燃料を使用したランタンは、LEDとは一味違う雰囲気があり、キャンプを盛り上げてくれます。今回はコールマンのケロシンランタンについて詳しく書いてみます。ケロシン、つまり灯油を使用するため燃料費はリーズナブル。非常に明るくて暖かい光が楽しめるのですが、一般的なホワイトガソリンを使用したランタンとは違う部分もあり、尻込みしてしまう人もいるかもしれませんね。しかし実態はそんなに難しいものではないので、是非チャレンジしてみましょう!

【コールマン製ケロシンランタン】ガソリンより安価だけど劣らない明るさ 灯油ストーブと燃料を一元化 

画像1: 筆者撮影

筆者撮影

こんにちは! 冬場のお籠りキャンプはLED照明だけで過ごすくにぱぐくにぱぐです。テントの外で過ごす場合、私はコールマンのケロシン(灯油)ランタンをメインランタンとして使用しています。

最近はメインランタンもLED、という人が多くなりましたが、液体燃料を使った加圧式のランタンはやはり存在感があってよいですね。明るさはあらゆるランタンの中でもトップレベルですし、マントルを装着して、ポンピングをする、という儀式的な作業も楽しいものです。

この燃料式の加圧ランタンですが、日本で多く出回っているのはホワイトガソリンを使用するタイプのガソリンランタンです。一方で私が愛用しているのはケロシン、つまり灯油を使用するタイプのランタンです。私がケロシンランタンを愛用している理由は3点あります。

ケロシン(灯油)ランタンのメリット

  • 燃料代が圧倒的に安いこと
  • 灯油ストーブと燃料を一元化できること
  • 明るさなど、性能に関してホワイトガソリンランタンに劣る部分がないこと

燃料代は非常に大きい話です。

ホワイトガソリンは600円~1000円/リットルほどしますが、灯油は80円~90円/リットル程度で、その差は歴然です。しかも、ホワイトガソリンはホームセンターやアウトドアショップなど購入先が限定されますが、灯油ならどこのガソリンスタンドでも買えます。

ランタンは一晩使うと1~2リットルは燃料を消費するので、「安価に、簡単に買える」というのは、長い目で見た場合のメリットとしてはかなり大きいです。

画像2: 筆者撮影

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なおかつ、灯油ならストーブと燃料を一元化できるのも大きいでしょう。私の場合、ストーブはフジカハイペットを使用していますが、キャンプには5リットル入りのヒューナースドルフのタンクに灯油を満タンにして持参しています。ランタン、フジカともこのタンクひとつで燃料は済むので、余計な荷物が増えずに済むというわけです。

画像1: 【徹底解説】コールマン製ケロシンランタン 灯油だから燃料費が安く明るさもバッチリ
[ ヒューナースドルフ ] Hunersdorff 燃料タンク ポリタンク フューエルカンプロ 5L ウォータータンク 800200 オリーブ Olive FUEL CAN PRO 燃料 灯油 タンク キャニスター アウトドア キャンプ [並行輸入品]
カラー:オリーブ
素材:高密度ポリエチレン
サイズ:W26.5 × D14.7 × H24.7cm
容量:5L
重量:545g
¥1,650
2020-01-31 14:43

コールマンのケロシンランタンの明るさは、同じ灯油を燃料とするペトロマックスには劣りますが、コールマン製のガソリンランタンとなら遜色のない明るさを誇ります。気温などが理由となって使えない、といった問題もありませんから、性能はガソリンランタンと互角と考えて問題ありません。

このケロシンランタン、日本販売店では取り扱いがないため並行輸入品をで購入するのが一般的です。日本のアマゾンなどでも購入は簡単にできます。

Coleman One Mantle Kerosene Lanter コールマン ケロシンランタン

画像2: 【徹底解説】コールマン製ケロシンランタン 灯油だから燃料費が安く明るさもバッチリ
Coleman One Mantle Kerosene Lanter コールマン ランタン[並行輸入]
¥14,940
2020-05-25 20:47

