こんにちは!みーこパパです。本日は、2019年3月放送の「おぎやはぎのハピキャン」にて番組のロケ地としても登場したアウトドアスペース「たき火ヴィレッジ〈いの〉(千葉県)」を運営・管理する猪野正哉さんにインタビューしてきました。元メンズノンノのモデルで、今はアウトドアや焚き火の良さを広める活動をしていらっしゃる異色の経歴の方です。焚き火マイスターとして、テレビ番組「マツコの知らない世界」に出演するなど、メディアでお見かけしたことがある読者も多いのではないでしょうか。

アウトドア業界との出会いは悩んでいた時代に始めた「登山」

画像: 猪野正哉さん。アウトドアライター業のほか、日本焚き火協会の会長、焚き火マイスターとして多方面で活躍中

猪野正哉さん。アウトドアライター業のほか、日本焚き火協会の会長、焚き火マイスターとして多方面で活躍中

画像1: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

みーこパパと申します、本日はよろしくお願いします!
猪野さんは焚き火マイスターとしてご活躍ですが、本業はアウトドアプランナーなんですね。

画像2: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

肩書を付けるとしたら、そうですね。実際は何でもやります。

画像3: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

焚き火マイスターというのは?

画像4: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

別に自分で名乗っているわけではないんですが、キャッチコピーみたいなものですね。

画像5: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

アウトドア業界に入ったきっかけは何ですか?

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事業に失敗して借金を抱えた際に、登山に行ったらハマりまして。それまではモデル業界という厳しい世界だったのですが、アウトドアを体験するとまるっきり違いましたね。疲れたら立ち止まり、休んでもいいんだと。山に癒やされて、そして登山のライターにもなりました。

画像: 猪野正哉氏 提供

猪野正哉氏 提供

画像7: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

それでは登山もけっこうやられるんですね。

画像8: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

仕事で行くことが多いですが、プライベートでも。
今は近県が多いですが、この業界に入った時は周りにすごい登山キャリアの人が多くて。自分も箔をつけるために、海外の山にも登りに行きました。メキシコのトルーカ山という、標高4,600mぐらいの山に。

画像9: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

いきなりすごいですね!

画像10: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

実は裏がありまして。この山、4,000mまでは車で行けるんですよ(笑)実際に登った高さはわずか600mぐらいなんです。

画像11: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

オチがあるんですね(笑)

焚き火は失敗こそスキルアップの近道!試行錯誤しながら仲間と楽しむことがポイント

画像12: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

焚き火について、こだわりなどを伺えますか?

画像13: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

こだわりを持ってしまうとアウトドア初心者に対してハードルが上がってしまうので、ワークショップなどで教える側としては固まった考えを持たないようにしています。

画像1: 撮影:編集部

撮影:編集部

画像14: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

アウトドアシーンでは目的(移動、買い出し、設営、火起こし、調理、撤収など)が多く、楽しむことやリラックスすることを忘れがちです。なので、焚き火の場合は過程よりも結果(焚き火を囲む)を大切にしています。着火剤をバンバン入れても良いですし、ガスバーナーで燃やしても良いと思っています。ただ火起こしのハウツーを知っておくと震災など「いざという時」にときに役に立ちます。

画像15: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

極論、火が着けばいいという。

画像16: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

そうですね。

上級者がみんな火打ち石で火を着けているわけではないので、初心者の皆さんも安心してライターや着火剤など文明の力に頼ってください。

画像: 猪野さんのおすすめ、UCOの耐水マッチ

猪野さんのおすすめ、UCOの耐水マッチ

画像17: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

焚き火をどんな人におすすめしたいですか?

画像18: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

炎の揺らぎにはリラックス効果があるとされているので、病んでいる人や疲れている人。あとは火起こしなどを失敗しても笑ってくれる仲間がいる人。アウトドアでは、どこか「失敗しちゃいけない」というイメージがあり、格好つける傾向があります。「失敗」こそ、スキルアップの近道なので、そういう笑ってくれる仲間とワイワイと試行錯誤しながら楽しく焚き火をしてほしいです。

画像2: 撮影:編集部

撮影:編集部

画像19: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

失敗を恐れず楽しくやる、それは大事ですね。

画像20: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

アウトドアには失敗がつきものですので、たくさん失敗してもいいんです。

画像21: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

そうですね。失敗して得た知識や経験は忘れませんよね。

画像22: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

僕みたいに「焚き火マイスター」なんて言ってると、どんな状況でも焚き火できると思われるんですけど(笑)

画像23: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

プレッシャーですね(笑)

画像24: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

もちろん実際はそんなことないですし、僕も失敗することはあります(笑)

「格好つけないことが大事」と格好いい人がおっしゃると、普通は少なからず鼻につくものがあるものですが、猪野さんの場合はそれが全くありませんでした。元モデルさんなのでもちろん格好いいんですが、虚勢を張らず自然体で、飄々としている猪野さんの人柄だと思います。

実はソロキャンプが苦手!?その理由とは・・・

画像3: 撮影:編集部

撮影:編集部

画像25: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

キャンプについてはどうですか?

