キャンプを始めるにあたり、キャンプ場で守るべきルールの他に、守った方が良いマナーというものがあります。何度かやっていると自然に身につくものですが、始めのうちは知らずにやってしまうこともあると思います。知らずに恥ずかしい思いをしないため、そんなの知ってるよ!と思っている方も、ぜひこの機にご一読ください。

キャンプマナーその1:夜は静かに過ごす

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何を当たり前のことを、とお思いの方がほとんどだと思います。私がわざわざ書いているということは、静かにできない方もけっこう多いんです。消灯時間後にも宴会を続けたり、談笑したり。一言もしゃべるなとは言いませんが、ヒソヒソ声ぐらいにしてほしいです。テントは人の声がよく通りますから。

静かにというのは、会話はもちろんのこと、動きについても当てはまります。消灯時刻を過ぎてからの、車のドアの開閉音。食器を洗う音。砂利道を歩く時の音。テントのファスナーを勢いよく開閉する音。寝ようとしている人には、どれも騒音です。消灯時刻が決まっていないキャンプ場でも、夜は静かに過ごすことを心がけましょう。

テントのファスナーを開けて、砂利道を歩いてトイレにも行っちゃいけないのか?と言いますと、もちろんそんな事はありません。気を使ってファスナーを開閉、ゆっくり歩くだけでも出る音は違います。

朝も早い時間は、まだ周りの人が寝ていますので静かに行動しましょう。7時ぐらいになれば、食事の準備で多少音を出しても大丈夫です。

キャンプマナーその2:他人のサイトに入るべからず

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キャンプ場で他のお客さんがテントやタープを張っているところは、そのお客さんがお金を払って専有している土地です。いわば、借家と同じです。あのテントいいなー、近くで見たい!と思っても、許可なく勝手に入ってはいけません。必ず人が居る時に、声をかけて許しを得てからにしましょう。

区画が分けられているサイトなら判りやすいですが、自由な場所にテントを張れるフリーサイトの場合は、どこまでをその人のサイトとすべきか判りにくくて困りますね。特に混雑している場合。

私個人の意見ですが、手を伸ばして他人の物に触れる位置には入るべきではないと思います。トイレや水場への近道であっても、他の人がテントを張っている場合は遠回りしましょう。

キャンプマナーその3:音楽について

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自然の中で好きな音楽をかけてくつろぐのは気持ちいいですよね。しかしあなたが好きな音楽でも、お隣さんからすると騒音となりえます。鳥の声や水の音、風の音など自然を楽しみに来ている人からすると、選曲やジャンルなどが何であれ関係ありません。

どこまでなら許容されるかは人それぞれですので、また私個人の意見を述べさせて頂きます。音楽は自分のサイトだけで聴こえるよう、ボリュームを絞って楽しむ分には良いと思います。ちょっと離れてみて、自分のサイトに入った瞬間に聴こえてくるぐらいならトラブルになることもないでしょう。当たり前ですが、消灯時間前に限ります。

自前の歌や楽器については、さらに風当たりが強くなります。私自身も知らない素人の歌など、どんなに上手でもキャンプでは聴かされたくないです。キャンプ場を貸し切りにして頂くか、カラオケボックスなどでお願いします。

キャンプマナーその4:子供の遊びについて

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お子さんが小さい場合は、必ず大人が近くに付いていると思います。付いていてほしいです。付いていないと困ります。

大人がテント設営などをしている時、つい野放しになっていないでしょうか。キャンプ場は決して安全な場所とは言えません。火傷する火もあれば、溺れる池などもあります。大人が1人ついて、目を離さないようにしましょう。

一緒に遊ぶ際ですが、ボール遊びやバドミントン、フリスビーなどの投げ物。自分や他人のテントが張っているところでは、やってはいけません。車が通る道も危険です。

逸れたボールが高価なビンテージランタンに当たったりしたら大変ですし、当たっていなくても周りの人からすると、いつ飛んでくるか緊張します。広場があればそこに移動して、もし無ければ我慢してください。

