ライスクッカーと飯ごうは どちらも携帯性に優れたアウトドア用調理器具!美味しく炊飯するための道具

最近、キャンプ道具などのアウトドア用品でもよく耳にする「ライスクッカー」。端的に言ってしまえば「炊飯するための調理器具」ですが、そもそも「飯ごう」や「炊飯器」とどう違うのか、イマイチ良くわかりませんよね。
そこで、まず最初にこれらの違いについて説明します。
〈飯ごう〉

飯ごうの歴史を遡ってみると元々、ヨーロッパ発祥で兵士が戦争中に食事をとる器具として扱われているなどの諸説がありますが、いずれにせよその後日本に入ってきて、キャンプや登山などで炊飯できるように今の形が定着したのではないかとも言われています。
また、ひと昔までは携帯性を考慮してアルミ素材を使用し軽量化していたのが特徴でしたが、近年ではチタンやステンレスなどを使用した飯ごうも多く販売されています。
上から見ると空豆のような形(兵式飯ごうとも呼んでいます)は、焚き火での一定していない火力でも対流を生み出すように工夫され簡単に炊飯できるように作られたものとも言われています。(ただし、丸型の飯ごうもあります)
キャプテンスタッグ 兵式ハンゴー 4合炊きM-5545
こちらの飯ごうは4合炊きタイプ。中蓋が付いており、中蓋一杯で2合の米を計量できます。
キャプテンスタッグ 丸型ハンゴー 4合炊き M-5546
こちらも同じくキャプテンスタッグの飯ごうで丸型タイプの4合炊き。中蓋一杯で2合の米を計量できるところも同じです。
〈ライスクッカー〉

対してキャンプ用品として売られている「ライスクッカー」は、純粋にご飯を炊くために作られた鍋。
形は円柱形から四角形まで幅広く、直接火にかけて使用できる作りとなっているのが特徴です。
ライスクッカーという名前ですが、他の調理もできる万能タイプも多いのが特徴。中には、飯盒と比べてみると焦げ付きや吹きこぼれが少なく熱の伝わりが均等にできるなど工夫がされているものもあります。素材は飯ごう同様に近年では様々なバリエーションがあります。
〈炊飯器〉
最後に「炊飯器」ですが…主に室内での使用を目的とし、ガスや電気によって「炊飯する機器」のことを指しています。しかし、厳密に言えば「炊飯する機器・器具」であれば「炊飯器」と言えますが、キャンプ等で使用するような直火式のものは「炊飯器」というよりは「ライスクッカー」という言葉を使います。
逆に…電化製品の炊飯器も「ライスクッカー」と表記して販売している商品もあるため、まぎらわしいのですが、通常キャンプ用品として売られている「ライスクッカー」は、電化製品ではなく「炊飯できる鍋」と覚えておきましょう!
次にキャンプシーン別におすすめのライスクッカーをご紹介します。
2〜5合まで炊ける大人数向けライスクッカー! 美味しく炊ける秘訣は「動くフタ」と「大きなフチ」!
ユニフレーム(UNIFLAME)fanライスクッカーDX 660089
【製品情報】
・サイズ:約φ210×115mm
・重量:約770g
・満水容量:約3.2L
・適正炊飯量:2~5合
・材質:(本体・蓋)アルミニウム・(ハンドル)ステンレス・(ツマミ)天然木
もはや、ライスクッカーと言えば「ユニフレーム!」というほど大人気なブランド。そんなライスクッカーDXシリーズの大きいサイズ=たっぷりと5合まで炊けます。
美味しく炊ける工夫として、フタに秘密が! 内部に圧力をかけるために重さがあり、さらに火加減のタイミングを知らせるようにフタが「カタカタ」と動いて知らせてくれるというから素晴らしい。
さらに他のライスクッカーより高さのあるフチ部分に注目。この大きなフチがあるおかげで、吹きこぼれのリスクが低く、火傷やテーブルを汚す心配がありません。
多人数&生粋のキャンパー向けライスクッカー!焚き火や強力ガスバーナーにも対応可能な5層構造
キャプテンスタッグ 3層鋼 段付ライスクッカー UH-4001
【製品情報】
・サイズ:外径175×高さ140mm
・重量:810g
・炊飯の目安:5合まで
本体は熱伝導の良い軟鉄をニッケルで挟み、さらにステンレスで挟み込んだ5層構造になっています。そのため、熱効率と優れた耐久性を誇り、火力の強い焚火や近年強力化しているガスバーナーにも対応した作りの良さが自慢。
本体内側には米と水を量るのに便利な目盛付。しかも、5合まで炊ける大きさは大人数のキャンプには便利ですね。