさは最大で600ルーメン、照射距離は約20m~150mで、夜間のアウトドアアクティビティを安全に行うための明るさを確保できます。
バッテリーフル充電時には、最大で約120時間の使用が可能(ローモード使用の場合)。最低でも10時間使用できるため、夜通しの作業や災害時にも役立ちます。
モバイルアプリと連携! スマホでカスタマイズが可能なLEDヘッドライト
3. PETZL(ペツル) リアクティックプラス E95H
「PETZL(ペツル)」は、ヘッドライトやクライミングギアの製造で知られるフランスの老舗企業です。「リアクティックプラス」は同社のパフォーマンスヘッドランプに分類される、ハイスペックモデルの1つ。激しい動きや過酷な環境下での使用に適した設計が特徴です。
最大の魅力は、モバイル専用アプリ「My Petzl Light」との連携により、手持ちのスマートフォンなどと接続して、明るさ、ビームパターン、照射時間などを自分好みにカスタマイズできる点。さらにバッテリー残量もスマートフォンで確認できるなど、アプリと連携させると使い勝手がよりよくなります。
また、耐水性にも優れており、防水等級は「IPX4」で全天候型の耐水性を備えています。さまざまなアウトドアシーンで使用できる、おすすめのLEDヘッドライトです。
登山やキャンプだけじゃない! LEDヘッドライトは災害時にも使える便利なアイテム
キャンプや登山などで夜間行動する際に役立つLEDヘッドライト。ランタンを持って歩くよりも、両手が空く分行動しやすくなるのは大きなメリットですよね! また、キャンプや登山以外にも、暗くなってからのウォーキングやジョギング、災害・停電時にもヘッドライトは重宝します。ぜひ選び方のポイントをおさえて、1人1つずつ持っておくのがおすすめですよ。