「神秘の島」とも呼ばれ、世界自然遺産にも登録されている屋久島。その森に太古から佇む1本の杉、「縄文杉」をいつかこの目で見てみたい!という方も多いのではないでしょうか。今回はその縄文杉を見るためのトレッキングコース、知っておきたいマナー、必要な持ち物など豊富な情報をまとめました。特に初めて屋久島で登山する方に必要な情報が詰まっています。是非ご一読の上、安全で楽しい屋久島トレッキングに挑戦してみましょう。

今回ご紹介する旅行先「世界遺産・屋久島」は鹿児島県にある島! 樹齢2700年の屋久杉「縄文杉」

屋久島の概要

屋久島は本州の最も南・鹿児島県佐多岬の南南西約60kmの海上にある島で、面積は東京山手線内の面積の約7倍あると言います。人口は約12700人。

【縄文杉とは?】杉の木・他の屋久杉との違い

画像: 【縄文杉とは?】杉の木・他の屋久杉との違い

世界自然遺産のひとつである屋久島の森には樹齢1,000年を超える「屋久杉」と呼ばれる長寿な杉が自生しています。

通常の杉が長くても樹齢500年程度であることから、屋久杉だけでも十分貴重なのですが、その中でも約2,700年という非常に長い樹齢を持つ1本の屋久杉は「縄文杉」と名付けられています。

【基本情報】混雑する時期を考慮した屋久島・縄文杉トレッキングのベストシーズンは? 長距離なので特に登山初心者は時間に余裕をもつべし

画像: 【基本情報】混雑する時期を考慮した屋久島・縄文杉トレッキングのベストシーズンは? 長距離なので特に登山初心者は時間に余裕をもつべし

ベストシーズンはいつ?

縄文杉トレッキングは年間通して可能です。しかし、南の島のイメージがある屋久島には意外かもしれませんが、冬季(12~2月頃)には積雪の可能性があります。

冬季のトレッキングを考えている方は雪山用の装備が必要ですので、積雪期の登山経験が無い方は冬季をなるべく避けた方が無難でしょう。

また、混雑する時期は毎年ゴールデンウイークと夏季(特に8月頃)です。

縄文杉トレッキングの道は狭い一本道が多く、混雑すると登りと下りの登山者のすれ違いが多くなり、渋滞が発生して予定より長い時間がかかることがあり、トイレも行列の可能性が高いです。

その時期はなるべく避けるか、どうしてもその時期しか行けない場合は渋滞を見越して時間に余裕を持ったプランを計画しましょう。

ちなみに「月に35日雨が降る島」ともいわれる屋久島はとにかく雨の日が多いことが特徴です。

縄文杉トレッキングするなら雨は覚悟の上で行くべきですが、中でも雨の多い6月の梅雨時期はなるべく避けた方が良いでしょう。

どのくらいの距離と時間がかかるの?

縄文杉トレッキングコースにはあまり険しい道はありませんので、初心者の方や初めての登山という方でもチャレンジできると言えます。

しかし、問題なのはその距離です。往復約22km、標高差約700mの道のりを10時間以上かけて歩かなければなりません。

もちろん、日帰りでも行ける行程ですが、体力的にもなかなかハードですし、時間的にどうしても慌ただしくなりがちです。心配な方は森の中で1泊してゆったりとトレッキングを楽しむという手もあります。

以下の「屋久島パーソナルエコツアー」のように、1泊する縄文杉トレッキングツアーもありますので、体力が心配な方やガイド付きでゆったりと楽しみたい方にはおすすめです。インターネットからの予約になります。

【事前準備】知っておきたい屋久島登山マナー 縄文杉トレッキングのアクセス方法・持ち物リストなどをもご紹介!

画像: 【事前準備】知っておきたい屋久島登山マナー 縄文杉トレッキングのアクセス方法・持ち物リストなどをもご紹介!

