【筆者(30歳)ライター】
テント泊のキャンプ未経験からスタート。ワイワイするのは苦手で、静かな場所が好き。
【夫(30歳)会社員】
インドア派で読書好き。キャンプは子どもの頃に数回行ったことがある程度で、自発的なキャンプ経験はなし。
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初心者が2人でキャンプするなんて、難しいよね?
初心者でも大丈夫! ただし「できるところから始める」のがおすすめです。
キャンプ未経験者にとっては、テントを建てることも、BBQをすることも、ハードルが高く感じますよね。たしかに、テントやタープ(日よけ)の設営などは、慣れないうちは少し時間がかかるかも…。
だからこそ、初心者キャンプで最も大切なことは「完璧にやろうとしないこと」です。Instagramやキャンプ雑誌で見るような、「オシャレなキャンプ空間づくり」や「手の込んだ料理」を最初から目指すと「いやいや、キャンプ大変すぎるでしょ…」と息切れする可能性も。もっと気軽に、できるところから、少しずつ始めてみてください
参考までに、わたしたち夫婦のケースをいくつか書いておきますね!
≪POINT≫まずはテントとチェア&テーブルのみ! ミニマムなアイテムからスタート
キャンプって、とりあえずテントさえあれば始められると思います。ということで、わたしたち夫婦の最初のキャンプは、テントとチェア&テーブルというミニマムな装備でスタートしました。
初めてのテント設営では「どうやって建てればいいの?」「ペグ(杭)の打ち方すらわからない!」という状態。それでもテント設営の説明書を読んだり、設営手順の動画を見たりしながら、20分ほどでテントを建てることができました。
次回の記事でくわしく紹介しますが、初心者は設営しやすい「ワンポールテント」というタイプがおすすめ。我が家のキャンプデビューは、LOGOS(ロゴス)の2~3人用ワンポールテントでした。
その後も「次はタープを買ってみよう」「次回はBBQグリルを使ってみよう」と、ひとつずつレベルアップ。いっきに始めなくても、いいんです。できそうなところから、少しずつ始めるのがキャンプを楽しむポイントだと思います!
≪POINT≫キャンプ飯だって、簡単でいい! 買ってきたってOK
キャンプでのご飯に関しても、全然頑張らなくていいと思ってます。わたしはもともと料理が苦手なので、キャンプでも「手の込んだ料理をするのは、めんどうだな…」と思ってしまうタイプ。
そんな我が家のキャンプ飯は、もっぱら家で焼き肉のタレにつけてきた肉と切ってきた野菜のBBQです。手軽で美味しいのが、一番です(笑)。
あと、インスタントの袋麺をシメに食べます。外で食べるラーメン、最っ高においしいですよ!
ちなみに、初めてのキャンプではそもそもBBQグリルや焚き火台を持ってなかったので、近くのお店で買って食べました。道の駅が近くにあったり、牧場などのレジャー施設に併設してたりするキャンプ場であれば、その場所でしか食べられないおいしいご飯が手に入ります。
キャンプだからと言って、「特別なご飯をつくらなきゃ!」と気負わなくてもOK。気楽に始めましょう!
キャンプ道具って高いし、お金かかるでしょ?
まずは最低限の道具だけそろえる or レンタルも活用してみてください!
たしかに、キャンプ道具って高価なものも多いですよね。趣味として始めようにも「初期費用が結構かかるよなあ…」と、二の足を踏む気持ちもわかります。いっきに全部そろえようとすると結構な費用がかかるので、まずは最低限のアイテムだけでもOK。
それと、過ごしやすい気候の初夏キャンプなら、防寒も暑さ対策も必要ないので、持ち物を抑えられます。5月から7月はじめぐらいが、キャンプデビューにおすすめですよ!
最近では、キャンプ場でテントなどをレンタルして「手ぶらキャンプ」ができるところもチラホラ。このあと、くわしくご紹介しますね。
≪POINT≫わたしたちの初期費用は…約4万円!
