もうすぐ9月も折り返し。明日から三連休の人も多いようですが、食欲の秋を代表する味覚というと、どんな食べ物を連想しますか? さんま、きのこ、さつまいも、アジ、りんご……とたくさんありますが、みなさんは「芋栗南瓜」という言葉を目にしたことはあるでしょうか?この「芋栗南瓜」は多くの女性が好む秋の味覚を並べた表記なんですが、江戸時代に女性が好きなものを語呂よくに並べた「芝居蒟蒻芋蛸南瓜(しばい・こんにゃく・いも・たこ・かぼちゃ」からきているようです。
そこで今日は、秋の味覚の代表格「芋栗南瓜(いも・くり・かぼちゃ)」をご紹介しましょう。
画像: 女性が好きな秋の味覚「いも・栗・かぼちゃ」

女性が好きな秋の味覚「いも・栗・かぼちゃ」

「いも」っていっても、種類は豊富!

画像: やっぱり焼き芋!

やっぱり焼き芋!

さつまいも、じゃがいも、さといもなど、「いも」といってもその種類はさまざまですが、そもそも「芋」とは地下茎や根の一部が肥大成長したものを指します。じゃがいもの旬は5~7月ですが、さつもいも、やまのいも、さといもは秋に旬を迎えます。

さつまいも
なんといっても甘みが特徴のさつまいもは、主食やおかず以外にもお菓子などに使用されます。60度程度で長時間加熱すると、でんぷんを糖化する酵素が働いて甘みが増す作用があるのですが、人気品種は以下の通り。スーパーの店頭でもよく目にしますね。

【ホクホク系】
高係14号/鳴門金時/紅あずま

【ねっとり系】
安納いも/紅はるか/シルクスイート

【紫系】
パープルスイートロード/アヤムラサキ

さつまいもは種類によって甘みも食感も異なります。ぜひお気に入りの品種を見つけて、秋の味覚を楽しみましょう。

さといも
縄文時代、稲よりも早く中国から伝播したといわれる歴史ある野菜です。いも類の中ではもっとも低カロリー。ぬめっとした食感が特徴です。

やまのいも
やまのいもは生で食べられる唯一のいも。古代から自生する「自然薯(じねんじょ)」、栽培品種としてもっとも多く流通している「長いも」などがあります。

栗ってどんな種類があるの?

画像: ブランド栗が続々登場!

ブランド栗が続々登場!

栗は世界中に生育していますが、大きく分けると日本栗・中国栗・ヨーロッパ栗・アメリカ栗があります。

日本栗
日本原産の栗で、果実が大きく風味がよい品種です。また、渋皮がはがれにくく割れやすい点も特徴とされます。

ヨーロッパ栗(西洋栗)
欧州を代表する栗で、日本栗より小粒ですが、違いは渋皮がむきやすく果実がしまっている点です。一般的に「マロン」と呼ばれますが、厳密にいうと、マロンはマロニエ(栃の木)の実。栗は「シャテーニュ」と呼び、区別されます。

中国栗
日本でもおなじみの「天津甘栗」に使用されている品種。甘みが強く、渋皮がむきやすくしまっているのが特徴です。

アメリカ栗
香りが高く品質のよい栗でしたが、1904年に発生した「胴枯病(どうがれびょう)」によって壊滅的ダメージを受けてしまいました。そのため現在は市場にほとんど流通していません。

栗といえば「丹波栗」が有名ですが、最近では各地でブランド化がすすめられています。代表的なブランド栗をご紹介しましょう。

●丹波栗(京都府~兵庫県)
京都府から兵庫県にわたる丹波地方で生産される栗の総称。代表品種は「銀寄」で、大粒で甘み香りともに強いのが特徴です。

●貯蔵栗(茨城県笠間市)
収穫量全国一位の茨城県の中でも、代表的な栗の産地である笠間市。栗の糖分を最大限に引き出すために冷蔵熟成させた貯蔵栗が人気です。

●恵那栗(岐阜県)
岐阜県南東部の恵那地方で生産される栗の総称。良質で栗きんとんなど、和菓子に使用されます。

かぼちゃは西洋かぼちゃが人気!

画像: 食卓でおなじみの西洋かぼちゃ

食卓でおなじみの西洋かぼちゃ

日本で作られているかぼちゃは大別すると日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ペポかぼちゃの3種類があります。

黒皮栗かぼちゃ
現在流通している西洋かぼちゃの代表品種。ホクホクした食感と甘みが特徴です。

黒皮かぼちゃ
日本かぼちゃの代表品種。ねっとりとした肉質でやわらかく、独特の甘みがあります。

画像: ゴツゴツした皮が特徴的な日本かぼちゃ

ゴツゴツした皮が特徴的な日本かぼちゃ

ペポかぼちゃ
ズッキーニやそうめんかぼちゃなど、形、味ともにユニークなかぼちゃ。観賞用のかぼちゃもペポかぼちゃの一種です。

現在流通しているかぼちゃの9割が西洋かぼちゃとされています。
国産ものは夏から初秋にかけて収穫の最盛期をむかえますが、かぼちゃは貯蔵性が高く、2~3カ月貯蔵した頃が水分が抜けて食べごろとなります。

── 上品な甘さを持つ「いも・栗・かぼちゃ」はスイーツにぴったりな食材。市場にはこれらの食材を使った商品が多く出まわっています。
ぜひ、今夜の献立として、あるいはスイーツ作りに……と、旬の味覚を楽しみましょう!

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