【筆者(30歳)ライター】
テント泊のキャンプ未経験からスタート。ワイワイするのは苦手で、静かな場所が好き。
【夫(30歳)会社員】
インドア派で読書好き。キャンプは子どもの頃に数回行ったことがある程度で、自発的なキャンプ経験はなし。
初心者2人でも、キャンプってできるの?
「キャンプ」って、どんなイメージですか?
- グループやファミリーで行くもの
- 道具も知識も必要で、初心者にはハードルが高い
…その気持ち、わかります。わたしも夫婦キャンプを始めるまでは、そう思ってました。
4年前まで、わたしたち夫婦はテント泊するようなガチのキャンプをやったことがありませんでした。もちろん道具も何ひとつ持っていなかったし、キャンプの知識もゼロ。
しかし! 今や春から秋にかけてはほぼ毎月キャンプに行くほど、キャンプが好きになってしまったんです。初心者でもハマる「2人キャンプの魅力」をお伝えしたくて、この記事を書いています。
そもそも、初心者2人だけでキャンプってできるの?
キャンプって、家族や友達などとグループで行くイメージが強いですよね。最近では一人で行く「ソロキャンプ」なんて言葉もよく聞きますが、「それってキャンプ好きの人だからできることでしょ?」なんて思うのもわかります。そういう意味では、初心者2人で行っても大丈夫なのか、心配になりますよね。
わたしたちも最初は「2人で行って大丈夫かな?」と、皆さまと同じく心配していたのですが、勇気を出してキャンプ場に行ってみると、意外にも「夫婦2人でキャンプに来ている人」がチラホラ。「2人キャンプしてる人、結構たくさんいるじゃん!」と安心しました。
また、初心者向きの道具をそろえれば、2人でも全然余裕でテント設営できるし、BBQも焚き火も問題なくできると実感。むしろ大人数で行くよりもミニマムな持ち物で、シンプルに自然を楽しめる気がします。
なぜ初心者夫婦が、キャンプを始めようと思ったの?
ちなみに、ど素人だったわたしたち夫婦がキャンプを始めようと思ったきっかけは、野外音楽フェスでのアウトドア体験でした。
音楽フェスなので、お目当てはもちろん「好きなアーティストのライブ」だったわけですが、実際に2人で行ってみたら「ライブ以外の時間を、青空の下に広がる芝生で、木陰に座って2人でゆっくり過ごすのがたまらなく楽しい!」ということに気づいてしまったんです。
当時はアウトドア用チェアとミニテーブルしか持っていなかったのですが、その後2人用テントだけ買い足して、知識ゼロのまま無謀にも2人でキャンプにチャレンジすることに。
もちろん、たくさん失敗もしましたが…(そのあたりは皆さまが同じ失敗をしなくてすむよう、本連載でお伝えしていきます!)。あれから4年経った今でも、キャンプに行くことが2人の楽しみになっています。
夫婦やカップルで行く2人キャンプ! 3つの魅力
「2人でキャンプって、楽しいの…?」そんな風に質問されることも多いので、わたしが思う2人キャンプの魅力を3つご紹介したいと思います。
1)静かにのんびり自然を楽しめる
グループキャンプとの大きな違いは「自分たちのペースで、静かにのんびり楽しめること」だと思います。鳥の声や風の音を聞きながら雄大な景色を眺めてボーッとするも良し、読書するも良し。誰かに気をつかうことなく、自分たちのペースで、思い思いの時間を過ごせます。
実はわたしたち夫婦、普段あまりワイワイ賑やかな方ではなく「休日は静かに読書」というタイプ。世に言う「アウトドア」のパワフルなイメージよりは、「インドアっぽいよね」と言われることが多いです(「音楽フェス好きなんです」って言うと驚かれるほど。まぁフェスに行っても音楽を楽しく聞いてるだけでウェイウェイしないんですけどね…)。
そんなわたしたちだからこそ、2人キャンプにハマったのだと思うし、同じように「ゆったり過ごすのが好き」「自然の中にいると落ち着く」という方にも、ぜひ2人キャンプを試してみてほしいです。
2)普段話さないことを話せる楽しさ
キャンプを始めてみて気づいたことですが、自然の中で過ごしている時は、普段話さないようなテーマの会話が増えるようです。
普段の2人の会話って、家でテレビやスマホを見ながら…とか、仕事で疲れた状態で…なんてことも多く、話題も「その日あったこと」や「見ているテレビ番組について」など。
でも、キャンプでは基本的にテレビやスマホは見ないことにしているのと、2人の時間がたっぷりあるので、「将来やりたいこと」のような深い話題になることも。
夜、焚き火を囲んでお酒を飲みながら…という非日常のシチュエーションが、そうさせるのかもしれませんね。
ちなみにわたしたちの場合、キャンプ中にはじめて「将来はこういうカフェをやりたいと思ってるんだよね」「いつか海の近くに住みたいなぁ」など「実はこんなこと考えてるんだよ」という話をしました。お互いそんなことを話すうちにワクワクしてきて、「実現したいね!」と盛り上がったり。
普段は忙しさやその時々の出来事の流れに乗ることに必死で、思考も会話も「将来のこと」を深く考える暇がないけれど、時間がたっぷりあるキャンプだからこそ、そういう話ができるんだと思います。
3)相手の意外な一面を知れるのも嬉しい
夫婦でキャンプに行き始めてから、お互いに「へえ、そんな一面があったとは!」と思う意外な発見が多々ありました。
例えば「焚き火を管理してる時の夫の楽しそうな顔」とか「キャンプの片付けは妻よりも夫の方が丁寧」とか。普段だったら見られない顔、気づけなかった一面を知れるのも嬉しいです。
特にわたしが印象的だったのは、暴風雨キャンプでの出来事。夜中に雨風が強まり「テントが壊れないだろうか」と心配で寝られなかったわたしに、「テントが壊れたって、雨に濡れるだけでしょ。死ぬわけじゃないから大丈夫」と一声かけて、夫は爆睡。
普段は割とわたしの方がポジティブで、夫を励ますことも多いのですが、「意外とこういう時にドンと構えていられる人なんだな」と思ったと同時に「たしかに、死ぬわけじゃないな」と納得し、安心して眠りにつくことができました。
ちなみにこの時、夫は「この人、意外に神経質なんだな」と、普段は気づかなかった妻の意外な一面(というより欠点?)に気づいたそうです。お互いをよく知ることができたってことで、良かった良かった!(その後テントは壊れることもなく、無事にキャンプを終えました!)
初心者2人で行っても、キャンプは楽しい!
2人キャンプの楽しさをご紹介してきましたが、そのほかに2人で試行錯誤しながらレベルアップしていけるのも、大きな喜びですよ! ぜひ「キャンプに興味がある」という夫婦やカップルの皆さまにも、この楽しさを体験してほしいです。
次回は初心者2人キャンプに対する不安や疑問にお答えします! 「道具そろえるのって大変だしお金かかるでしょ?」「2人の役割分担はどうすればいいの?」など、よく聞かれる質問の回答を、わたしたちの失敗談も交えてお届けします。
筆者の著書が発売されました!こちらもぜひ~