【コールマン製ケロシンランタンの注意点】灯油ランタンの必須手順! 点火前にアルコールでプレヒート

ケロシン(灯油)ランタンは、事前にアルコールでランタンを温める「プレヒート」という独特の手順があります。これはガソリンランタンにはないもので、手順を誤るとランタンから炎が出てしまうこともあります。慣れないうちは、手順をひとつずつ確認しながら慎重に行うことをおすすめします。

プレヒートはまず、ポンピングから行います(ポンピング自体はガソリンランタンでも同じ作業が必要です)。

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ポンピングレバーを反時計回しに回し、ロックを解除(初回は少し硬い場合もあります)した後、レバーの穴を親指で塞ぎながら、30回を目安にレバーの差し引き(ポンピング)をします。そのうち圧がかかってレバーの差し込みがしにくくなるので、そうなったらレバーを深く押し込み、逆回しに回してロックします。

画像: 筆者撮影 カップにアルコールを流し込み(左)、着火する(右)

筆者撮影

カップにアルコールを流し込み(左)、着火する(右)
画像3: 【徹底解説】コールマン製ケロシンランタン 灯油だから燃料費が安く明るさもバッチリ

ここからがケロシン(灯油)ランタン独特の手順なのですが、ランタン内のカップにアルコールを流し込み、ライターなどで着火します。

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マントル(網状の袋の部分)のカラ焼きをする場合はこの際に一緒に焼けるので簡単です。そして2分ほど放置し、じっくり加熱をしたらプレヒート完了。

※ マントルのカラ焼き:マントルに編み込まれている柔らかい綿を焼き切って、マントルを発光物質だけにするために灰化させること

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筆者撮影
 

燃料バルブを一気に全開にすると点灯をする、という仕組みです。冬場などはプレヒートを2分かっきりやらないと、バルブを開けた際にランタンごと炎上します。一方でプレヒート後バルブを開けないとジェネレーターに焼き付きが生じてしまいます。2分はキッチリ計りましょう。

【愛用者直伝】コールマン製ケロシン(灯油)ランタンのメンテナンス 専用パーツに注意しよう

コールマンの日本法人ではケロシンランタンの取り扱いがないため、メンテナンスは多少の知識が必要です。

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まず、マントルやパッキン類はガソリンランタンと共通。どこのアウトドアショップでも購入が可能です。(私は燃料キャップを紛失するという大ドジをやりましたが、これも共通パーツだったので、数百円の出費で済んだ経験があります)

一方でジェネレーターとグローブ(ホヤ)は専用品となり、コールマンショップでも販売はされていません。これらは本体同様、Webを使って手に入れましょう。この点だけは覚えておきましょう。

画像4: 【徹底解説】コールマン製ケロシンランタン 灯油だから燃料費が安く明るさもバッチリ
Coleman コールマン ケロシン ランタン 639B/639C用 ジェネレーター [並行輸入品]
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¥2,350
2020-01-31 14:47
画像5: 【徹底解説】コールマン製ケロシンランタン 灯油だから燃料費が安く明るさもバッチリ
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サイズ:直径148×133mm
注意事項:ガラスグローブのサイズ゛はあくまでも目安です。個体により多少誤差があります。
¥3,300
2020-01-31 14:48

ガソリンランタンは愛用者が多く、メンテナンスに関しては動画などがたくさん出回っています。一方でケロシンランタンはほぼそうした情報がないため、いざトラブルが起きた際は途方に暮れがちです。

とはいえ、基本的な構造は両者はほぼ変わらず、一部パーツだけが異なる、という点さえ把握しておけば大丈夫。当然、分解やパーツ交換は慎重に行うべきですが、どうにもならないということはありません。

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いずれにしても燃料ランタンはメンテナンスが絶対に必要になるものなので、以上を基本としながら実際に自分で分解し、知識を少しずつでも身に着けていくことです。きちんとメンテナンスさえすれば、ランタンは何十年も使える素晴らしいギアになりますよ。

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