画像26: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

仕事では行きますが、プライベートではあまり行かないですね。

画像27: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

そうなんですね。日々お仕事でもやっているので、改めては行かない感じですかね。

画像28: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

逆質問ですけど、けっこう行かれますか?

画像29: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

はい、家族でもソロでも行きます。

画像30: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

ソロも行かれるんですか。僕ソロは駄目なんですよ。

画像31: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

そうなんですか?意外です。バンバン行ってそうに見えます。

画像32: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

しゃべる相手がいないと寂しくて。1人でファミレスも無理です(笑)

画像33: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

意外ですね(笑)楽しみ方は人それぞれですからね。

画像34: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

ソロでやってて、寂しくはないですか?

画像35: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

寂しさを感じることもありますけど、それもソロキャンプの楽しみですね。

画像36: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

ドMじゃないですか(笑)

画像37: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

かもしれません(笑)登山やアウトドア自体が、ドMな行為ですよね。あえて不便を楽しみに行くという。

画像38: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

家に居た方が断然快適ですからね。

焚き火料理のオススメはタケノコ、玉ねぎ、ミカン

画像39: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

焚き火での料理についてはどうですか?おすすめなどありますか?

画像40: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

色々ありますが、タケノコを皮がついたまま火の中に入れての蒸し焼きです。皮を剥いて刺身醤油で食べるとうまいですよ。

画像41: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

それは絶対美味いやつですね!

画像42: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

野菜を皮付きのまま焼くパターンは、けっこういけますね。簡単ですし。

画像43: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

トウモロコシや長ネギとかは焼いたことあります。

画像: 筆者撮影

筆者撮影

画像44: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

あとは玉ねぎとか。ミカンもおすすめですよ。缶詰のミカンみたく甘くなるので。

画像45: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

ミカンはやったことないので、今度試してみたいです!

「千葉市を焚き火特区に」猪野さんが考える焚き火の未来像とは

画像46: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

猪野さんの今後の活動などについて、お聞かせ頂けますか。

画像47: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

焚き火ができる場所を増やしていきたいですね。

画像48: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

確かに、都会で焚き火できるところは少ないですよね。

画像49: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

テレビの影響もあって、先日、千葉市役所の方から連絡がありました。はじめ連絡をもらった時は怒られるかと思いましたが、焚き火に興味をもっていただいたみたいで、一緒に千葉市を盛り上げていきたいと。嬉しいかぎりです。

画像50: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

行政から相談ですか、すごい話ですね。

画像51: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

そこでかなり無茶な要望を出しました。千葉を焚き火特区にしてくれと!!!(笑)危ないものを何でも禁止にするのではなく、許可しながらコントロールできたらもっと日常が楽しくなるはずです。

画像4: 撮影:編集部

撮影:編集部

画像52: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

いい考えですね。千葉なら東京からのアクセスもいいですし、もしできたら行きますよ。

画像53: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

使い道がなく遊んでる土地で焚き火ができるよう、軽く整備すればできますので、より気軽に焚き火ができるようになってほしいです。

画像54: 焚き火マイスターに聞く!猪野正哉さんインタビュー <前編>

場所を提供して、ルールをしっかり作ればいけそうですね。

みーこパパの編集後記

ある程度の年齢の方ならご存知かと思いますが、昭和の時代に野焼きは当たり前で、住宅街でも落ち葉焚きなどは普通にやっていました。もちろん直火です。昔は当たり前に行われていたことですが、今はまず無理です。

もちろん禁止すべき理由、燃やすと有害物質が出る物を燃やしたり、火事につながったりといった事情もあったのだと思います。それを決まった場所で、燃やすものも薪に限定して許可してくれるなら、今より焚き火が身近になることでしょう。

猪野さんが実際に焚き火のワークショップをやっていても、マッチやライターの付け方を知らないお客さんが大勢いらっしゃるそうです。別に悪いことではないのですが、焚き火を見て癒やされる体験をより多くの人にしてもらいたい!という猪野さんならではの思いが伝わりました。

猪野さん自身が人生で挫折を味わった際に、登山や焚き火といったアウトドア活動で癒やされた経験があるからでしょうか。とても説得力があります。

画像5: 撮影:編集部

撮影:編集部

今回は名古屋テレビ放送(メ〜テレ)さんの会議室でのインタビューでしたが、やはり焚き火マイスターとは焚き火をしながらお話したいと思いますので、次回は一緒に焚き火させて頂く予定です!

焚き火特区の実現、成功例ができれば千葉以外にも広がることでしょう。私も楽しみですので、応援していきたいです!

猪野正哉さん主催・日本焚き火協会

猪野正哉さんInstagram

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