屋久島登山マナー

ここでは屋久島での登山マナーについて、いくつかピックアップしてご紹介します。特に初めてのトレッキングの方は気づかずにマナー違反をしてしまった、ということも十分あり得ますので、是非確認しておきましょう。

[動植物を大切に!エサを与えない事!]屋久島固有の動植物の生態系を守るため、捕獲や採取はしてはいけません。また、シカなどの動物にエサを与えると人里に降りて、農作物被害を引き起こすことがあるため、餌付けもNGです。

【ゴミは持ち帰る】

ゴミになりそうなものは最初からなるべく持参しないようにして、発生したゴミは必ず持ち帰りましょう。

ゴミ袋は必携です。

【渋滞を作らないように注意】

特に縄文杉トレッキングは人気のコースですので、前後をよく見回し、後ろからくる速いグループは道を譲るなどして渋滞発生をなるべく防ぎましょう。

渋滞すると行程に遅れが出る等、他の登山者に迷惑をかけてしまいます。

【むやみに音を出さない】

屋久島に熊はいませんので、熊よけの鈴は不要です。

また、音楽やラジオを聴きながらの登はまわりの迷惑になります。

【苔を踏まない&ストックにはゴムキャップを】

苔も大切な屋久島の景観の一つです。むやみにコースから外れて踏まないようにしましょう。

また、植物保護のためにもストックにはゴムキャップを装着しましょう。

詳しくは以下の屋久島環境文化財団HPに登山マナーが掲載されていますので、事前にチェックしておきましょう。

アクセス方法

縄文杉トレッキングのスタート地点は「荒川登山口」になりますが、マイカー規制のため直接自家用車ではアクセスできません。

そのため、市街地からレンタカーやバスで屋久島自然館まで行き、そこから荒川登山口までのバスに乗り換えましょう。

トレッキングは荒川登山口から縄文杉の往復になるため、帰りに荒川登山口から屋久島自然館までのバスがある時間までに帰れるように計画しましょう。

屋久島自然館から市街地にもバスを使う方はその最終時間も必ず確認しておきましょう。

持ち物リスト

縄文杉トレッキングでおすすめの持ち物リストを以下に用意しましので、参考としてご活用ください。

必須アイテム解説
ザック(リュック)容量は日帰りなら25~30L、一泊山小屋泊なら30~40L程度
登山靴・トレッキングシューズ防水性の高いモデルがおすすめ
シャツ長袖で速乾性の良いもの
トレッキングパンツ速乾性の良いもの
防寒着段階的に重ね着できるように複数枚がおすすめ
帽子頭の保護のため
レインウエア必ず必要。雨天時の備え。上下セパレート式が便利。
ザックカバー荷物が濡れないようにするため必携
ヘッドライト日帰りでも持参。予備電池も
財布、携帯電話などいつも持ち歩く貴重品。小銭も入れておく。
ゴミ袋ゴミは持ち帰ること
飲料水1~2L程度。山小屋に水場あり。
行動食登山中に食べる軽食。
高カロリーなチョコやビスケットなどがおすすめ。
食料山中での食事用
タオル汗拭きなど。
歯ブラシ寝る前や食後に。
保険証念のため持参。
登山計画書計画書の行程を確認しながら登山すること。
地図・コンパスそれぞれ読み方、使い方を事前に確認すること。
あると便利なアイテム解説
腕時計計画通り進んでいるかチェック。防水がおすすめ
ストックいわゆる杖。あると足の負担が軽減。
手袋怪我防止と防寒用に。
ウエットティッシュお手拭きなどに
常備薬体調不良の時に
日焼け止め紫外線対策
サングラス紫外線対策
着替え必要に応じて。
カメラ思い出の写真用。
調理器具小型バーナー、燃料、コッヘル(鍋)、箸、コップなど
お湯を沸かしたり、調理が可能になり満足度UP。
救急セットグループに一つあると良い
トレッキングアンブレラ歩きやすいコースでは傘が便利

雨の多い屋久島では雨対策グッズが必須です。

必ずレインウエアと荷物を雨から守るザックカバーを持参しましょう。そこで筆者おすすめの雨対策グッズをいくつかご紹介します。

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