【オクラの栽培〜収穫】オクラは7cm程度が柔らかくおいしい オクラの花は黄色いトロピカルな印象
おうち時間の長かったこの春は、庭やベランダを有効活用して家庭菜園を楽しむ人も多かったのではないでしょうか。
我が家には庭の一角に菜園スペースがあり、例年になく毎朝お手入れに時間を費やしました。そして今、収穫期を迎えている野菜の一つがオクラ!

筆者撮影 収穫したてのオクラ
東南アジア産もよく流通していることからもわかるように、暑い場所を好む植物です。種を買ったら「15度を下回ると育たない」という注意書きもあり、種まきには温度が大きなポイントとなります。
実際、4月下旬に種をまいたところ発芽はしたものの、夜の冷えのせいか育ちが悪く、小さな葉を2枚つける程度。
順調には見えず、正直あきらめかけていました。が、初夏に入り連日30度を超えるような暑さとなると一変、あっという間に生長。葉っぱは手のひらよりも大きくなり、花が咲き始めたのです。

筆者撮影 オクラの花
トロピカルな印象の黄色い綺麗なこの花は、しかしながら、なんと1日ももたない儚い命。花が咲いて落ちたところにオクラの実がすくすくと伸び、4~5日後に食べ頃となります。根元をハサミで切れば収穫完了!

筆者撮影 ハサミで切って収穫
切ってもどんどん実をつけるため、贅沢にたくさんのオクラを食べられます。収穫の頃合いを逃して大きくなりすぎると実が硬くなり、噛み切れないほどの筋で食せなくなってしまうため、7cm程度で採るのが柔らかくおいしい目安です。
水やりはたっぷりと、日当たりと風通しの良い場所が最適。来夏に挑戦したい方は、栽培キットの使用や苗植えも検討してみてはいかがでしょうか。
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【オクラの保存方法】乾燥に注意・ヘタを下にして冷蔵庫へ 長期保存は下処理して冷凍庫がおすすめ
冷蔵庫にはヘタを下にして立てて入れる! 乾燥に注意!
オクラは傷みやすい野菜なので、保存方法にも気をつけたいものです。夏の暑い時期は、冷蔵庫の野菜室に入れましょう。その際、乾燥を避けるためにひと工夫が必要です。
1週間程度保管するときにおすすめなのが、瓶に入れること。
少量の水を入れた瓶にヘタを下にして立てて入れ、蓋を締めましょう。蓋がない場合はラップで代用可能です。

少量の水をはった瓶にオクラを立てて入れる

濡れたキッチンペーパーで包み ポリ袋に入れて軽く口を縛る
数日程度であれば、濡らした新聞紙やキッチンペーパーに包み、ポリ袋に入れて軽く縛るという方法も有効。この際も、ヘタを下にし立てて冷蔵庫の野菜室に入れるのがポイントです。
冷蔵保存前に一度茹でてしまうと日持ちがしないため、気をつけてください。
冷凍保存は下処理後でも可! 解凍は自然解凍もしくはレンジで!
一方、長期で保存するには冷凍が良いでしょう。1か月ほど持ちます。
水洗いしてしっかり水気を拭き取ったら、冷凍保存用の袋に並べ入れるだけです。

筆者撮影 冷凍保存用袋に並べ入れる
その前に、ガクを取り除いて板ずりし、うぶ毛を取るという下処理をしておけば、解凍の際にそのまま使えて便利。

筆者撮影 オクラの下処理は板ずりしてうぶ毛を取る
輪切りにしてから凍らせてもOKです。
また、解凍の際は、自然解凍がおすすめ。時間があれば、冷蔵庫でゆっくり解凍させる手もあります。逆に急ぎで使いたいときは、レンジでこまめに様子を見ながら解かしていきましょう。
なお、栄養が流れ出るのを防ぐため、スープ等に凍ったまま入れる方法もありますよ。
オクラのおいしい食べ方1:茹でるだけじゃない オリーブオイルで焼くだけで美味しい「焼きオクラ」に
オクラはサラダやお浸しなど、茹でて食べてもおいしいですが、いつもとちょっと違う食べ方をご紹介。オリーブオイルで焼くだけの簡単レシピです。

筆者撮影 下処理したオクラをオリーブオイルで焼く
【作り方】
1.ガクを取って板ずりしたオクラを洗って水気を切り、オリーブオイルを敷いたフライパンに入れてコロコロと、軽く焦げ目がつく程度に焼くだけです。
2.仕上げに塩を少々振って出来上がり。

筆者撮影 仕上げに塩を振る
香ばしい焼きオクラは簡単で、さっとおつまみにもピッタリです。お好みで、ニンニクを入れてもよく合います。
ニンニクを入れる際はスライスし、フライパンにオクラを入れる前に弱火でじっくり風味を出してくださいね。