キャンプを楽しむ人にとって、気になるのがテントやシュラフのメンテナンス方法。中には、テントを使おうと思い広げると、すでに黒カビが発生していた……なんて経験をした人もいるのではないでしょうか。今回は、テントやシュラフのクリーニングサービスをしている『テントクリーニング.com』の岩本さんに、自宅でできるメンテナンス方法や、クリーニングサービスに出すメリット・デメリットを詳しくお伺いしました! 春にキャンプのシーズンインする人は、要チェックです。

岩本 篤さんプロフィール

テントクリーニング.comクリーニング職人・国家資格クリーニング師

東京工業大学卒
株式会社ヨンマルサンに入社後、テントクリーニングの会員数を800名から2万人に増やす
子供4人と合わせて6人でファミリーキャンプを毎月行う。

基本的なテントのメンテナンスは汚れを落としてしっかり陰干しで乾かすこと!

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インターネットで「テント」「メンテナンス方法」と検索すると、いろんなメンテナンス方法が公開されています。ただ、その方法が正しいのかどうか、気になるところ。思い切ってテントクリーニング.comさんに聞いてみました!

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タカマツ

いきなりですが、自宅でできるテント(フライシート・グランドシート含む)のメンテナンス方法を教えてください!

岩本さん

ご自宅でできるメンテナンス方法は、汚れを水で洗い流す or 雑巾で拭き取って、しっかり乾燥させることです! これをするだけで、テントの寿命が大きく変わります。

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タカマツ

なるほど! もし汚れが取れない場合は、市販の洗剤を使って洗っても大丈夫なのでしょうか?

岩本さん

実は、市販の洗剤は弊社で使っている洗剤よりも強力で、コーティングやカラーを落とす可能性があるため、あまりおすすめしません。実際に市販の洗剤を使ってメンテナンスをした方から、「コーティングやテントのプリントが落ちてしまった」「撥水が効かなくなった」「色落ちした」という相談が毎月5件以上あるんです……。

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タカマツ

市販の洗剤の方が洗浄力が強いというのは、知りませんでした……!

岩本さん

キャンプから帰ってきたら、汚れを水洗い or 雑巾で拭き取り、水気を十分に取り除いて、日陰で温度が上がらない室内に保管。その後、休日などに屋外でしっかり乾燥させるのがいいでしょう

岩本さん

また、晴れていても、朝露や結露で水が付着します。水気がある状態で長期保管してしまうと、カビの発生はもちろん、水と防水コーティングやシームテープが化学反応を起こして、加水分解が起こります。

岩本さん

日中の気温上昇に伴い自然乾燥させたい気持ちはわかりますが、カビや加水分解が進行するのは「温度+水」。晴れていても、朝に水切りワイパーや乾いた布で水気をとってから乾燥させるのが望ましいです。また雨の日は、テントを撤収したのち、すぐにメンテできなければ、低温保存をこころがけること。

岩本さん

床に置いて乾燥させる場合は、蒸れて劣化が進まないようにテント下に空気の通り道をつくること。すぐに乾燥ができない場合は、『乾燥サービス』や『クリーニングサービス』を利用したほうが、結果長く持つと思いますよ。

黒カビや油染みが発生してしまったら……?

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では、もう黒カビが発生してるテントや油染みになってしまったテントは、自宅で取り除くことはできるのでしょうか?

岩本さん

残念ながら、自宅で黒カビや油染みを取り除くことはほぼ不可能なんです。インターネット上には黒カビ・油染みの除去方法がいくつものっていますが、素人の方が行うとコーティングやプリント、生地を痛める原因にもなるため、確実に安全に除去できるテントクリーニングサービスを使うことをおすすめします。

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岩本さん

また、声を大にしてお伝えしたいのですが、黒カビが発生してからではなく、どれだけ黒カビを発生させないように日頃からメンテナンスできるのかが大切なポイントです!

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