「車中泊中にエンジンをかけっぱなしにしてはいけない」と聞いたことはあっても、なぜエンジンのかけっぱなしがNGなのか疑問に思っている人も少なくないはずです。そこで今回は、車中泊でエンジンをかけっぱなしにするのが危険な理由を解説。エンジンをかけっぱなしにしなくても、夏や冬の車中泊を快適にするコツもあわせて紹介します。

エンジンかけっぱなしでの車中泊は絶対NG! つけたままだと最悪のケースが起こる危険性も NGの理由を4つ

結論として、エンジンかけっぱなしでの車中泊はNGです。エンジンかけっぱなしでの車中泊がNGとされている主な理由は以下の4つ。

  • 一酸化炭素中毒の可能性
  • 騒音問題
  • 環境への配慮
  • 車両火災の可能性

それぞれの項目について、順番に詳しく解説します。

エンジンかけっぱなしがだめな理由【1】一酸化炭素中毒の可能性

画像: ハピキャンライター コスケさん提供

ハピキャンライター コスケさん提供

エンジンかけっぱなしがダメな最大の理由は、一酸化炭素中毒の可能性があることです。

例えば、積雪がある地域での車中泊の場合、雪によりマフラーふさがれ排気ガスが車内に逆流してしまうことも。

車内に排気ガスが充満してしまうと一酸化炭素中毒になり、最悪の場合は死に至るケースまであります。

また、車は完全に密閉された空間ではありません。積雪がなくても、隙間から排気ガスが車内に流入することがあります。

安全な車中泊をするために、エンジンのかけっぱなしはやめておきましょう。

エンジンかけっぱなしがだめな理由【2】騒音問題

画像1: 筆者撮影

筆者撮影

エンジンをかけっぱなしにしておくと、周囲にエンジン音が響きます。近くに駐車している車はもちろん、近くに民家がある場所では住民への迷惑になってしまうことも。

マナーの観点からも、エンジンのかけっぱなしは避けるべきと考えられます。

▼車中泊のマナーについてはこちらの記事もチェック!

エンジンかけっぱなしがだめな理由【3】環境への配慮

画像2: 筆者撮影

筆者撮影

エンジンをかけっぱなしにしていると、当然ですが排気ガスが流れ続けます。

排気ガスには一酸化炭素や窒素化合物といった化学物質、二酸化炭素やメタンといった温室効果ガスが含まれています。これらによる大気汚染や地球温暖化への影響を考えると、エンジンをかけっぱなしにして良いとは言えません

なお、近年は自動車の排気ガスによる環境問題対策として「エコドライブ」が推奨されています。

エコドライブには10項目挙げられていますが、この中にも「ムダなアイドリングはやめよう」という項目が設けられています。

1人1人の心がけで、少しでも環境への負荷を減らしたいですね。

エンジンかけっぱなしがだめな理由【4】車両火災の可能性も

画像1: 123RF

123RF

JAFによると、エンジンをかけたまま仮眠をしたときに間違ってアクセルを踏み込み、エンジンが空ぶかしで高回転を続けることが、車両火災の原因になるケースもあるようです。

エンジンのかけっぱなしが車両火災につながる可能性があるとは驚きですね。

上記の状況は運転席での仮眠を想定したものですが、車中泊中にも注意しておきたいポイントです。

エンジンかけっぱなしは短い時間でも要注意! 暑い・寒いときに効果的に温度を変化させる方法

「停車中だけど、どうしても暑い・寒いからエンジンをかけてエアコンを使いたい…」なんてシーンもあるはずです。そんな場合は、以下の方法で車内温度を変化させましょう。

温度を下げるときは「窓全開・エアコンON・外気導入」がベスト

画像2: 123RF

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JAFの検証によると、夏の暑くなった車内温度をもっともスピーディーに下げる方法は「窓全開・エアコンON・車内の空調を外気導入」にして走行することなのだそう。

車中泊をしている場所にもよりますが、車内温度を下げたい場合は、上記の設定にして短時間で効率的に温度を下げましょう。

空調を内気循環にして冷暖房効率をアップ!

画像3: 筆者撮影

筆者撮影

また、車内の空調は「内気循環」と「外気導入」に分けられますが、冷暖房効率を上げたい場合は内気循環がベスト

そのため、目的地に近づいたら内気循環で冷暖房効率を上げ、車内温度を適切にしてから車中泊をスタートしましょう。

なお、JAFの検証では、内気循環+エアコンでは10分ほどで車内温度が55℃から27.5℃へ変化したという結果も。

どうしても停車中にエンジンをかけてエアコンを使用したいというときは、上記を参考に短い時間だけエアコンをつけて、車内の温度を調整しましょう。

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