鬼ごっこやかくれんぼといった遊びも、子供は夢中になると他人のサイトに入ってしまったりしがちです。もし焚き火や調理しているところに子供が駆け込んできたら、どうでしょう。お互いに嫌な思いをしないために、子供にはしっかり言い聞かせるか、目を離さないようにお願いします。

キャンプマナーその5:ペットについて

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ここで言うところのペットは、犬ですね。キャンプ場に連れてくるとすると、犬がほとんどです。リードを着けるなどは皆さん当たり前にやっていると思いますが、無駄吠えについてはいかがでしょうか。

他人のサイト前でおしっこなどをさせていないでしょうか。たとえキャンプ場がペット可であっても、しつけができていなければ連れて来ないでください。

私自身、犬は好きなんですが、そうでない人も沢山いらっしゃいます。実際にキャンプ場で、他のお客さんの小型犬が朝から晩まで、ずっとキャンキャン吠え続けている時がありました。けっこう離れていても聞こえるので、隣のサイトの人はかなりうるさかったと思います。

ペットも家族の一員ですが、それで他人に迷惑をかけてもいいことにはなりませんよね。

キャンプマナーその6:車の運転について

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一方通行などのルールがあれば守るのは当然として、場内は徐行しましょう。これも多くの方には当たり前のことだと思って頂けるはずですが、そうでない車もしばしば目にします。

車の通路があれば、歩いている人に気をつけて徐行すると思いますが、原っぱのフリーサイトでスッ飛ばしている四駆など。原っぱに寝転んでいる人がいたら轢いてしまいますよ。速く走っていたところで誰もカッコいいとか思いませんし、岩や抜き忘れたペグなどの落下物などもありますので、ゆっくり走ってください。

場内を移動するのも、暗くなってからは危険です。アイドリングだけでも厳しい目で見られますので、救急などの場合を除いては止めておきましょう。

キャンプマナーその7:火の扱いについて

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焚き火はもちろんのこと、ガスやガソリンのランタンは炎です。燃えている時は目を離さない。強風の時は消す。火事にしないように、利用者が気をつけないといけません。

焚き火で煙をモクモク出していると、隣の人に迷惑じゃないかと思われるかもしれません。ただ、焚き火はみんなやっているので、あまり気にならないと言えます。私は気になりません。灰や火の粉を飛ばされるのは勘弁ですが。

キャンプマナーその8:明るすぎる光も迷惑になることが

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大抵のランタンは大丈夫なんですが、まぶしいぐらいの明るいランタンを使われていると、離れたサイトに居ても目にくるものがあります。

星を見たい人からすると、これがなかなか邪魔と思われることがあります!必要な位置だけを照らせる「リフレクター」という商品がありますので、明るいランタンをお使いの方はぜひご検討ください。

仮にリフレクターが無いとしても、消灯時間前なら明るいランタンを使うこと自体は問題ないことだと思います。暗めが好きな人からすると、ちょっとだけ迷惑ですけどね。

ルールとマナーを守って自由なキャンプを楽しもう

いかがでしたでしょうか。今回挙げたものは私がすぐ思いついたものだけですので、人によっては「こんな行為が迷惑!」というものもあるかと思います。

これはやってもいいことなのかな?と迷う場合は、やらないのが無難です。「キャンプは自由で楽しいもの」ですが、何をしてもいい自由ではありません。「ルールとマナーを守れば自由」です。誰かに迷惑をかけて自由にできたところで、楽しくないですよね。

キャンプ中、もし誰かにマナー違反を指摘されたら、恥ずかしい気持ち以外に気分も悪くならないですか?だったら先にマナーについて知って守っておけば、お互いに気分良くキャンプできますよね。マナーや迷惑行為について知っておくところから、すでにキャンプの始まりです!

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