わたしたちが最初にそろえた道具は、
- テント(約30,000円)
- チェア×2(約4,000円)
- ミニテーブル×1(約2,500円)
- ランタン×1(約1,500円)
以上で、約4万円程度でした。チェアとテーブルはもともと持っていたので、「キャンプのために新しく買ったもの」という意味では、テントとランタンの3万円ぐらい。
ちなみに夏だったので、寝袋は買わずに家にあったヨガマットをテントに敷いて、タオルケットだけで寝ました。…これ、寝られると言えば寝られるんですが、めちゃくちゃ身体が痛くなるのでおすすめしません(笑)。最低でも寝袋はあった方が良さそう。我が家はその後、Amazonで3,000円前後のコールマンの寝袋を購入しました。
≪POINT≫レンタルを活用&グランピングもアリ!
「道具を買ってそろえるのはハードルが高い…」と感じる人は、レンタルもおすすめ。設備が充実しているキャンプ場では、キャンプに必要な道具を一式用意してくれる「手ぶらキャンプ」ができる場所もあります。
個人的に初心者におすすめしたい千葉県のキャンプ場「成田ゆめ牧場ファミリーオートキャンプ場」でも、テントはもちろんBBQ用の道具もそろった「手ぶらでテント宿泊セット」が7,000円で借りられるようです。
ちなみに、自然の中でのんびりする雰囲気を味わいたいのなら、グランピングもアリです。グランピングは「グラマラス(魅力的な)」と「キャンピング(キャンプ)」が組み合わさった言葉で、一般的なキャンプと違って食事が用意されていたり、テントの中がホテル並みに快適だったりします。その分、宿泊するのにちょっと値は張りますが、まずはグランピングで「アウトドアって気持ちよくて楽しい!」と思うところからスタートするのもいいと思いますよ!
2人で行ったら、やることたくさんで大変なのでは?
むしろ2人キャンプは荷物も少なくシンプルなので、そんなに大変じゃないんです!
キャンプと言えば「力仕事」のイメージがあるからか、「やるべきことが多すぎて、2人だと負担が増えるのでは…?」と感じてしまう人もいる様子。しかし、グループで行くキャンプに比べて、2人キャンプは道具や荷物が圧倒的に少なく、テントなどの設営や準備も最小限でいいので、皆さまがイメージするような「大変なこと」は、そんなにないかと…!
≪POINT≫わたしたち夫婦の役割分担はこんな感じ
ちなみに、夫婦キャンプの時のわたしたちの役割分担を、ザっと書き出してみますね。
2人でやること
- テントやタープの設営&撤収
- BBQ片付け(皿洗い)
主に筆者(妻)担当
- 設営時のペグ打ち
(ハンマーで叩くだけ、力は不要) - BBQでひたすら肉を焼く係
主に夫担当
- 焚き火などの火の管理
- 荷物を運ぶ
…ね、そんなにないんですよ、やらなきゃいけないこと。ちなみに筆者は運動も一切しておらず、だいぶ非力ではありますが…。それでも、自分たちで扱いきれるサイズや重さの道具しか持ってないので、「キャンプでの力仕事が大変」と思ったことはないです!
そもそも車を持ってないんだけど、レンタカーでも行ける?
行けます! 我が家は小さめのレンタカーを毎回使ってます。
わたしたち夫婦は車を持っていないので、キャンプに行く際は毎回レンタカーを借りています。また、「キャンプ=大きな車が必要」と思ってしまいがちですが、2人で行く分には、コンパクトカーで十分! たいていヴィッツなどの小さめの車を借ります。
ただ、レンタカーだと、あらかじめキャンプ道具を車に積んでおけないことが大きなデメリットです。自分の車であれば、積みっぱなしにしておくこともできますもんね。毎回2人で運んで荷積みするのも大変なので、荷物が増えてきたら「アウトドアワゴン」を持っておくのがおすすめ。
家からレンタカーまで、短い距離ではありますが、行ったり来たりして荷物を積むのは結構疲れます…。アウトドアワゴンなら、大きい荷物もいっきに載せて1~2回往復すればOKです。
できるところから、2人キャンプを始めてみよう!
初めてのことに挑戦するときは、「できるかな?」と不安になるかと思いますが、いっきに全部実現しなくて大丈夫。「できるところからでいいんだ」と、気軽に始めてみてもらえたら嬉しいです。
3回連載の最後となる次回は、実際に「2人キャンプを始めたい!」と思う人に向けて、キャンプデビューにおすすめな道具や、初心者向きのキャンプ場の選び方、キャンプの1日のタイムスケジュールなどをお届けします。
筆者の著書が発売されました!こちらもぜひ~
▽第1回はこちら